仮面ライダースルゥース   作:ボルメテウスさん

38 / 103
自分と自分

「はぁ、どうしたら」

 

そう言いながら、永夢さんは悩んでいた。

それは、新たなガシャットであるマイティブラザーズXXの事についてだった。

 

「確か、以前にも使った事があると聞いたが」

「はい、財前との戦いの時に」

 

その時の状況を知る為に、俺は永夢さんに質問する。

それに対して、永夢さんはすぐに返答してくれた。

だけど、その表情は優れない。

 

「あの時、オレンジ色のエグゼイドはガンマモンとなったんです」

「だから、今回も」

「はい、ガンマモンが一体化すると思っていた。形が同じなのは、少しだけ驚いたけど」

 

そうしながらも、姉さんは、マイティブラザーズXXの事を調べている。

 

「ふむ、実に興味深いな」

「興味深いですか?」

「あぁ、未だに分からない事が多い。このガシャットを解析して、こちらで使う事は、今は難しいだろう」

「そうですか」

「ただし」

 

そう言いながら、姉さんが取り出したのは、ガシャット。

俺達が使用するガシャットの中でも、比較的、あまり使用しない物を、永夢さんに渡す。

 

「えっ、これは?」

「ずっと前から調整していたガシャットだ。

これを使えば、少しだけは戦いには有利になるはずだ」

「本当ですか!」

 

それには、永夢さんも思わず目を見開く。

未だに檀黎斗ととの戦いが続く以上、その選択肢が増えるのは、永夢さんにとしても嬉しいだろう。

 

「だが、檀黎斗に対抗する事が出来るガシャットがあるとしたら、そのマイティブラザーズXXだろう」

「それは」

 

パソコンに移されているレベルを見るだけでも、それは分かる。

 

「・・・どうすれば」

「なぁ、永夢」

 

すると、ガンマモンが永夢さんに話しかける。

 

「なんで、永夢は永夢同士で喧嘩するの?」

「えっと、それは、僕も分からなくてね」

 

普通、自分同士の問いかけだろう。

 

「だって、あの永夢の偽物も、バグスターもどっちも倒さないといけないぞぉ」

「えっうん」

「だったら、どっちの永夢も正しいよねぇ」

「そうだよね」

「だったら、一緒にやれば良いじゃない」

 

ガンマモンの、言葉に対して、永夢は思わず目を点にする。

 

「だけど、それじゃ」

「永夢は2人!俺もいる!だったら、協力すれば、すぐに終わらせるよ!」

 

その無邪気な笑顔に永夢は、苦笑いをする。

だけど。

 

「そうだね、どっちが先か、どっちが後かじゃなくても良い」

 

それと共に。

 

「相羽君」

「なんでしょうか」

「ガシャットの事を、詳しく教えてくれないかな」

 

永夢さんの問いかけに対して、俺も姉さんも首を傾げる。

 

「教えると言っても、何を」

「あの時、ゲンムは貴利矢さんのガシャットを使って、デジモンを進化させた。それはつまり、このガシャットを使えば、ガンマモンも別の姿に進化出来る」

「おぉ!」

 

それに対して、ガンマモンも目を輝かせる。

 

「可能だと思いますけど、それは」

「かなり大変かもしれない、けど、やれる事はやっておきたいんだ」

 

その言葉に、永夢さんの言葉に、嘘偽りはない。

 

「分かりました。やれる限りですけど」

「ありがとう」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。