ウイルスの増殖は増していた。
バグスターウイルスに感染していた勇樹はゲーム病を発生していた。
ゲーム病が酷くなる原因であるストレスが医者である事を知った永夢はすぐにそれを止める為に行動する。
永夢は、医者を怖がる勇樹の為に、今回の戦いで関わった仮面ライダースナイプこと大我に関わらないように直談判する為に向かった。
しかし、その目的はガシャットを集める事だと言い、その要求を断った。
それ所か、永夢に対して、ガシャットをかけた勝負を挑んだ。
その時になって、永夢達の所に襲撃してきたバグスターウイルス。
それは、勇樹から増殖したウイルスだった。
それを好機だと考えた大我はすぐに仮面ライダースナイプに変身する
「お前のストレスがピークに達した時、俺は完全体となる」
「ぐっ、早く終わらせるしか」
そう、永夢が呟こうとした時だった。
何かが聞こえる。
それは、獣のような雄叫び声。
「この声って」「またあいつか」
同時にその正体を察した。
「なっなんだぁ、がぁ!?」
すると勇樹を捕らえていたリボルに襲い掛かる衝撃。
それは、空から突然襲ってきた存在であり、同時に捕らえていた勇樹を抱え、その場から離れた。
「ドルガモン!」
それは、前回の戦いにおいても味方になった謎の存在。
CRに戻った後でも、その存在がバグスターである事は理解した。
この場において、ドルガモンでもどういう存在なのか分からない。
「さて、無事だったようで良かったよ、少年」
「あの時の」
「あぁ、大丈夫だ、君を苦しめる存在であるバグスターは私と、私の助手が倒してみせるさ」
「助手?」
同時に、その言葉に合わせるように現れたのはタクミ。
だが、その顔は見せないようにフードでその顔を隠していた。
その身体にはバグスターウイルス特有のノイズが走っていた。
「もしかして、彼がドルガモンの感染元。だけど」
まるで、その関係は相棒を思わせるような信頼関係を結んでいるように見える。
「ちっ、バグスターと感染者はさっさと退け。お前らに何が出来る」
「出来るとも、なんだって、私達も仮面ライダーになれるのだから」
「なに?」
その言葉に大我は疑問に思う。
同時に、彼が取り出したのはゲーマドライバー。
「ゲーマドライバー、なんで!?」
疑問に思う永夢。
だが、それを見た大我はさらに驚く。
「その血、まさかそれは、俺の」
ゲーマドライバーに僅かについている血。
それは、既についており、決して取れる事のない証。
その血が、そのゲーマドライバーの正体を教えてくれた。
「えっ?」
次に出てきた単語に、永夢は驚きを隠せなかった。
同時に永夢はとある出来事を思い出す。
『5年前のゼロデイ勃発以降は次々と現れるバグスター。それに対抗する為に仮面ライダーとして選ばれたのが花家大我だ』
「もしかして、それって5年前の」
「プロトゲーマドライバーが、なぜここに」
それは、ある意味、この世界で初めて誕生したゲーマドライバーだった。
「拾ったと言っても信じてくれないだろう。だが、今は先にしなければならない事がある」
ドルガモンはそう言うと共に、彼と共に並び立つ。
「さて、それじゃ行くとするか、助手よ」
その声がドルガモンの近くにいる彼に話しかける。
それに答えるように、フードの中で隠れている彼もまた頷くと共に、その手にあるガシャットを起動させる。
『デジモンストーリサイバースルゥース!』
「あのゲームは一体」「知らないのか」
ガシャットから響くその音声に、その場にいた全員がまるで知らないゲームのタイトルだった。
しかし、そんな事を気にする事もなく、彼はその手にあるガシャットを腰に回しているプロトゲームドライバーにガシャットを装填する。
『レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!?アイム ア カメンライダー!』
鳴り響いた音声と共に、ドルガモンが叫ぶ。
同時に、ドルガモンの身体は黄色い粒子となって、そのまま彼の身体に入り込む。
そして、その姿も完全に変わる。
それは、エグゼイド達と同じく、どこかゆるキャラを思わせるレベル1の特徴的な姿。
だが、あえて違う点としては、その仮面はドルモンをイメージさせており、紫色のリスを思わせる仮面に尻尾にはふわりとしたリスの尻尾。
「仮面ライダー」
「仮面ライダースルゥース、それが私達の名だ」
そう、彼と一体化しているドルガモンが、その名を名乗る。
それに合わせて、そのまま構える。
「さて、レベル1がどのような性能なのか、確かめたい所だが、今はこの子を助ける事に専念するとするか、いけるか助手」
ドルガモンの言葉に合わせるように、スルゥースもまたゲーマドライバーのレバーを握る。
「・・・進化」
それが合図だった。
『ガッチャーン!レベルアップ!僕らの物語は進化する!デジモンストーリサイバースルゥース!』
鳴り響く音声、それと共に、先程までの仮面となっていたドルモンの顔はドルガモンへと変わる。
同時にその顔は胴体へと変わり、その手足はドルガモンを思わせる爪があり、その背中にはドルガモンの翼が生える。
それによって、スルゥースは新たな姿へと変わる。
「さて、それでは、始めるとしようか!」
ドルガモンの声をきっかけに、そのままスルゥースは走り出す。
周囲にいたバグスターウイルス達は、すぐにスルゥースに向けて、その手にあるマシンガンの銃口を向け、引き金を引く。
しかし、その攻撃が当たるよりも早く、スルゥースのその爪がバグスターウイルスを斬り裂いた。
斬り裂かれたバグスターウイルス達は、それに戸惑っているが、それも一瞬の事。
すぐさま反撃に移ろうとした瞬間、ドルガモンの攻撃が叩き込まれる。
ドルガモンの長い尻尾によって薙ぎ払われたバグスターウイルスは次々に消滅していった。
だが、それでもまだ残っているバグスターウイルスがいる事に気づくと共に、胴体のドルガモンの口が開く。
「パワーメタル!」
その叫びと共にバグスターウイルス達を次々と貫いて撃破した。
更に続くように、スルゥースは地面を強く蹴りつけ、空高く飛び上がる。
そして、空中から一気に加速し、近くのバグスターウイルス達に狙いを定めていた。
その間にも他のバグスターウイルス達が攻撃をしてくるが、それらは全てドルガモンの尻尾や牙による攻撃により迎撃されていた。
また、それらの攻撃を受けつつも、スルゥースは止まらず、むしろどんどん加速させていく。
「まぁ、良い、雑魚は奴に任せるとするか」
それを見ていたスナイプは、すぐにその狙いをバグスターウイルスの中心であるリボルへと向けていた。
それを見たエグゼイドもすぐに動こうとしたが、リボルの周囲には大量のリボルがいた。
「このままじゃ、そうだ!」
エグゼイドは、どうするべきか考えると共に、そのままスルゥースへと近づく。
「スルゥース!」「どうしたんだ、エグゼイド」
その接近と共にエグゼイドへと近づくスルゥース。
「力を貸してくれ」
エグゼイドからの言葉。
それに対して、スルゥースもドルガモンも同じだった。
「何をすれば良い」
その問いかけに、答えた。
同時にエグゼイドは笑みを答える。
「パワーメタルを空中に出してくれ」
「なぜ、それをって、まさか!」
何を行おうとしたのか察したスルゥースもドルガモンも驚きを隠せなかった。
だが。
「天才ゲーマーの力、見せてやるよ」
その自信に溢れた言葉がエグゼイドから聞こえる。
そして、それは確信と言える。
「良いだろう、ならば、私達にその力を見せてくれ!」
「おうよ!」
同時に、そのままスルゥースもまた構える。
「パワーメタル!」
それと同時に、リボルに向けて、次々とパワーメタルを放っていく。
「なっなぁ!?」
弾丸よりも遙かに大きい鉄球。
それらがリボルの得意な射撃を邪魔しており、視界を遮っている。
それに対して、リボルは驚きを隠せなかった。
しかし、リボルをさらに驚愕させる光景が見えた。
「はぁ!」
「なにぃ!?」
それはエグゼイドだった。
彼はなんと、ドルガモンから放たれたパワーメタルを足場に次々と跳んでいく。
本来ならば足場にするにはあまりにも不安定な鉄球。
それを易々と足場にして跳ぶその光景には、その場にいた全員が驚きを隠せなかった。
「全く、とんでもない神プレイだ。ならば、それを邪魔させないのが我々の仕事。そうだろ、助手」
「・・・」
ドルガモンの言葉に答えるように頷く。
それと共にスルゥースの近くに現れたのは何かのデータの%表示。
それは99という数字であった物が、100へと変わった瞬間だった。
次の瞬間に映されたのは。
『バンバンシューティング!』
「ふっ」
その画面に手を突っ込むスルゥース。
同時に、スルゥースが取り出したのは、スナイプが使う武器であるガシャコンマグナムだった。
ガシャコンマグナムの銃口を、そのままエグゼイド達を邪魔しようとしたバグスターウイルス達を次々と弾丸で撃ち抜いていく。
だが、それに気づいたのは、ポッピーだけだった。
「えぇ、嘘ぉ!」
「はぁぁ!」『マイティクリティカルフィニッシュ』
それと共に、エグゼイドはブレードモードを頭上に構えて高速回転し、鋭い斬撃を連続で喰らわせてリボルを切り裂いた。そのダメージに堪らず吹き飛んだリボル。
「よしっ」
しかし、それはバグスターウイルスによって作られた別の個体。
本体は
「ミッションコンプリート、」
スナイプが放った一撃によって、倒される。
それによって、リボルが、確かに倒された証のようにゲームクリアの音声が鳴り響く。
「勝負は俺の勝ちだ、そして次は」
そう、スナイプはすぐにスルゥースに向けようとした。
「スルゥース、逃げろ!」
「あぁ、そうさせて貰う」
同時に、スルゥースはそのまま真っ直ぐと走り出す。
その口には既に鉄球があり、それを彼らに向けて放った。
「ぐっ」
それによって出来た土煙。
同時に彼らの姿はなかった。
「ちっ、まぁ良いだろう」
それに対して、舌打ちを打ちながらも変身を解除した大我。
同時に永夢からマイティアクションを強引に奪う。
「返してほしければ、いつでも来い。まぁ変身出来るガシャットがあればな」
そう、大我は去って行った。
「けど、これで」
そう、患者を、勇樹君を救えた。
それだけでも戦った価値はあった。
そう、地面に目を向ける。
すると、先程、スルゥースが放った鉄球。
その一つに何かメモがあった。
「これは?」
気になった永夢はすぐにそれを拾った。
そこにあったメモには、こう書かれていた。
『電脳関係のお悩みには暮海探偵事務所へ』
「電脳に探偵、もしかして」
仮面ライダースルゥース デジモンストーリサイバースルゥースレベル2
説明
相羽 タクミとドルガモンが融合し、変身したライダー。
他のライダー達とは違い、ガシャットの能力と共に、ドルガモンが一体化する事によって、ドルガモンの持つ飛行能力と鉄球生成能力を得る。
さらには、他のレベル2のライダーと比べても高い能力を誇っており、レベルが上の相手とも互角に戦う事が出来る。
ただし、ここまではあくまでもドルガモンと一体化した事で発動出来る能力であり、その能力の真髄はデータ収集能力。
戦闘を行った相手のデータを収集する事で、相手の能力の力を自身の物にする事が出来る。
ただし、タクミ自身の負担が大きい為にバグスターの能力ではなく、ライダー達が使用するガシャコンウェポンでそれを再現している。
だが、その能力を応用する事で、本来ならば一つしか使用出来ないガシャコンウェポンを二つ同時に使用する事が出来、さらには複製したガシャコンウェポンを他のライダー達に渡す事で戦術の幅を広げる事が出来る。
そして、この能力で得たデータを元に、デジモンが進化させるように、そのデータを元にガシャットを生成し、そのまま別のゲームへと進化させる事が出来る。
ただし、現状でのタクミの身体に耐えきれるのはレベル3のガシャットまで。
プロトゲーマードライバー
プロトガシャットと共に造られたゲーマドライバー。色彩や機能の多くはゲーマドライバーと変わらない。だが、その最大の弱点はバグスターウイルスの強化。これはプロトガシャットの機能をより高め、データを収集する為に意図的に組み込まれていた。5年前の事件の時に、大我がどこかに落としてしまい、それを偶然拾う形で手に入れる。
それは、もしかしたら、増殖したバグスターに引き寄せられた故かもしれないが、詳細は未だに分からない。
現在の大我の使用しているゲーマドライバーが新しく造られた物の可能性がある為に、この設定にさせて貰いました。
何よりも、プロトガシャット時点で、既にゲーマドライバーが完成品ではなく、同じく試作品である可能性も考え、この設定にさせて貰いました。