パイルドラモンの出現に対して、ゲンムも、ヴァンデモンも、アランブラバグスターも驚きを隠せなかった。
だが、その隙は、彼らにとってはチャンスだった。
「ふっ」
パイルドラモンは、腰にある二丁の重機関砲を一斉に放った。
「っ!」「なっがぁぁ!?」
驚きを隠せない最中、ゲンムはそれを正面に受ける。
ヴァンデモンは近くにいたアンブレラバグスターを盾に、その攻撃を避けた。
一方、盾となったアンブレラバグスターは、その攻撃に大きなダメージを受ける。
「ぐっ」
ゲンムは、すぐに不死の力で回復した。
だが、パイルドラモンの牽制によって、2人のエグゼイドの姿を見失った。
そして。
「おらぁ!」「ぐっ!」
上空からオレンジ色のエグゼイドが、その手に持ったガシャコンキースラッシャーで真っ直ぐと斬りかかる。
ゲンムもまた、すぐにガシャコンスパローで、その攻撃を受け止める。しかし、それでは終わらない。
「なっ」
「よっと!」
その後ろにいた緑色のエグゼイドは、その手に持つガシャコンブレイカーでゲンムを斬った。
「っ!」
「ナイス俺!」
そのまま、オレンジ色のエグゼイドは、そのまま斬る。
「ぐっ、これは」
2人のエグゼイド。
それはレベルがゲンムと同じレベル10というだけではない。
2人が同一人物故に、その連携は恐ろしい程に噛み合っていた。
ゲンムは、すぐに距離を取った。
「ヴァンデモンはっ」
そう、ヴァンデモンの方に目を向ける。
だが、そこには。
「はぁ!」「ぐっ!」
ヴァンデモンはパイルドラモンによって、圧倒されていた。
パイルドラモンは、ヴァンデモンに向けて、手の甲からニードルを伸ばして攻撃した。ヴァンデモンはそれを回避して、すぐに距離を取る。
そんなヴァンデモンに対して、パイルドラモンはすぐに追撃に入った。
ヴァンデモンも、それを見て、すぐに両手で構える。
「ぐぅ!」
凄まじい威力を持ち、ヴァンデモンでは防ぎきれない一撃。
だが、パイルドラモンの右手の爪による攻撃は、ヴァンデモンは苦渋の表情をしていた。
「黎斗」「あぁ、これは厄介だな」
不死の力で、2人は倒されないだろう。
だが、2人のエグゼイドによる連携。パイルドラモンの徹底的な攻撃。
それらは、ゲンムとヴァンデモンを追い詰めていた。
「パイルドラモン!」「行くぜ!」「あぁ!」
それと同時に2人のエグゼイドは、そのまま同時にゲーマドライバーを操作する。
『マイティダブルクリティカルストライク』
それと共に、2人のエグゼイドとパイルドラモンは、一気に走り出す。
「仕方ない、ヴァンデモン」「あぁ」
すると、2人は息が合ったように、そのままアンブレラバグスターを蹴る。
「なっ」
それはアンブレラバグスターを完全に盾にする行為。
それと同時に、2人のエグゼイドとパイルドラモンは、真っ直ぐと必殺の一撃をアンブレラバグスターにぶつけた。
それによって、アンブレラバグスターは、吹き飛ばされ、爆散する。
「あいつ、仲間を盾に」
その行動に、パイルドラモンは怒りを隠せなかった。
だが、ゲンムは、そんな様子を余所に、その腕にバグヴァイザーでアンブレラバグスターのデータを吸収した。
「さて、予想外ではあった。確かに厄介だ」
そう、呟きながらも、ゲンムは。
「だが、問題はない」
「っ」
そのゲンムの雰囲気に、パイルドラモンは、すぐに攻撃するように構えていた。
完全体となったその身体だが、精神はまだ子供に近い。
だからこそ、ゲンムから放たれるその狂気に恐怖を感じた。
だが、そうしている間にも、ヴァンデモンによって、2人はその姿を消した。
「……永夢、ごめん」
そう、エグゼイドは、そのまま変身を解除する。
同時にパイルドラモンは、ガンマモンに戻った。
「そんな事ないよ、むしろ、ありがとう」
そう、力を貸してくれた事に、ガンマモンに笑みを浮かべる。
「君のおかげで、僕も助ける事が出来たから」
それは、患者を助ける事が出来た。
それを、パートナーであるガンマモンに感謝を述べた。