「ふむ」
あれから、俺達はグラファイトの事についてを調べ始めた。
彼らの会話を察するに、5年前の事件で確認されたバグスターである事は間違いない。
そして、その戦いで生き残った個体である事も間違いない。
「つまりは、奴はこれまで謎だったバグスターに関する事が分かる可能性がある」
「だから、探る必要があると」
そうして、俺達はとある人物を見つけ、近づく。
「・・・何の用だ、探偵に探偵バグスターか」
それは、グラファイトが感染した百瀬小姫さん。
その恋人である飛彩さんに、その詳しい事を聞こうとした。
「探偵バグスターとは、まぁ、間違ってはいないがな」
「俺に一体、何の用だ」
「君の恋人である百瀬小姫さんの事を聞きたくてね」
そう、姉さんが切り出すと、飛彩さんはこちらを睨む。
「おいおい、いきなりそんなに睨まなくても良いじゃないか?」
「悪いな、今、その話題を出すと機嫌が悪くなるんだ」
「なるほど、それは悪かったよ」
「っ」
姉さんに対して、飛彩さんはそのまま写真を握る。
それは、飛彩さんと百瀬さんの写真だろう。
だが、わざわざ、自分の顔を握り潰すように。
「好きなんですね、今でも」
「あぁ、だが、こんな男の事なんて」
そう、飛彩さんは思い出すように呟く。
「消滅したんだな」
「・・・目の前で、お前達によってな」
姉さんを、そのまま恨むように見つめる。
飛彩さんにとって、姉さんもまた、その1人かもしれない。
だけど。
「ふむ、一つ、聞かせて欲しい事がある」
「なんだ」
「なに、復習のような物だ。バグスターウイルスの症状が悪化させる要因とは一体何かね?」
「決まっている、ストレスだ、なぜそんな事を」
姉さんの質問に対して、飛彩さんは軽く答える。
「そうだ、だが、もしも君がストレスの原因だとしても、会わなかった事がなぜストレスとなる」
「それは」
同時に飛彩さんは、少しだけ考えていた。
それは、ある意味、固まっていた考えだったかもしれない。
だけど。
「むしろ、君に会えなかった事がストレスとなるんだたら、君の事を愛していた。私はそう思うよ、少なくとも」
そうしながらも、俺の頭に乗った姉さんは。
「私はタクミから離れたら、ストレスで死にそうだね」
「それは、恥ずかしいよ」
そう、俺は思わず呟く。
「・・・可笑しな奴らだ、だが」
すると、少しだけ、その手にある写真を見つめる。
「少し小姫の事を思い出す事が出来た」
すると、聞こえて来た悲鳴。
同時に、俺達は駆けつけた。
そこに待ち受けていたのは、なんとグラファイト。
そして、もう一体のバグスター。
だけど。
「あれって、もしかして」
「あぁ、永夢が言っていた、ガシャットの力を得たバグスターだろう」
そこにはまるで音楽器を思わせる装備を身に纏っているバグスターが、そこに立っていた。
「グラファイトっ」
すると、飛彩さんは、すぐに睨む。
「待て、グラファイトを倒すのは後だ、まずはあのバグスターからだ」
「俺の邪魔をするつもりか」
飛彩さんは姉さんの言葉を聞くと共に見つめる。
「知識もなく、無謀に行っても、勝てる相手ではない。永夢から前回の戦いの結果は聞いた。
ならば、手段を変えなければならない」
「手段」
それと共に飛彩さんは見つめた先。
「・・・ならば、協力しろ」『タドルクエスト』
「了解した、行くぞ」
「はい!」
姉さんの言葉に納得すると共に、飛彩さんは構える。
同時に、俺達も構える。
「「超進化」」『『ガッチャーン! レベルアップ! 僕らの物語は進化する! デジモンストーリサイバースルゥース! アガッチャ!タドルクエスト!』
その音声と共に、俺達の姿は変わる。
それは、まるで天使を思わせる姿であり、飛彩さんが変身している仮面ライダーの武器と同じガシャコンソードを手に構える。
「これより、手術を開始する」
「ほぅ、見せてみろ!」
すると、グラファイトがこちらに向かって、突っ込んで来る。
それに対して、瞬時に俺はガシャコンソードにタドルクエストガシャットを装填する。
「ヘブンズゲート!」『タドルクリティカルフィニッシュ!』
それと共に、俺は後ろに巨大な門を作り出す。
門の扉は開かれ、そのままグラファイト、そしてバグスターを引き寄せる。
「なっ、ぐっ」
グラファイトは、すぐにその手にある武器で地面を突き刺した。
バグスターもすぐに、近くの木にしがみ付こうとしたが。
「その部位は必要ないな」
「っ!?」
バグスターがしがみ付いた木を、飛彩さんの一閃で斬り裂かれる。
そうして、バグスターはそのまま吸い込まれると共に、装填されていたガシャットを無理矢理取る。
「ガシャットが目的で」
「そういう事だ」
それと共に、瞬時にそのガシャットをコピーする。
「貴様を倒すには、今のレベルでは足りない、ならば、そのレベルまで行くだけだ」『ドレミファビート』
「ここで、終わらせる為にもな」『ドレミファビート』
同時に鳴り響くドレミファビートを、俺達は同時に装填する。
「術式レベル3」『ガッチャーン! レベルアップ!タドルメグル・タドルメグル・タドルクエスト!アガッチャ!ド・ド・ドレミファ・ソ・ラ・シ・ド!OK!ドレミファビート!』
鳴り響く音声と共に、その姿は一変する。
先程までの騎士を思わせる姿に加えて、まるでDJを思わせる音楽機器をまるで鎧のように身に纏う。
「「超進化!」」『ガッチャーン! レベルアップ! 僕らの物語は進化する! デジモンストーリサイバースルゥース!アガッチャ!ド・ド・ドレミファ・ソ・ラ・シ・ド!OK!ドレミファビート!』
そして、俺達もまた変わった。
黄金の装甲で覆われた細身のサイボーグのよう姿であり、そのまま構える。
「仮面ライダースルゥース オメガシャウトモンレベル3!さぁ、盛り上がって行こうぜ!」
ゲンム・メモリー
「エグゼイドのパワーが上がっただと?」
「そうなんだよなぁ、お前はどう思うんだ?」
その日、私は、次の計画に動き出す為に必要なドラゴナイトハンターZの調整中にパラドがそんな事を尋ねてきた。
「ふむ、同じガシャットか」
「何か心当たりが?」
「さぁな、本来ならば存在しないのだからな。まぁあえて言えば、このドラゴナイトハンターZと同じだろうな」
そう言いながら、私はパラドに向けて言う。
「これが?」
「あぁドラゴフォースリンクと呼ばれる機能であり、複数のライダーが使用する場合の連動機能。使用者全員の戦闘力が上昇する。
それと酷似した機能だと思うな」
「プロトガシャットと普通のガシャットでは起きないのか?」
「そもそも、この機能はあくまでもドラゴナイトハンターZだけの機能だ。この話も仮定に過ぎない」
だが、もしも、それが本当だったら、厄介な奴になりそうだな。