「これより、グラファイト切除手術を開始する」
その言葉と共に、飛彩さんは両手を上に上げて、まさしく手術を行うような動作でグラファイトに構える。
それと同時に、俺達もまた、両手に力を籠める。
「姉さん、行こうぜぇ!」
「あっ、これは少し苦手かもしれないな」
姉さんが何か言っているようだけど、関係ない!
今、この燃え上がるような叫びを、止める訳にはいかない!
立ち上がれ!友よ!
そのまま、出てくる歌詞と共に、俺はそのまま蹴り上げる。
グラファイトは、その一撃に対して、その手にある槍で受け止める。
だが。
止まらない!バーニングソウル!
「ぐっ、こいつは!」
そのまま、怒濤の蹴りを、連続で叩き込む。
湧き上がる歌詞を歌うと共に、さらに俺のテンションが上がっていく。
「このような攻撃など!」
どこまでも!征くさ!君は1人じゃない!!
こちらに向けて、次々と振り下ろされていく斬撃。
それに対して、俺はその場で踊るように避けていく。
グラファイトの攻撃が見えている訳じゃない。
だが、湧き上がる歌詞と共に動けば、その度に力が湧き上がり、簡単に避けていく。
仲間の絆が切札さぁ!
それと同時に飛彩さんもまた、手に持ったガチャコンソードを構える。
「なるほど、これに合わせれば良いという訳か」
同時にその剣に炎を灯しながら、同時に攻撃を行う。
命を燃やして、ほ・え・ろ!!
『ハードロックダマシー!』
俺の歌に合わせて、両手から炎が灯る。
それを姉さんの声に合わせるように叩き込む。
「ぐっ!」
グラファイトは、その火炎弾が当たると共に、怯む。
今!一つに!GREATCROSS!溶け合う!俺にくれ!皆の弾けたシャウトを!
そうすると、自然と俺達は跳び上がる。
すると、俺達の身体はなんと変形した。
それは、黄金の剣へと変わり、そのまま飛彩さんの前に。
「これは、良いだろ」
それと共に、飛彩さんは、そのまま俺達を手に持った。
今生まれる!GREATHEART!明日の牙!
「っ」
同時に飛彩さんは、そのままグラファイトに接近すると共に、俺達で薙ぎ払う。
薙ぎ払われた一撃に対して、グラファイトは、受け止める。
だが、その一撃は予想以上であり、槍を砕けた。
「なんだとっ!」
「ふんっ」『キメワザ!ドレミファクリティカルストライク』
それを見た飛彩さんはそのまま、俺達を構える。
同時に。
飛び立て!闘え!WE ARE CROSSHEART
『ビートスラッシュ!』
それと共に、俺の歌に合わせるように、飛彩さんは次々と斬り刻んでいく。
炎を纏った斬撃は、そのままグラファイトは吹き飛ばした。
「ぐっ、仮面ライダーブレイブ!仮面ライダースルゥース!貴様らは俺が倒す!」
それと共に、グラファイトは、その姿を消す。
同時に、俺達の変身も解除される。
「いやぁ、なんだ!姉さん!今度も!」
そう、俺は姉さんを見る。
だが。
「・・・出来れば、この姿は、今後は使用したくないな」
「えぇ!?」
「俺も、趣味に合わない!」
「飛彩さんも!」
俺は思わずがっくりと肩を落とす。
「・・・だが、感謝する」
「えっ?」
「小姫の事を思い出す事が出来た」
それだけ言うと、飛彩さんはその場を去って行った。
「・・・飛彩さん」
その一言で、俺達はこの戦いを行う意味があったと思えた。
そのまま、飛彩さんは、去って行った。
「良かったかな」
「いやぁ、なかなかに凄かったじゃないの」
「えっ、貴利矢さん!」
そう、俺達が言っていると、後ろから声が聞こえた。
振り返ると、なんと貴利矢さんがそこに立っていた。
「いついたんですか?」
「少し前にね、それよりも自分としては、少しだけ気になる事があるんだ」
「気になる事?」「なんだ?」
俺達は、同時に首を傾げる。
「自分も、そして、そちらさん達も気になるんじゃない?自分自身の正体を」
「正体?」
それに対して、俺達は首を傾げる。
レーザ・メモリー
「・・・こうして見ると、やっぱり違和感があるよな」
自分は、これまでの事を振り返る。
バグスターウイルスの事に関して、何か見逃していないのか。
その最中でやはり気になったのは、タクミ君とドルモンの2人だ。
自分達の常識を打ち砕くような数々の事。
バグスターと人間の共生。
ガシャットをコピーし、使用する。
そんな、本来ならば不可能な事を行っていた。
「まさか、黒幕っていう事はないよなぁ、さすがに」
偶然だけど、黒いエグゼイドの正体を知れた。
だが、どう見ても、手を組んでいるようには見えなかった。
ならば、どこに手掛かりがあるのか。
「幸いと言って良いのか、彼らもまた自分達の事を気になっている」
バグスターの事を詳しく知る為にも、少し、探らせて貰うよ、お二人さん。