永夢さんからの情報を聞き、すぐに現場に辿り着く。
そこには、Drパックマンがおり、その手にあるのは、黒いエグゼイドが持っていた武装だった。
その中には、確か、正体不明のバグスターに感染している子。
「ほぅ、ここまですぐに駆け付けたか」
「お前には、色々と聞きたい事がある財前美智彦」
「財前?」
その言葉に、Drパックマンこと財前美智彦が、その正体を露わにする。
「この短期間で、よく調べられたな」
「偶然が重なってな、さて、6年前、お前達の身に何が起きたのか」
「良いだろう、教えてやろう」
その言葉と共に財前美智彦が、その身に何が起きた事を語り始める。
それは、既に目的を達成した故の余裕だろう。
6年前に世界で初めて確認されたバグスターウイルスの保菌者であったある高校生を使ってその実験を執り行おうとしていた。
しかし、実験の最中に暴発したバグスターウイルスに感染した財前たちはそのままウイルスに侵食されてゲームの世界へと追放され、電脳世界の住人として生きており、電脳世界に飛ばされ苦しい時を過ごしつつも独自に研究を進めて遂に研究を最終段階まで推し進めると、同じゲームの世界の住人であるパックマンを利用してかつて実現できなかった計画に着手する為に現実世界へと舞い戻って来た。
「そして、今、必要としていたバグスターもこうして手に入れた」
見ると、そこに立っていたのは、これまで見た事のないバグスター。
まるで、パズルゲームの敵キャラを思わせるバグスターが、そこにいた。
「さて、行くぞ」
それと共に、奴らは、その場で消えた。
実体化した巨大なパックマンが、こちらに向かって、襲い掛かった。
「永夢さん!あのパックマンを受け止めれば!」『デジモンストーリーサイバースルゥース!』『ノックアウトファイター!』
「そうか!」
その言葉の意味を理解した俺達はすぐにゲーマドライバーを構えた。
「「超進化!」」『ガッチャーン!レベルアップ!僕らの物語は進化する!デジモンストーリサイバースルゥース!アガッチャ!Explosion Hit! KNOCK OUT FIGHTER!』
「大・大・大変身!」『ガッチャーン! レベルアップ!マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクションX!アガッチャ!ぶっ飛ばせ!突撃!ゲキトツパンチ!ゲキトツロボッツ!』
鳴り響く音声。
それと同時に、俺達の姿は変わる。
ノックアウトファイターの力によって、俺は、両腕・両足にタービンが装備された獅子の姿。
グラップレオモンへと変わる。
それと共に、俺と永夢さんは、そのままパックマンの突進を受け止める。
「「「ぐっ」」」
俺達は、その一撃を必死に耐える。
同時に、俺達の腰にあるガシャットを、キメワザスロットに装填する。
『ガシャット!キメワザ!』
それと共に、俺達は、眼前にいるパックマンからデータを集める。
「戻ってきてくれ!パックマン!君はそんな事をするキャラじゃないんだ!!」
同時に永夢さんの叫びが木霊する。
そのまま、データが集まっていく。
やがて。
『パッククリティカルストライク!』
「溜まったぁ!!」
それと共にタービンに纏った一撃。
それを真っ直ぐとパックマンに当てた。
「はあぁぁぁぁ!」『キメワザ!ゲキトツ!クリティカルストライク!』
それと共に、永夢さんも同時に腕を振り上げる。
俺達は、パックマンをそのまま打ち上げた。
それによって、パックマンは、空で爆発する。
「はぁはぁ」
そう、息を荒げる。
同時に見えたのは、無傷のパックマン。
だが、それは敗北ではない。
そこには、先程まで怖い表情をしていたパックマンから、俺達が見た事のある笑顔になった。
同時に、その身体は分解されていく。
それと同時だった。
「ウイルスが、突然完治した!」
それは、パックマンのウイルスに感染していた人々が次々と完治したという連絡だった。
「どうやら、上手くいったみたいだな」
「あぁ、正直に言えば、死者が出る可能性は十分にあった」
10万人を超える感染者に、すぐにワクチンを打ち込むにも時間がかかる。
それは、本来ならば死者が僅かに出ても可笑しくない状況だった。
それが、全員が完治出来たのは、あの時、パックマンがすぐに行動してくれたおかげだ。
「パックマンは、ただ利用されていただけなんだ。ゲームで、皆を笑顔にするパックマンを、こんな事に利用するなんて」
そう、永夢さんは手を強く握りしめる。
「けど、どうします?財前美智彦達の、今の潜伏場所までは」
「うん、なんとか見つけたいけど」
変身を解除し、すぐに次の行動をしようとした時だった。
「ふむ、これは」
「えっ?」
見ると、先程、手に入れたパックマンのガシャット、パックアドベンチャーガシャットが光っていた。
気になり、俺はすぐにキメワザスロットに再度、装填する。
すると、小さなパックマンが現れた。
「パックマンなのか?」
そう疑問に思っていると、パックマンが俺達に頷くと、そのまま飛んでいく。
まるで、着いてこいと言わんばかりに。
「もしかしたら、パックマンは、俺達に教えてくれるかもしれません!財前美智彦達の居場所を!」
「すぐに行こう!」
それと共に、俺達は、そのままパックマンの後ろへと着いていく。