仮面ライダースルゥース   作:ボルメテウスさん

30 / 103
貴利矢の信頼

「デジモンが自分達の中にも」

 

そうしながら、貴利矢さんにも報告をする為に来ていた。

俺達の話を聞いて、少し驚いた様子で、自分の中に見つめていた。

 

「その話を言う為に、わざわざ自分の元に?」

「永夢さん達には話したんですけどね。というよりも、貴利矢さんはここで」

 

そう、俺達はここで貴利矢さんがこの病院にいることに関して、疑問に思い、質問する。

 

「前にも疑問に思った名人のゲーム病の謎。もしかしたら、ここにあるかもってね」

 

貴利矢さんはそう言うと、16年前の手術について当時かかわった看護師に聞き込みをする。

 

 

「これが16年前の宝生永夢くんの手術の記録です」

「あなたは手術に立ち会われてたんですよね?執刀医の日向先生に何か変わった事はなかったですか?例えば、手術中に何か…特別なものを投与したり…」

「いいえ、何も」

 

そう、質問を行っていた。

日向先生と言えば、確か永夢さんの命の恩人だと聞いていた人物。

 

「ああ、でも手術の後にならありましたよ。特別なこと」

「何ですか?」

 

それがもしかしたら、永夢さんの秘密に繋がると。

そう思ったのか、詰め寄る。

 

 

「その子に、ゲーム機をプレゼントしていました」

「えっ」

「当時、人気でなかなか手に入らなかったゲーム機で。日向先生、手に入れるのにだいぶ苦労してました」

 

その言葉と共に言った看護師さんの言葉は、どこか嬉しそうだった。

 

「日向先生はドクターの鑑でした。私たち医療関係者からも患者からも、すごく信頼されてましたから…」

「信頼されていた」

 

貴利矢さんは、少しだけ信じられないように、見つめていた。

 

「貴利矢さん」

「どうしたんだ?」

「実は、俺の方でも少し気になった事がありまして」

「気になった事?」

「財前の1件。あの1件で何かあるかと思って、調べたんですけど」

「んっ?」

 

それと共に、貴利矢さんはすぐにそれを見る。

 

「ははぁん、なるほどねぇ、病院関係だとは思っていたけど、どうやら調べる先を間違えたみたいだわ」

「どうします?」

「悪いが、そっち方面は任せる。自分は、別の方面で調べるから」

「そうですか、では」

 

そう考えていた時だった。

突然の着信に疑問に思っていると、姉さんがそのまま出てくれた。

俺も貴利矢さんも疑問に思ったのだが。

 

「不味い事になったぞ」

「不味い事に?」

「どうやら、永夢達が、幻夢の社長の指示で患者を輸送して欲しいと連絡が来ていた」

 

それは、俺も貴利矢さんもまた不味い事に気づく。

 

「どうやら、本格的に動きだそうとしているようだな」

「急いで、向かいましょう」

 

俺も貴利矢さんも、同時に患者を輸送するという場所に向かって、走り出した。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。