仮面ライダースルゥース   作:ボルメテウスさん

37 / 103
2人のエグゼイドは

「あり得ない」

 

その新たな姿となったエグゼイドを見て、檀黎斗は思わず呟く。

それは、彼自身が、そのガシャットの事を理解しているからだ。

 

(あのガシャットは普通の人間が使用すれば、膨大なバグスターウイルスによって消滅するはずっ!まさかこれもっ)

 

同時に、それが一体何が原因で起きているのか、彼も知っている。

 

「ノーコンテニューでクリアしてやる」

 

その一言と同時だった。

エグゼイドは、一気に走り出した。

ずんぐりむっくりな体型からは考えられないスピードで走っており、瞬く間に檀黎斗の前に立っていた。

 

「っ!」

 

すぐに攻撃を仕掛けるが、その攻撃は避けられる。

素早くトリッキーな動きで、攻撃を避けながらも、反撃する。

その一連の動作は、まさしくエグゼイドの得意としている動きであり、同時にそれがアクションゲーマーが正当に進化した姿だと思わせるには十分だった。

 

「黎斗!」「お前の相手は、俺だぁ!」

 

オボロモンは、その姿を見て、叫ぶが、それを止めたのはメタルグレイモンだった。

巨体に見合ったパワーを発揮するように、左腕の機械の爪を真っ直ぐ放つ。

オボロモンは、その一撃を耐えるように、刀を盾のように構える。

だが、メタルグレイモンとの力の差もあり、刀はあっさりと折られ、オボロモンは斬られる。

 

「ぐぅ」

 

2人は、そのままダメージを受けたが、すぐに不死の能力によって再生する。

それを見ながらも永夢とメタルグレイモンは未だに余裕だった。

 

「お前を攻略する」

 

それと共にエグゼイドは、まるでそれを自然と、ドライバーのレバーを閉じる。

 

「だぁーい!変身!」『ダブルアップ!俺がお前で!お前が俺で!マイティ!マイティ!ブラザーズXX!』

 

鳴り響く音声。

それと共にエグゼイドの姿は光に包まれる。

だが、それは一瞬。

すぐに、その姿が露わになる。

 

「なっ」

 

それは、先程以上に、異常な光景。

現れたのは、エグゼイドである事は変わらない。

だが、現れたエグゼイドは1人ではなく2人だった。

それには、その場にいた全員が、エグゼイドである永夢自身もだった。

 

「えっえぇ!?」「おぉ、永夢が2人!!」

 

それに対してメタルグレイモンはそのままエグゼイドに近づく。

 

「えっ、ガンマモンはこっちにいる状態だったら」「こっちのは一体!?」

 

困惑を隠せなかった永夢。

それは、ガンマモンと一緒にかつて変身した姿。

だからこそ、自然と考えたのは、ガンマモンがもう1人のエグゼイドになる。

そう考えていたからだ。

だが、蓋を開けてみれば、現れたのはもう1人の自分。

 

「じゃぁ、3人で一緒に倒そう!!」「そっそうだね、今は患者の治療が先だ!」

 

同時に緑色のエグゼイドは困惑しながらも、ここに来た目的を再確認するように見つめる。

そこには、これまで隠れていたバグスターアンブレラがいた

それと共に、彼らの前に現れたのは巨大な剣、ガシャコンキースラッシャーを構えようとした。

だが。

 

「いや、ゲンムを倒すのが先だろ!」

 

だが、それを止めたのはオレンジ色のエグゼイドだった。

 

「いや、患者の治療が先だ!」「ゲンムが先だ!」

 

そう言い争っている。

それを見て、困惑する一同。

そして。

 

「うっうっ」

「「んっ?」」

「うわあぁあぁぁあん!!」

 

メタルグレイモンは、その体格に見合わない大声で泣き始めた。

 

「えむとえむがけんかしているの、いやだぁぁ!!」

「えっあっあぁ?!ごめんね、ガンマモン!!」「わっ悪かった悪かったから?!」

 

それと共に、メタルグレイモンを慰める為に近づく。

そうしている間に。

 

「あっ、何時の間にか」

 

そこには既にゲンム達の姿はなかった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。