衛生省から、バグスターウイルスの発表がされた。
檀黎斗が、これからゲーム病を蔓延させる事を考えれば、その発表は英断である。
「だからこそ、檀黎斗がどのような動きをするのか、未だに分からない」
ここまでの一連の流れが、全てが奴の手の平の上だと考えれば、今後もこちらに何かを行う可能性がある。
それを考えれば、油断は決して出来ない。
そう考えている時に、連絡が来た。
「これは、飛彩さんから?」
いきなりの連絡で、俺も姉さんも困惑を隠せないが、それでも飛彩さんが指定された場所へと向かう。
「飛彩さん、いきなり連絡で、どうしたんですか?」
「・・・さっそくで悪いが、お前達に一つ、協力して欲しい事がある」
「それは一体」
それに対して、その視線は俺から姉さんに向けられていた。
「・・・俺の中にあるパートナーデジモンを呼び起こして欲しい」
「えっ」
その言葉に、俺と姉さんは思わず声を出してしまう。
「現状、檀黎斗が持つガシャット。そのレベルは現状、俺達の持つガシャットの中でも一番高いレベルでも5の倍以上のレベル10だ」
「それは、確かに」
それと共に、俺もまた、ガシャットギアデュアルを取り出す。
「それは、一体」
「財前との戦いの1件で手に入れたガシャットなんですけど」
「これが、中々に面倒でね」
「どういう事だ?」
そう、飛彩さんが尋ねてくるが。
「50」
「なっ!?」
「それが、このガシャットのレベル。そして、一時的だが、そのレベルは99になる事も出来る」
「それはっ本当か!」
俺の言葉に対して、飛彩さんはこちらに詰め寄る。
「だけど、その負担はドラゴナイトハンターZの比にならない程に大きい。実際に、あの戦いの後、俺達は身動き一つ取れなかった」
「・・・レベルを聞く限りでは妥当か、ならば、やはりやるしかないか」
「けど、なんで」
俺は、そう思わず問いかける。
「これまでとは違い、檀黎斗にもデジモンという戦力が現れた。これからバグスターの戦闘も含めるならば、デジモンという助手がいなければ、おそらくは戦えないだろう」
「助手ですか」
その考えに、俺は、どう言えば良いんだろうか。
「へぇ、お前も同じ事を考えていた訳か」
「無免許医」「大我さん」
そう、そこには大我の姿があった。
「どうやら、お前も同じ考えのようだな」
「お前にやる戦力はない」
「元々、俺の身体の中にいる奴を叩き起こすだけだ」
そう互いに睨み合っている。
「たぶん、そのままじゃ、無理だと思います」
「なに?」「どういう事だ?」
俺の言葉に、2人は思わず噛み付く。
「デジモンとのパートナー関係はかなり重要だ。道具のような考えをしていたら」
そう呟いた時だった。
「ほぅ、まさか君と意見が合うとはなぁ」
その突然の声に俺達は振り向く。
そこに立っていたのは。
「檀黎斗!?」「・・・なるほど、お前がドラクモンか」
俺達は、すぐに構える。
「さて、ガシャットを回収させて貰うとしようか」『デンジャラス・ゾンビ!』
それは、見た事のないガシャット。
そして、これまでは武器として使っていたバグヴァイザーを、なんとベルトにしていた。
「変身」『デンジャー!デンジャー!デス・ザ・クライシス!デンジャラスゾンビィ!』
その音声と共に現れたのは、白と黒のゲンム。
ゲンムが、その姿を現すと同時に、緑色のバグヴァイザーに装填したのは。
『ギリギリチャンバラ!』
「そのガシャットは!?」「超進化」
その言葉と同時だった。
ドラクモンの姿が、大きく変わる。
「オボロモン」
「っ」
ギリギリチャンバラを使った事によって、変わった姿。
それに対して、俺達は構える。
「くくっ、これはやはり面白い!ガシャットを与える事で、ドラクモンはまた新たな姿に変わる!だからこそ、君達のガシャットを早く返したまえ」
「誰がやるか」
それと同時にドラゴナイトハンターZを起動させる。