「はぁ、どうしたら」
そう言いながら、永夢さんは悩んでいた。
それは、新たなガシャットであるマイティブラザーズXXの事についてだった。
「確か、以前にも使った事があると聞いたが」
「はい、財前との戦いの時に」
その時の状況を知る為に、俺は永夢さんに質問する。
それに対して、永夢さんはすぐに返答してくれた。
だけど、その表情は優れない。
「あの時、オレンジ色のエグゼイドはガンマモンとなったんです」
「だから、今回も」
「はい、ガンマモンが一体化すると思っていた。形が同じなのは、少しだけ驚いたけど」
そうしながらも、姉さんは、マイティブラザーズXXの事を調べている。
「ふむ、実に興味深いな」
「興味深いですか?」
「あぁ、未だに分からない事が多い。このガシャットを解析して、こちらで使う事は、今は難しいだろう」
「そうですか」
「ただし」
そう言いながら、姉さんが取り出したのは、ガシャット。
俺達が使用するガシャットの中でも、比較的、あまり使用しない物を、永夢さんに渡す。
「えっ、これは?」
「ずっと前から調整していたガシャットだ。
これを使えば、少しだけは戦いには有利になるはずだ」
「本当ですか!」
それには、永夢さんも思わず目を見開く。
未だに檀黎斗ととの戦いが続く以上、その選択肢が増えるのは、永夢さんにとしても嬉しいだろう。
「だが、檀黎斗に対抗する事が出来るガシャットがあるとしたら、そのマイティブラザーズXXだろう」
「それは」
パソコンに移されているレベルを見るだけでも、それは分かる。
「・・・どうすれば」
「なぁ、永夢」
すると、ガンマモンが永夢さんに話しかける。
「なんで、永夢は永夢同士で喧嘩するの?」
「えっと、それは、僕も分からなくてね」
普通、自分同士の問いかけだろう。
「だって、あの永夢の偽物も、バグスターもどっちも倒さないといけないぞぉ」
「えっうん」
「だったら、どっちの永夢も正しいよねぇ」
「そうだよね」
「だったら、一緒にやれば良いじゃない」
ガンマモンの、言葉に対して、永夢は思わず目を点にする。
「だけど、それじゃ」
「永夢は2人!俺もいる!だったら、協力すれば、すぐに終わらせるよ!」
その無邪気な笑顔に永夢は、苦笑いをする。
だけど。
「そうだね、どっちが先か、どっちが後かじゃなくても良い」
それと共に。
「相羽君」
「なんでしょうか」
「ガシャットの事を、詳しく教えてくれないかな」
永夢さんの問いかけに対して、俺も姉さんも首を傾げる。
「教えると言っても、何を」
「あの時、ゲンムは貴利矢さんのガシャットを使って、デジモンを進化させた。それはつまり、このガシャットを使えば、ガンマモンも別の姿に進化出来る」
「おぉ!」
それに対して、ガンマモンも目を輝かせる。
「可能だと思いますけど、それは」
「かなり大変かもしれない、けど、やれる事はやっておきたいんだ」
その言葉に、永夢さんの言葉に、嘘偽りはない。
「分かりました。やれる限りですけど」
「ありがとう」