貴利矢が、相羽達と連絡を取り、少し経った頃だった。
彼らよりも前に、その真実を確認する為に、とある人物を先に呼び出した。
「まさか、君がその真実にたどり着くとはな」
そう、貴利矢に向けて、言った人物。
その人物こそが、これまでの事件の裏側で暗躍していた人物、檀黎斗だった。
「あんたには色々と懺悔して貰わないといけないけど」
そう呟いた時、貴利矢はすぐにその場から離れる。
同時に、彼に襲い掛かってきた存在に目を向ける。
「おっと、失敗してしまったな」
「あぁ、確かに、少し悪戯に失敗してしまったな、ドラクモン」
そう、黎斗は貴利矢に襲った小さな影の名を、ドラクモンの名を呟いた。
「そいつは、デジモンか」
「あぁ、彼は私のパートナーであるドラクモン。まぁ、君の前に出てきた時にはヴァンデモンという名前だったがな」
「まさか、あんたにもデジモンがいたとはな。あのお嬢ちゃんとはかなり違うな」
そう、呟きながらも、貴利矢は警戒する。
「あぁ、残念ながら、デジモンの事に関しては、私も未だに分からない事が多い。だからこそ、実に興味深い!」
それと共に、狂気的な笑みを浮かべた黎斗。
「彼らの進化!その先には、道がある!これほど、面白いのはないだろぉ!!」
「おいおい、黎斗、面白がるのは良いけどよぉ、面倒な奴らもすぐに来るぞ」
「おっと、そうだった」
それと共に、黎斗は、その手にあるバグヴァイザーを、腰に巻く。
そして、その手には。
「それは、新しいガシャット」
「そう、奴らが造るまがい物ではない、私にしか生み出す事の出来ないガシャット」『デンジャラス・ゾンビ!』
鳴り響く音声と共に、そのまま腰に巻いたバグヴァイザーに、デンジャラスゾンビを装填する。
『ガッチョーン!デンジャラスゾンビィ…!』
「変身」『ガシャットォ!バグルアップ!デンジャー!デンジャー!デス・ザ・クライシス!デンジャラスゾンビィ!』
それと共に、バグルドライバーから黒いバグスターウイルスの霧に包まれ、投影されたバグルドライバーのモニターのエフェクトをぶち破って現れる。
それと共に、その姿が見える。
それは、これまでの白と黒を基調とする骸骨のような禍々しい姿をしている。
割れてオッドアイになったバイザーや左右非対称の装甲は、ボロボロになったゾンビを想起させるものとなっている。
「私は仮面ライダーゲンム…レベルⅩ!」
「レベルX」
「そう、そして」
それと共に、デジモンサヴァイブのガシャットを起動させると共に、彼の手には、先程までとは違ったバグヴァイザーとは違う緑色のバグヴァイザーがあった。
「これこそが、私のドラクモンの新たな姿」『ガシャット!デジモン!』
それと同時だった。
ドラグモンの身体は同じく黒い煙に包まれる。
「ドラクモン!超進化!」
それと同時だった。
ドラクモンの姿は変わる。
それは、以前、貴利矢の前に姿を見せたヴァンデモン。
だが、それには僅かな差があった。
「なにっ」
それはより禍々しい吸血鬼。
「なんだ、そいつは」
「ヴァンデモンXだ」
「Xだと?」
それに対して疑問に思う。
「なに、ここで消える君には関係ない事だ!」