同じドラゴナイトハンターZによる共鳴なのか。
それとも、今の彼らの身体では耐えきれない程の力を宿している影響なのか。
「ほぅ、これがドラゴナイトハンターZの力か!」
そう、グラファイトの叫びに同調するように、スルゥースとエグゼイドの二人のライダーは、その力に振り回されている状態だった。
彼らがいる場所が、ゲームエリアという事もあり、その被害は最低限に抑える事は出来た。
「まさか、暴走するとはな」
その言葉と共にスナイプは、その手に持っているガシャコンマグナムの銃口をスルゥースに向けていた。
それに気づいたブレイブは、すぐにスナイプの攻撃を防ぐように彼に向けて、ガシャコンソードで、切り裂く。
「何をしやがる」
「お前に、彼らを殺させない」
「馬鹿を言っているんじゃない、このまま、あいつらの暴走を放っておけば、それこそ奴らが望まない事だろうが」
そう、ブレイブの言葉に対してスナイプはすぐに否定する。
「全く、あんたら、何をやっているの」
「お前は、監察医」
そうしていると、その戦いに割り込んできたのは、レーザーだった。
「このままじゃ、不味いのは、分かっているだろ」
「そんなの分かっている、だが」
「だったら、ここは手、組むしかないだろ」
「なに?」
それに対して、レーザーの言葉に、ブレイブもスナイプも首を傾げる。
「さてっと、それじゃ、M!」
同時にレーザーが走り出した。
それは、暴走しているエグゼイドに対してだった。
「お前は、どうするつもりだぁ!」
「どうするって」
「あのスルゥースが、暴走しているのは、他でもない、お前が先走ったからだ! そのままあいつらを暴走させて良いのか」
その言葉に対して、エグゼイドは、ようやくはっとした。
見ると、凶悪な見た目をしているスルゥースがおり、周囲の敵味方関係なく破壊している。
「俺のせいで」
それと共に、その暴走するスルゥースが、まさしく先程までの自分自身だという事を痛感する。
同時に、彼が救おうとしている日向恭太郎の言葉を思い出す。
「……そうだ、今、この場をなんとかするには、ここにいる4人で協力しないと」
「そういう事になりそうだな」
それと同時に。
「彼が暴走したのは、俺がここに呼んだ責任もある。だが、それを果たすのは俺だけでは不可能だ」
「本当は1人でやりたい所だが、あいつには返して貰わないといけない物があるからな」
「自分も、あいつらとまだ調べている途中の物があるからな」
各々の目的は別々だ。
だが、それは、暴走するスルゥースを助ける。
その一点は同じだった。
同時にエグゼイドのドラゴナイトハンターZが分裂した。
「これは」
「おそらくは仮想ガシャット、ならば」
同時に、4人は、各々の手に、ドラゴナイトハンターZを起動させる。
「大・大・大・大・大変身!」「術式レベル5」「第伍戦術」「五速」
各々の掛け声と同時に、同時に展開したゲーマドライバー。
『ド・ド・ドラゴ! ナ・ナ・ナ・ナ~イト! ドラ! ドラ! ドラゴナイトハンター! Z!』
それと共に、エグゼイドが身に纏っていたアーマーが分裂する。
それと共に、ブレイブ、スナイプ、レーザーの3人に、ドラゴナイトハンターZのアーマーが装着される。
「さて、どうする?」
「役割分担だな、無免許医、俺達はグラファイトを倒すぞ」
「邪魔するなよ」
その言葉と共にブレイブとスナイプは、グラファイトへと向かう。
「それじゃ、俺達は」「あぁ、スルゥースだ」
同時にエグゼイド達に向かって、襲い掛かるスルゥース。
その姿は、まるでドラゴンを連想しており、その大きく開いた口がエグゼイドを噛み付こうとする。
だが、エグゼイドは、ドラゴナイトハンターZの尻尾でスルゥースの頭を叩く。
「今だ!」「おうよ!」
それによって怯んだ隙に、レーザーが重く鋭い蹴りを放つ。
それによって、スルゥースは怯んだ。
「おい、いい加減起きろ! 相羽!」
「こっちに戻ってこい! ドルモン!」
そう、2人の言葉。
それと同時だった。
スルゥースの腰にあるドラゴナイトハンターZが光る。
それは、彼らのドラゴナイトハンターZに共鳴していた。
「これは」
それと共にスルゥースは、大声で叫ぶ。
それは一体何なのか。
構えると同時だった。
「「デクスドルグレモン! スライドエボリューション!」」
それと同時だった、
スルゥースの姿が変わる。
先程までの不気味な雰囲気を放っていたはずのスルゥースの姿が変わる。
「「ドルグレモン!!」」
そう、2人の目の前には、デクスドルグレモンの不気味な要素が消えていた。
「えっと、ご迷惑をかけました」
「いや、俺の方こそ」
そう、正気に戻ったスルゥースが、呟く。
同時に、エグゼイドも謝る。
「ほらほら、二人共、さっさとグラファイトを倒すぞ」
そのレーザーの言葉を聞くと同時に、そのままグラファイトへと向かって行く。