勘のいいガキはデカパイハーレムの夢をあきらめない! 作:そとみち
【side ノルン】
私は闘技場の開会式が終わってから、王族専用の通路を通り、貴賓席に顔を出していた。
ルドルフを連れて貴賓室に入れば、既に何人かの兄様姉様がそこにいたので少々気が重くなる。私は基本的にコミュ障だから。
「……おお!? ノルンじゃないか! お前も見に来たのか!?」
「ぎょ、ノルっち~!? ひっさしぶりに見たし! 元気ってたー? ノルっちも大会でアゲアゲかー!?」
「はは……」
まずこちらに振り向いてきたのが第一王子のウィリアム兄さんと第四王女のアンナ姉さん。
ウィリアム兄さんは生真面目な人格者だ。長男だから。一番気を遣ってもらってる相手なので頭が上がらない。
アンナ姉さんはどこで育ちを間違えたのかは知らないけどギャルである。白ギャル。でもオタクに優しいギャル感があるのでこの人は嫌いじゃなかった。
二人とも既婚者で、配偶者同伴で観戦に来たらしい。
コミュ障たる自分は作り笑顔でその場にいる皆さまにぺこりと頭を下げることで挨拶を交わすミッションを終えて、後ろの方の席に座った。その後ろにルドルフが控える。
「ほぉ。ノルンがここに来るとはな……お前も戦いを好むか! まったく知らなんだ!!」
「アンドレ兄さん、ノルンが戦えるわけないでしょう。……なんで来たの、貴女?」
「あー……その〜、知り合いの冒険者が、出場するので〜……」
「そう。じゃあせいぜい応援してあげなさいな」
第五王子のアンドレ兄さんと第六王女のマリア姉さんもいた。この二人は私が特に苦手としてる二人だ。
アンドレ兄さんはどうにもバトルジャンキーで騎士団とよく模擬戦して遊んでいる。勿論転生チート知識でレベルを上げて限界突破もしてる私の方がレベルは高いんだけど、暑苦しいし子供の頃はいつも「体を鍛えろ!」と言われ続けててなんか……圧が強い。
マリア姉さんは悪役令嬢って感じが凄い。口調が冷たくて喋ってるとよくため息をつかれるからプレッシャーが強くて胃が痛む。出来る限り会話したくない相手だった。
今ここにいる家族はこの4人だけ、かな。あとそれぞれの護衛と旦那さん奥さんくらい。
お父様とお母様は開会の挨拶をした後は一度王城に戻ったようだ。他の兄様姉様は毎日ずっと顔を出すわけでもないのだろう。お気に入りの冒険者が戦う時にはここに来るのかな。私みたいに。
(……ロックくん……)
私は貴賓室に備え付けの投射魔法で表示されている予選のバトルロイヤルの組み合わせに目を向ける。
ロックくんが出場する試合だけは見たかったから、ルドルフにそれがわかったら教えてほしいと伝えて王城の自室で待っていたのだが、まさかの第一試合だったので大急ぎで身嗜みを整えて闘技場に駆け付けたのだ。
舞台を見れば、イレヴンを従えたロックくんがいつも通りの元気そうな笑顔で観客席を眺めているのが見える。きっとえっちな女性を探しているんだろうな。あ、今イレヴンに頭はたかれた。余計な事言ったんだろうな。
ふふ、相変らずみたい。
「お~、ノルっちが笑顔浮かべてるのめずらしー。そんな気になる冒険者いるんかー? 誰がオキニかこのアンナにだけ教えてみ~?」
「うぇっ、あ、アンナ姉さま……」
「いいじゃんいいじゃ~ん、バラさんからさー教えれー? 誰だぁー? 金級ならジョニーってのがいるけどアレだいぶオッサンじゃねー? アンナ的にはちょっちねぇなー!」
「あの、いえ。その〜……あ、アンドロイドを持つ冒険者が出ると、聞いたので〜……」
「あーアンドロイドな! アレなー! あの中央に立ってる銀髪の女がそれっしょー? 美人よなーアレなー!!」
「ほう。ノルンもアンドロイドに興味があったか」
「あ、はい、ウィリアム兄さん……」
と、ロックくんの方を見て自然と笑みがこぼれてしまっていたのだろう。努めて頬の筋肉を締めて笑みを隠しつつ、アンナ姉さんの質問には本質をぼかして答える。
アンドロイドと聞いてウィリアム兄さんにも話を拾われてしまった。お願いだから私を巻き込んで話を広げないで。答えられないから。
「……対魔獣用決戦兵器。魔族が現れた今この時代にアンドロイドが目覚めた理由はなぜなのか……少なくとも彼女の力は俺も推し量りたかったところだ」
「どうであるかな! 主は銀級冒険者と聞く……果たして釣り合いが取れているのか? もしその能力を活かせておらぬようであれば主を変更など出来ぬものかな! 俺が欲しい!!」
「それは……駄目です、アンドレ兄様〜。……野暮です〜」
「む! ノルンに諭されるとは思わなんだ!」
「今のはアンドレ兄さんが悪いわ。信頼関係にあるのでしょう、あの二人は。ここから見下ろしていても仲がよいのがわかるわ。兵器にして愛すべき隣人……だったかしら、古文書の記載は。他人の女は趣味が悪いわ」
「そだぞ~アンドレ! 女ってのは男にホレたら他の男はごましお程度になんだかんな~! NTRは許さんぞお姉ちゃんは~!!」
「むぅ、これは手厳しい! 女性陣の反発を買い敗色濃厚! ここは退くとしよう!!」
でもアンドレ兄様がイレヴンNTRを口に出したのでそこは私も口を挟んだ。ロックくんを悲しませるようなことは許さないから。
これにはマリア姉様もアンナ姉さまも味方してくれたので助かる。
ロックくんでさえ既婚者には手を出そうとしていないのに。見習えよアンドレ兄様。
「まもなく始まるな。さて、どんな戦いになるのか……注目しよう」
ウィリアム兄様が時刻を確認して呟いた。
もう間もなく始まる第一試合を集中して観戦するために私は誰にも悟られぬように加速魔法と遠視魔法を自分にバフして、ロックくんの一挙手一投足を見落とすまいと舞台を見下ろした。
※ ※ ※
【after ジョニー】
おん?
誰だいアンタ? へぇ、記者?
俺に何の用だい……あん? 闘技大会の予選第一試合のコトを聞きたいって?
なんだってそんな……おっと、前払いか。準備いいねぇ。
金を出されちゃ語るしかねぇわな。別に結果についちゃそこまで気にしてるってほどでもねぇしよ。
そう、俺はあの闘技大会で予選第一試合のグループに入ったんだよな。
バトルロイヤルだよ。分かるかアンタ? あのルールがどんだけ俺らになじみのないものだったか。
分からない? そうだろうなぁ。戦う者にしか分からないだろうなぁ。
俺ら冒険者ってのはな、基本的に魔獣との戦いか、もしくは冒険者同士でも一対一の戦いくらいしか経験がないわけだ。
20人以上を一か所に集めて、ハイ回り全員敵です、勝ちぬいてくださいよ、なんてやったことねぇんだよ。
だからこそ最初の一戦目はセオリーも何もない戦いだったわけだ。20年前の闘技大会の情報なんかも集めてみたけど詳しい戦いの様子は載ってなかったからよ。
ん? アンタがそれを編集するために聞いて回ってるんだって?
そりゃ大変だな。頑張ってくれよ。
まぁ、そんな手探り状態の第一試合だったけどよ。
ただあそこにいたヤツらのマークは一人に向いてたんだよな。
俺? 違ぇよ俺じゃねぇ。いやまぁあの場にいた金級冒険者は俺だけだったからそういう意味での注意はあったと思うけどよ……そこじゃねぇんだ。
あの場にはイレヴンとロックがいやがったんだよ。
そう。酒場で話題のアンドロイドと、それ見つけたガキだ。どっちも有名人だぜ。
少なくとも王都の冒険者ならその二人の噂は聞いたことがあらぁな。
俺だってそうさ。コイツらだけ二人組で来るんだからよ。そりゃ気を付けるに決まってるよな。
予選で戦うことが分かった瞬間にまずコイツらへの対策を考えたよ。
で、俺はどうしようとしたかっていうと、イレヴンをまず狙うことにしたんだ。
そりゃタイマンなら厳しいだろうがよ、こりゃバトルロイヤルだ。
他の冒険者だって腕自慢が集まってるからよ。
そいつらがロックをまず狙うだろ。どう考えても。
そうなりゃイレヴンはロックを守りながら戦わなきゃならねぇしよ。
ロックがやられたら負けだからな。
だからその隙をついてイレヴンを場外に弾き飛ばそうと考えてたんだよ。
俺の武器はハンマーだ。
それなりに腕力には自信があったし、広範囲に衝撃飛ばす技も持ってたからよ。
スピードじゃ負けるだろうがパワーとタフネスなら自信はあった。
弾き飛ばして場外にすりゃ相手を落とせるこのルールなら優位に動けると思ってた。
だがよ、まず試合開始前で俺はびっくりしたんだよな。
なにせロックとイレヴンが完全に舞台会場の中央に位置したんだからよ。
回り全員から狙いやすい立ち位置にあいつらは位置したんだよ。
他の参加者はだいたい外周に位置して、後ろから攻撃されずに前に攻撃しやすいような位置を取った。
普通はそうするよ。後ろから不意打ちされたくないだろうからな。とんでもねえ度胸だったよあいつら。
ただ、俺としちゃあいつらに外周近くにいてほしかったんだよな。
ん? 何故かって?
場外狙いがしやすくなるからよ。
範囲攻撃で吹き飛ばせば弾ける位置にイレヴンとロックがいてくれりゃ、開幕で俺の『デイビークスタンプ』でぶっ飛ばしてやろうと持ってたんだよ。
けどあいつらは中央に位置した。
相当な自信があったんだと思うぜ、最初のアレによ。
ま、俺はロックたちとはつかず離れずの距離をキープして、吹き飛ばされないような位置取りを選んだ。
そんでまもなく試合開始ってところでだよ。
実況解説が綺麗なねーちゃんでよ。
それにロックの野郎が興奮し始めて……あ、それはいい?
いやアレ何気にあいつらの勝率上げた原因だと思うんだよな。
ロックの野郎はとにかく女の前で力を発揮するからよ。
舞台の外周で拡声魔導器持って実況してたあのスタイルのいいねーちゃんに興奮してやる気出してやがった。
面白えよなあいつ。それで油断でもしてくれりゃよかったんだけどよ。
そうはならなかったんだよな。
試合が始まった。
大きな銅鑼の音が鳴ってよ。
全員が手に持った武器を構えて、一斉に中央にいるイレヴンとロックを狙って攻撃を放とうとした瞬間だよ。
信じらんねぇよなマジで。
見ただろアンタも?
アンドロイドってのはずりィよなあ。
あんなことやってくるとは思わねぇだろ普通。
対多数を想定されて作られてんだろうなアンドロイドってのは。
腕を胸の下に組んで直立不動だったイレヴンの全身からなんか生えて来たんだよな。
こう、肩から腕から腰から太ももからふくらはぎから、シャコンシャコンって。
そもそもどこにそんなモン積んでたんだよって突っ込みたくなるところはあったけど、まず急なその動きに俺ら冒険者たちの動きが一瞬止まった。
もしかするとそれに警戒しないで躊躇い無く攻撃してりゃワンチャンあったのかもなとか今にして思うけどよ。
いきなり目の前で美女の体から箱が無数に生えて来て驚かない奴はそれやってみてくれよ。
褒めてやるから。
で、その箱から何かが一気に飛び出してきたんだよな。
爆竹みてぇに煙の帯を出しながらとんでもねぇ勢いでよ。
なんつってたっけ。確か……【カーニバルミサイル】だったか。
そんな技名をイレヴンが叫んでたよな。
その、ミサイルだかがとんでもねぇ数で全方位に向けてバラまかれたんだ。
そりゃ驚くよな。
しかも一つ一つが正確に冒険者に向けて飛んでくるんだからよ。
投石くらいの速度だったかな。
実力不足の冒険者はあれだけでやられちまった。一撃だよ。
つってもまぁ俺は金級だからよ。
咄嗟に何とか見切ってハンマー振るって横薙ぎにすることで衝撃飛ばして撃ち落としたよ。
あの全方位のミサイルだけで半分はやられちまったんじゃねぇかな。
着弾した時に爆発があったからよ。
防具着こんでりゃ一撃でやられるほどの威力じゃなかったが……にしたってあの範囲、あの速度でとんでもねぇ火力だったよ。
ホントビビったわ。
しかも周りが硝煙塗れになっちまったから視界も塞がっちまってよ。
この時点で観客も大盛り上がりよ。
煙の中で歓声聞いてよ……ただ、俺はダメージは受けてねぇ。
この混乱に乗じてうまくやれればって考えた。
俺のハンマーは剣よりも間合いが広いからよ。
足音が聞こえてくりゃ近寄ってくるのが分かる。
そしたら全範囲振り回せばいいんだ。
質量攻撃ならイレヴンだってぶっ飛ぶだろうしよ。スイングの速度も自信はあった。
待ち構えるように低く姿勢を取ってよ。
そしたら何か甲高いギュイイイって音がし始めてよ。
あれ、後で聞いたけどイレヴンが脚からなんか車輪を生やして走り回ってる音だったって言うじゃねぇか?
それになんか……なんてんだろうな、爆発音? みたいなのもまたし始めてよ。
そしたら煙を晴らしてイレヴンの両腕がぶっ飛んでたんだよな。
さっき撃ってたミサイルみたいに、それよりも何倍も早く飛び回っててよ。
周りの冒険者がその腕に場外まで押し飛ばされてたんだ。
防御の上から押し出しちまうんだからもうなんか……ズルいよなあれ。
けどよ。
俺はその瞬間をチャンスと見た。
イレヴンの両腕が飛び回ってんだろ? なら今は両腕がないわけだ。
純粋な戦力半減だよな。
だからこの瞬間に一撃叩き込んで場外までぶっ飛ばせば勝てる。
そう思って飛び込んだんだよな、イレヴンに。
俺だってまぁ金級だからよ。近接戦闘は負けるつもりはなかった。
イレヴンの疾走音を目印に煙を晴らすように飛び込めば、目前に見えたんだよな、綺麗な銀髪を靡かせる姿が。
やっぱり思った通り両腕がなくてよ。
この瞬間だと思った。
思いっきり両手で持ったハンマーを振るった────はずだったんだよな。
スカッ、だよ。
全く手ごたえがねぇでやんの。
あの瞬間心臓が口から飛び出るかと思ったぜ。
俺の愛用してた武器だぜ? 魔装具じゃねぇけど性能も最高級。
いっつも振るってた相棒だったからよ。
振った時の手ごたえも重さも手に馴染みあるからよ。いつも通り腰構えて振るったらよ、まったく腕に手ごたえがねぇの。
何が起きたか全く分かんなかったよな。
あの瞬間が一番混乱してよ。
で、その混乱の隙をついてイレヴンが蹴りを放ってきて、俺はそれにやられちまったってわけだ。
腹にぼすっ、と当たってからズドン!! だよ。
なんだったか? 脚から空気砲みたいなのも出せるらしいなイレヴンは?
それで吹き飛ばされて場外まで吹っ飛んでおしまい。
……ん? なんでハンマーが手ごたえなかったんだって?
おう、あん時は俺も試合が終わるまでは全く分かんなかったんだけどよ。
答えは簡単だった。
誰にって?
ロックに決まってんだろ。
あの野郎、試合開始の直後から気配を綺麗に消してやがった。
これまで俺の話にロック出てこなかっただろ?
アイツを意識することを忘れてたんだよ。
いや、勿論試合開始前はアイツへの注意も切らねぇようにしようと思ってたよ?
でもアイツの気配遮断はケタが違った。
言っちゃなんだが……あれ程綺麗に気配を消せる奴、俺は金級でも見たことねぇよ。
シーフだとは聞いてたけどそんなキレなんて普段の様子から全く想像できねぇじゃん。
調子乗ったガキでよ。嫌いじゃねえけどさ。バカガキって印象がぬぐえなくてよ。
でもあの一戦で俺のロックへの評価は変わったね。
アイツの腕前、マジだわ。
気配消してたロックがいつの間にか俺の後ろに回り込んでやがって……で、攻撃しようとして突撃した瞬間に俺のハンマーを盗んだんだな。
どうやったかなんて俺もわからねぇよ。
やられた俺がそれを感じ取れなかったんだからさ。
とにかくあいつは俺のハンマーをどっかのタイミングで盗んだ。
で、俺はそれに気づかずにイレヴンに無様な突撃晒してやられちまったってわけだ。
思えば最初のミサイルから全部考えてたんだろうな。
全方位への攻撃と混乱を兼ねて、煙で視界を隠して。
で、その混乱の中で初撃乗り切った奴らをイレヴンが各個撃破。
魔法ぶっ放す奴もいたけどイレヴンは全然堪えてなかったし、あのローラー移動で避けてたみてぇでよ。
そんで唯一、イレヴンを一撃で倒せる可能性のある俺はロックが警戒して、ハンマーを綺麗に盗まれてよ。
俺がぶっ飛ばされたころには煙幕も落ち着いてたけど、あとは消化試合だ。
姫騎士みてぇにイレヴンが周りの奴らブッ倒してってよ。
ロックはゴキブリみてぇに動き回ってたが……少なくとも舞台の中にあの時のロックを見つけられた奴はいねぇんじゃねぇか。
場外にいた俺がロックの存在に気付いたのそん時が最初だったからな。
……あー、こんなもんでいいか?
俺は負けた。純粋に実力不足だったよな。
そりゃ何が起きてんだよ、って混乱はあったけどよ。混乱の中でもイレヴンを捉えられるところまではいけて、でもそこまでロックはカバーしてた。
イレヴンのマスターとやらがロックじゃなければいくらでもワンチャンあったんじゃねぇかな、って思っちまったな、俺は。
ん? 試合終了した後?
あー、そういやあったな。イレヴンにめちゃくちゃ歓声がかけられてよ。
特に子供や男からの歓声が多かったよな。
美人ってのもあるし、使うギミック全部おもしれーのばっかりだったしな。
気持ちは分かるぜ。それを向けられた側はたまったもんじゃねえけどよ。
ああ、ロック?
あいつずっと気配消してたから一般客には誰にもその活躍見られてなくて、歓声貰えてなくてキレてたな。
それで発狂して実況してたねーちゃんに飛び込もうとしたのをイレヴンが引っぱたいて止めててよ。
アイツほんとバカだよな。身近にあんな美人がいて、最近はケンタウリスとも仲がいいって噂なのによ。
ただ、ああいうバカは男としちゃ嫌いじゃねぇな。
バカだからよ。
バカって見てておもしれえじゃねぇか。
そういうやつは結構冒険者には多いぜ。見てる分にはおもしれえからな、ロック。
ま、男限定だけどな。
女には相変わらず一部を除いて嫌われてるけどよ。自業自得だな。
まあアイツは俺を倒して行ったんだから本戦でも負けんな……なんて殊勝な事言っても聞くようなヤツじゃねぇしよ。
俺は負けちまったが、後は純粋に闘技大会を楽しむさ。
おう、こっちこそ大したこと言えなくて悪かったな。
お仕事お疲れさん。
~登場人物紹介~
第一王子 ウィリアム 生真面目。家族大好き。
第二王女 メアリー 母性。家族大好き。
第三王子 エドワウ 皮肉屋。家族大好き。
第四王女 アンナ ギャル。家族大好き。
第五王子 アンドレ 戦闘狂。家族大好き。
第六王女 マリア 冷血。家族大好き。
第七王子 ナッツ のんびり屋。家族大好き。
第八王女 セルフィ 陽キャ。家族大好き。
第九王女 ノルン コミュ障。王族怖い。
■ジョニー
金級冒険者のモブおっさん。
ハンマーの扱いはかなりのもので実は21番人気だった。