仮面ライダースルゥース   作:ボルメテウスさん

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既にゲームの準備は出来た

 姉さんには、二つの姿がある。

 

 一つ目は普段過ごしているドルモンという姿。

 

 これは少し大きめの鞄一つに入れる程度の紫色のリスを思わせる姿であり、普段の生活ではこちらの方が色々と便利な為、ドルモンの姿で過ごす事が多い。

 

 だがもう一つの姿であるドルガモン。

 

 これはいわやる戦闘の為の姿だ。

 

 大人1人を軽く持ち上げる事が出来る程の大きさの黒い獣。

 

 背中からは巨大な翼が生えており、どこかリスを思わせる面影は残りつつも、それは一目で見れば危険だと分かる。

 

 だからこそ、姉さんは、普段はドルガモンの姿には決してならない。

 

 この時には。

 

「見た事のないバグスターだが、丁度良い」

 

 そのまま、スナイプという仮面ライダーは、その手に持った銃の銃口は既に姉さんに向けて、引き金を引く。

 

 それは先程までバグスターに向けて、放っていた攻撃であり、それが当たれば、ダメージが受けるのは確実に分かる。

 

 だからこそ、姉さんはその脚に力を込めて勢い良く跳び、その攻撃を避けた。

 

 姉さんが、その攻撃を避けた事によって、その後ろにあった木が光弾が当たり、弾け飛ぶ。

 

 それだけでも高い威力を持っている事が分かる。

 

「あの巨体で、あれ程の跳躍力をっ」

 

 それに対して、エグゼイドは驚きの声を上げる。

 

 そして、それを聞いただけで目の前にいる存在の強さが何なのかを理解する。……今の一撃だけでも分かった。

 

 何よりも姉さんは、これまで戦闘など行った事のない。

 

 だからこそ、姉さんの戦闘は、主に本能で戦っている。

 

 迫る光弾に当たらないように、近くにいるバグスターウイルスの戦闘兵を蹴り飛ばしながら進む。

 

 そうして、光弾をギリギリ避けて、背後から迫ってきた相手に対して振り返り様爪を振り下ろす。

 

 その爪に切り裂かれた相手はそのまま体を崩壊させていく。

 

 やはり、ただの力押しだけでは駄目だという事は理解出来た。……だからと言って、このまま好き勝手させる訳にもいかない。

 

 姉さんの力は確かに強いけど、それでも、戦った事はない。

 

 それでも、今、この場で姉さんが戦うのは。

 

「バァン!」

 

 それと共に、姉さんに向けて、放とうとした攻撃。

 

 すぐにでも、姉さんは避けようとした。

 

 だが。

 

「ぐっ!」

 

 姉さんは、その場を動かなかった。

 

 背中から生やしている翼で自身の身体を覆い、スナイプからの攻撃を正面から受け止めた。

 

「んっ、動かないのか、まぁだったら」

 

 そのままスナイプは、そのまま姉さんに向けて、引き金を引き続ける。

 

 銃弾は、次々と姉さんの体に撃ち込まれていき、傷を付けていく。

 

 それでも、姉さんはその場で耐えるだけしか出来ない。

 

 いくら攻撃を受けても反撃に転じない理由は。

 

「止めろ!」

 

 同時に、もう1人のライダーであるエグゼイドがスナイプの攻撃を止めた。

 

「邪魔をするな」

 

「患者を、勇樹君に当たるだろ!」

 

 姉さんが、その攻撃を受け止め続けたのは、彼女の後ろにいる少年と看護師を守る為だった。

 

 それを察したエグゼイドが、すぐさま、スナイプの攻撃を止めさせたのだ。

 

 それが決定的な隙だった。

 

「今だ!!」

 

 そのまま、姉さんは、そのままスナイプに向けて尻尾で薙ぎ払う。

 

 それに反応出来なかったスナイプはそのまま吹き飛ばされて樹に激突する。

 

「ちっ」

 

「さっさとその子供を連れて、逃げろ!」

 

 エグゼイド達に向けて、言う。

 

「……君は一体」

 

 そう、姉さんに向けて問いかける。

 

「ドルガモン」

 

「ありがとう」

 

 それだけ言い、エグゼイド達はすぐにその場を離れる。

 

「ちっ、待て」

 

 そう、姉さんに向けて、スナイプはすぐに姉さんに向かって銃弾を放とうとした。

 

 だが、姉さんもまた口にエネルギーを溜めていた。

 

「なにっ」「パワーメタル!」

 

 そう、姉さんは、まさしくその名の通り、巨大な鋼鉄の塊をスナイプに当てる。

 

 そのまま後ろへと吹き飛ばし、変身を解除させる。

 

 同時に姉さんは、俺を抱え、すぐにその場から離れる。

 

「はぁはぁはぁ」

 

「本当に無茶するな」

 

 そのまま、俺達はそのまま自宅へと辿り着く。

 

 同時にドルガモンの姿からドルモンへと戻った。

 

 それによって、先程までの苦しみが消えた。

 

「はぁはぁ、それにしても、バグスターウイルスに仮面ライダー。これまで知らなかった事を多く知る事が出来たけど」

 

 このまま、何もせずに見逃したら良いのか。

 

 そう考えた時だった。

 

「確か、この辺に」

 

「姉さん?」

 

 どうするべきか考えている間にも、姉さんは、道具箱を取り出した。

 

 そこから取り出したのは。

 

「それって、データが入っていないガシャット?」

 

 確か、以前、姉さんが趣味で手に入れた。

 

 元々、色々と機械いじりを行っている。

 

 その中で、ゲーム作りもその趣味の一つだ。

 

「もしかしたらの可能性だからな」

 

 すると、姉さんの身体が徐々に変わっていく。

 

 そして。

 

「ねっ姉さん!?」

 

 そこには何もなかったはずのガシャットには新たな絵が出てくる。

 

「これって」

 

「あのライダー達を見て、僅かだが理解したからね」

 

 そうして、そこにあるガシャットの名は『デジモンストーリーサイバースルゥース』と。

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