あの後、俺と姉さんは気絶した。
気絶して、そのまま病院に搬送された。
幸い、怪我は、それ程重くなく、すぐに退院する事が出来た。
「それで、飛彩さん、なんで永夢さんを襲ったんですか」
それと同時に、俺はすぐに飛彩さんに問いかける。
「・・・気に入らなかったと言っても君は納得しないだろう」
「えぇ」
「どちらにしても、今の俺にやれる事はないからな」
「やれる事はない?」
それに対して、飛彩さんはため息を吐く。
「君が入院している間に、ゲンムが襲撃をしてきた」
「なんですって?!」
どうやら、俺達がいない間にも、ゲンムが永夢さん達を襲撃してきた。
その際、飛彩さんの持っているガシャットは全て奪われてしまった。
「今の俺には、仮面ライダーに変身する力はない。だからある意味、君に頼むしかない」
「それって永夢さんを倒せという事ですか」
それに対して、飛彩さんはゆっくりと語り始めた。
「あいつは、ゲーム病だ」
「・・・そうですか」
「知っていたのか?」
「えぇ、貴利矢さんと一緒に調べている最中で、仮設としてですが」
「ならば、分かるはずだ、このままじゃ、あいつは」
「だとしても、未だに疑問があるんです」
「疑問だと?」
俺の言葉に対して、飛彩さんは首を傾げる。
「そもそも、バグスターがこれまでの戦いで現れないのは疑問でしかなかったんですよ」
「・・・確かに、ゲームを起動させれば、潜伏していたバグスターが現実に現れるはず」
「それは、私達でも変わらない。そして、ガシャットを奪われた事があり、変身が出来なかったはずの永夢さんの身体からも現れなかったのは」
「既に奴からバグスターがいなくなっているという事か」
「つまりは実体を得ているという事」
「グラファイトと同じ、だとしたら」
それと共に飛彩さんもすぐに気づいた。
「もしかしたらの可能性かもしれないので、今は」
「・・・分かった」
飛彩さんもすぐに理解したように頷く。
それと同時だった。
「ならば、もう一つ、聞きたい事がある」
「なんでしょうか?」
「・・・パートナーデジモンとは、一体何なんだ」
ふと、そんな事を呟いた。
「少なくとも、道具ではありません」
「道具ではない」
「はい、飛彩さんは、ゲーマドライバーと同じように戦う力にしようとしています。だけど、そんな事をしても、おそらくは」
「・・・ならば、どうすれば」
飛彩さんは、呟く。
今の俺から言えるのは。
「パートナーデジモンは、そのパートナーとなる人物と特別な繋がりがある」
「繋がり。そう言われても」
飛彩さんは、思い悩んでいた。
だが、その最中だった。
飛彩さんの元にゲーム病患者の通報があった。
「これは」
「分かりませんがとにかく行きましょう!」
この場で、飛彩さんは仮面ライダーに変身が出来ない。
永夢さん達にも連絡しておきたいが、今は俺達が向かうしかない。
そこには既に戦闘を行っていた永夢さん達がいた。
永夢さん達が戦っているのは、俺と姉さんが初めて戦ったバグスターリボルだった。
「さて、それでは、始めるぞ」「はいっ姉さんっ!進化!」