仮面ライダースルゥース   作:ボルメテウスさん

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BANしたあいつがやってくる!
彼らは、その日、初めてバグスターを知る


姉さんが感じたという気配。

それを探るように俺達が向かった先は、どこかの公園。

 

「ここに気配を感じたというけど、本当にこんな所に?」

「そのはずだ、しかし実際には、私のような存在がいるのか、分からないがな」

 

鞄の僅かな隙間から、その瞳を覗かせながら、姉さんは呟く。

俺もまた、慎重に周囲を見渡しながら、僅かな手掛かりを掴む為に見つめた先。

 

「あれは」

 

ふと、気になったのは、公園の遊具であるブランコの近く。

そこには2人の青年と1人の少年がいた。

見た所、保護者という訳ではなさそうだ。

 

「姉さん、あっちの人は」

「見る限りでは白衣を着ているから医者だと思うが」

 

そんな疑問を呟いている時だった、

白衣を着ている人物は、白衣の下から取り出した物を腰に巻く。

 

「あれって」

 

それは家にも置かれている物。

未だに、それが何なのか分からないが、姉さんと同じ気配を僅かに感じた何か。

それと同じ物を白衣の男が腰につけた。

 

「ふむ、あれは間違いないな、しかし」

「何を」

 

そんな疑問に思った次の瞬間。

 

「なっ」「っ」

 

少年の身体はオレンジ色の何かに包まれた。

それは、そのまま巨大な銃のような何かに変化した。

一体、何なのか分からないまま、俺達はすぐに木の後ろに隠れた。

 

「姉さん、もしかして」

「あぁ、私の同族だ。しかし、あれが探していた同族なのか」

 

姉さんは、その事について、驚きを隠せなかった。

だが、そんな驚きを余所に、男は笑みを浮かべていた。

 

「俺と同じゲームのバグスターか。肩慣らしにちょうどいい」

 

その呟きと共に、男の懐から取り出したのは、ゲームソフトのガシャットだった。

なぜ、そこでガシャットが出てくるのか、疑問に感じる。

 

「ゲーム?」「それにバグスターだと?」

 

なぜ、ここでゲームが?

それにバグスターというのは、もしかして、姉さんの種族の事なのか?

そんな疑問に思っている間にも、男はその手に持つガシャットを構えた。

 

「変身!」レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム?アイム・ア・仮面ライダー!

 

鳴り響く音声。

同時に、男の姿は変わる。

それは、一言で言えば、二等頭のマスコットキャラクターを思わせる存在。

 

「私は仮面ライダー?もしかして、仮面ライダーという存在なのか」

「分からないけど」

 

そう考えている間にも、男は少年が変わったと思われるバグスターに対して、なんと躊躇無く引き金を引いた。

さらに自らが弾丸になり突撃する。

 

「っ」

 

未だに状況が理解出来ない最中で、姉さんは見つめる。

 

「分離したのか」

「それって、俺と姉さんと同じく」

「あぁ、どういう仕組みか分からないがな」

 

そう言っている間にも、もう1人の男性の近くに看護師だと思われる人物が近づく。

 

「永夢、何であいつがいるの?」

 

永夢。

それがおそらく、あの人の名前だろう。

 

「知り合いですか?」

「彼は仮面ライダースナイプ」

「仮面ライダースナイプ…」

 

そう、仮面ライダーという名前が出た。

そこから考えても、何か関連している事は間違いないだろう。

 

「これって、開発中止になったバンバンシューティングのゲームエリアですよね?」

「流石天才ゲーマー、詳しいね。

ターゲットの隊長リボルを銃で仕留めるガンシューティングゲームよ」

 

ゲームエリアという単語と共に周囲を見る。

どうやら、このゲームエリアと呼ばれる空間が、ゲームに関連している場所。

未だに、それが何なのかも分からない。

 

「おのれ!作戦開始!」

 

すると、先程の少年から出てきたと思われる存在が号令する。

同時に、頭が奇妙な形をした戦闘員が多数発生する

 

「ウイルスが増殖した!?」

「勇樹くんが怖がってるからです!」

 

周囲の戦闘員は、あの仮面ライダーと呼ばれる存在と戦う。

だが、それが増えているのが、あの少年が原因とは、一体どういう事なんだ?

 

「俺が止める!…変身!」

「えっ?」

 

今度は、永夢も同じく仮面ライダーへと変身した。

その見た目は、先程とは違うようだが、彼らは一体。

 

 

「やめろ!攻撃してもウイルスが増殖するだけだ!」

「どけ!目障りだ!」

「俺の言う事を聞け!」

「生意気言うじゃないか!」(大我)

 

そう、なんとかスナイプを止めようとする永夢に攻撃する。

 

「何するんだ!」

「プレイヤー同士が競い合うのがゲームだろうが」

 

その後もスナイプは増殖するバグスター戦闘員を、銃撃で応戦する。

 

「姉さん、このままじゃ」

「あぁ、だけど良いのか」

「やらないと!」

 

そう、俺の言葉に対して、姉さんは鞄から飛び出る。

同時に草むらに身を隠しながら、真っ直ぐとスナイプに向かって行く。

 

「ドルモン、進化!」

 

同時に姉さんの身体は光る。

それに合わせるように、俺もまた胸に苦しみが走る。

 

「ドルガモン!」「なにっ」

 

先程まで鞄に乗る程度の大きさのリスを思わせる姿から一変。

獣と龍が合わさったような存在となり、人間を遙かに超える程の大きさ。

そのドルガモンへと変わり、瞬時に尻尾で周囲にいるバグスターの戦闘員を吹き飛ばし、構える。

 

「新しいバグスター!?」「こいつは一体」

 

姉さんは、周囲を睨みながら、構える。

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