「永夢さんが、最初のバグスターウイルス感染者」
「・・・すまない、もしもこの事を知られたら、あいつがどうなるのか」
檀黎斗からの告白によって、永夢さんはそのストレスで倒れてしまった。
それらの事情を知っていた飛彩さんが、なぜあそこまで戦わせないようにしていたのかには納得出来た。
「だけど、ある意味、これは幸運と言って良いかもしれない」
「幸運だと、何を言っているんだ?」
「実は、俺と貴利矢さんは、バグスターウイルスに対抗する手段として、バグスターウイルスに最初に感染した人を探していたんです」
「・・・まさか、そんな偶然が」
「けど、可笑しな所もあるんです」
「可笑しな所?」
それに対して、飛彩さんは首を傾げた。
「だって、これまで永夢さんは何度も仮面ライダーに変身していました。飛彩さん達は感染していないので、バグスターは出てきませんでした。けど」
「・・・確かに、あいつは何度も変身しているのに、バグスターは出てこなかった」
「それに」
何よりも気になったのは、ガンマモンの様子だった。
ガンマモンは、まるで幼い子供だ。
永夢に対しては、かなりべったりと懐いていた。
けど、今は、姉さんの後ろに隠れている状態だ。
「どうしたんだ、ガンマモン?そんなに離れて?」
「・・・今の永夢、永夢じゃない。別の何かがいる」
「あぁ、私もその気持ち、痛い程分かるよぉ」
そんなガンマモンの言葉に釣られるように、院長さんもまた怯えていた。
「これも、ゲーム病の影響なのか」
それと共に聞こえたのは、緊急通報
「きたきたきた!ゲームやりに行くぜ!」
「ゲームってね、君…」
「バグスターをぶっ倒すゲームだろ?誰にも負けないぜ。行ってくるわ」
そう言い、永夢さんが出て行こうとした。
けど。
「飛彩さん、タドルクエストとレベルアップ用のガシャットです。本来のブレイブと比べたら、少しだけ弱いかもしれませんが、お願いします」
「えっタクミ、何を」
それと共に永夢さんの前に立つ。
「・・・何をするつもりだ?」
「悪いが、今のあなたを行かせる訳にはいかない」
「へぇ、そう言えば、まだお前とは対戦した事はなかったな」
その言葉と共に、マイティアクションXを起動させる。
「ちょっ永夢!」
「被害は最小限にしますので」
何よりも、実際にやってみないと、分からない事もあるかもしれない。
俺もまた、すぐに起動させる。
「姉さん、悪い」
「いや、構わない。私も確かめないといけないからな」
そうして、俺達も互いに構える。
「「「変身!」」」
フレイドラモンへと進化すると共に、そのまま構える。
「さぁって、ノーコンテニューでクリアしてやるぜぇ!」
それと共に、既にエグゼイドのレベル3である仮面ライダーエグゼイド ロボットアクションゲーマーに変身している永夢さんは、その左腕を構えながら、真っ直ぐと殴りかかってくる。
フレイドラモンへと進化した事によって、身体能力は軽くなっていた。
「はぁ!」
同時に、俺達もまた、その炎の拳を真っ直ぐと永夢さんの拳と激突する。
炎の拳が当たったが、その威力は、やはり永夢さんのロボットアームの方が強く、簡単に吹き飛ばされる。
だが、フレイドラモンへと進化した事によって、身体は軽くなり、ダメージを軽減する為に後ろに跳ぶと共に。
「ナックルファイヤ!」
その叫びと共に、俺達の拳から放たれた炎が永夢さんに直撃するが……どうやら効いていないようだ。
「へぇ、面白いじゃないの!」
その言葉と共に、すぐに接近する。俺達の方も負けてはいられないな! 俺達と永夢さんは、互いに炎と機械の拳をぶつけ合う。
互いに炎を纏った拳がぶつかり合い、周囲に熱気が拡散するが、それでも互いに退かずに、ひたすらに攻撃をぶつける。
そんな中、永夢さんは、右腕を振りかぶる。
幸い、ロボットゲーマーの特徴であるゲキトツスマッシャーはない。
だからこそ、簡単に受け止める事が出来た。
だが。
「それは甘いぜ!」「っ」
そのまま流れるように、俺達は拳を受け止められるが、同時に永夢さんは、俺達の拳を受け止めた腕とは反対の腕を動かし。
「おらぁ!」
そのまま俺達の顔面を殴った。
「っ!」
だが、俺達は殴られても怯まずに、その腕を掴んだ。
その瞬間、凄まじい衝撃が、俺達の全身を襲う。
これは……なんてパワーだ!
「はぁあああああ!」
そのまま、俺達はその攻撃から逃れる為に、俺達は別のガシャットを取りだし、そのまま装填する。
「「スライドエボリューション!」」
その言葉と共に、俺達は新たな姿へと変わる。
それと共に、ブレイドラモンから、黄金の鎧を身に纏った新たな姿に変わる。
「「奇跡の輝き!マグナモン!!」」「なに!?」
それと共に、永夢さんの攻撃を受け止めていた右手で掴むと、その衝撃を利用して投げ飛ばす。
そう思っていると、永夢さんは投げ飛ばされながらも、上手く体勢を整えて着地し、再び接近してくる。
「また、姿が変わったか!けど!」
それと共に再び攻撃を仕掛けてくる。
ガキンっという金属音がした。
だけど。
「なに?」
まるで、俺達にはダメージはない。
「無駄だ、マグナモンにそのような攻撃は受け付けない!」
それと共に、黄金の拳で永夢さんの顔面を殴り。
そして、それと同時に反撃の蹴りを入れた。
それにより、少しだけ距離が離れるが。
「ぐっ、これじゃ」「よっと」
それと共に、俺達はすぐに永夢さんのゲーマドライバーからガシャットを取り外す。
それによって、戦いは終わった。
「あっ」
「もぅ、バグスターは飛彩さんがなんとかしました。ゲームは終わりです」
「ちぇ、まぁ良いか。面白い対戦相手だからな」
そうしながら、永夢さんは未だに変わらない様子。
「本当に、どうなっているんだ」