仮面ライダースルゥース   作:ボルメテウスさん

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魔王に挑むファンタジー

永夢さんの中にあるバグスター。

それを取り除く為の手術を行う事になった。

だけど、結果的に言えば。

 

「・・・やはり、出なかった」

 

永夢さんの身体から、バグスターが出る事はなかった。

飛彩さんを含め、その場にいる全員が警戒しながら見ていたが、永夢さんの身体から、バグスターが出る様子は一切なかった。

 

「これまでの戦いで、何度もゲームエリアを展開してきた。それでも出てこなかった事を考えれば普通はいないと思うが」

「ガンマモン、今の永夢さんからはどう感じる?」

 

それと共に永夢さんのパートナーデジモンであるガンマモンに尋ねる。

すると、首を横に振り。

 

「今の永夢からは、あの時の嫌な感じはまったくしなかった!」

 

ガンマモンの言葉に対して、その場にいた全員が頷くしかなかった。

 

「あの時の永夢は確かにいつものゲーマーMとしての言葉に似ていたけど、確かに変と言えば変だったよね」

「あぁ、口調などは同じだったが、エグゼイドの時は患者の命を第一にしていた。そこは変身前も後も変わらなかった。あえて言えば」

「マイティブラザーズに変身していた時のオレンジ色のエグゼイドに似ていた」

「だとしたら、やはりそのガシャットに何かある。聞きたいが、タクミ君、そのガシャットには」

「一応は、造り出す事は出来たのは出来たけど」

 

俺はそう言いながら、マイティブラザーズXXを取りだして、見せる。

 

「私達が使っても、おそらくは違う結果だろう」

「俺が使った結果も似たような感じだったのか」

「あぁ、どちらにしても、使用者であるライダーともう1人であるデジモン。双方に力を合わせるような形になる。だが、永夢の場合は」

「2人のエグゼイドと進化したガンマモンの3人になるのは、未だに謎だ」

 

それを聞くと、永夢さんは。

 

「・・・僕は、またなってしまうんでしょうか」

「永夢」

 

また、同じような事が起きてしまうのか。

その不安が永夢さんの中にあるのだろう。

自分が自分じゃなくなる。

その恐怖は。

そう考えていると、通報があった。

それは。

 

「ゲーム病の通報ですか」

「急ごう」

 

同時に、俺達は今の患者を助ける為に向かった。

向かった先は遊園地であり、そこにはなんと。

 

「花家さん、それにニコちゃん?」

「んっ、あんたは、確か、タイガが言っていた探偵だっけ?」

 

通報を受けて、向かった先には花家さん。

それに、あまり話していないけど、確かにニコちゃんがいた。

しかし、彼らよりも先に確認すべきは、患者のゲーム病の症状。

 

「ジェットコンバットのバグスターだ。感染してる」

 

ゲーム病に怯える患者。

 

「ビビりすぎ。そんなんじゃ女にモテないよ?」

 

その言葉にストレスを感じた学生はジェットコンバットのゲーム病を発症し、バーニアーが出現した。

 

「オペを開始する」

「待て。テメェにレベル50のガシャットは荷が重い。俺によこせ」

「無免許医。お前の存在はノーサンキューだ。これより、バグスター切除手術を開始する」

 

その言葉と共に、飛彩さんは、そのままタドルファンタジーに変身する。

それと共に。

 

「お前も早く変身しろよ、永夢」

 

聞こえて来た声、それと共にパラドが現れた。

 

「パラド」

「俺も参加させてもらうよ。2対2で勝負と行こうぜ」

 

それに対して、永夢さんは。

 

「出来ない…」

「なら、俺にガシャットをよこせ」

「ちょっ…渡すわけないでしょ!?」

 

そう、言い争っているが。

 

「だったら、俺達が、姉さん」「あぁ、そうだな、丁度、試したかったからな」

 

それと共に、俺が取り出したのは、新たなガシャットガシャットギアデュアルβ。

 

「それは、まさか」

「飛彩さんに借りて、データを得ましたので」『タドルファンタジー』

 

俺はそのままガシャットギアデュアルβのタドルファンタジーを起動させて、そのままゲーマドライバーに装填する。

 

「「ワープ進化!」」『ガッチャーン! デュアルアーップ!タドルメグルRPG! タドールファンタジー!』

 

鳴り響く音声と共に、そのまま俺達の姿は変わる。

それと共にピンク色の鎧。

軽装な薄い鎧を身に纏っており、その右腕のパイルバンカーのある新たな姿。

 

「「ロードナイトモン!」」

 

それと共に、俺はパラドの前に立つ。

 

「へぇ、新しい姿だな、面白いじゃないか。そう思うだろ、ガンマモン」

「あぁ、ならば」

 

それと共に奴らも構える。

 

「変身」

 

それと共に、パラドもまたパラドクスに変身する。

同時に、奴が持っていたのはプロトガシャットを装填した。

それは、見る限り、プロトタドルファンタジー。

 

「ガンマモン、進化、ルーチェモン」

 

同時にパラドクスの隣にいたガンマモンの姿は人間に近いデジモンへと変わった。

一目ではデジモンではないと分かりにくいが、その背中からは天使と悪魔の翼が生えている。

 

「へぇ、また姿が変わった。本当に面白いな」

「あぁ、それに力が溢れる」

 

そうしながら、ルーチェモンは、真っ直ぐとこちらに迫る。

それに対して、俺達は、瞬時に後ろに下がると共に。

 

「スパイラルマスカレード!」

 

鎧から伸びる4本の帯刃を真っ直ぐとルーチェモンに放った。

しかし、ルーチェモンはまるで効いた様子はない。

むしろ、そのまま殴りかかる。

俺達は瞬時に左手のパイルバンカーで、攻撃を防ぐが。

 

「ぐっ」

 

近くにあるお化け屋敷まで吹き飛ばされる。

 

「なっ、あいつ、化け物かよ」

「永夢!」

 

俺はなんとか立ち上がる。

それと共に見つめたのは、永夢さんはすぐにガシャットを使おうとしたが。

 

「おいっ」

 

その様子に花家さんは叫ぶ。

それと共に、眼前にルーチェモンの攻撃が迫る。

不味いと思った。

だが、その拳が当たる前に、俺達の前に現れた影が、その攻撃を防ぐ。

 

「デュークモン」「大丈夫か、ロードナイトモン」

 

デュークモンは、そのまま俺の方を見ながら、すぐに盾で弾き返す。

 

「へぇ、良いのか、お前の主を放っておいて」

 

ルーチェモンは、すぐにデュークモンに問いかけるが。

 

「問題ない。このデュークモンの主ならば、あの程度の相手は瞬時に倒せる。むしろ、貴様らを通させた方が危険だと判断した」

 

それと共に、俺達は立ち上がる。

 

「行けるか」

「あぁ、勿論!」

 

同時に、ルーチェモンに向かって、突っ込む。

ルーチェモンに向けて、デュークモンは残像が見える程の突きを。

俺達もまた、それに合わせるように、追撃を行う。

しかし、ルーチェモンはそれらを全て、拳で受け流していく。

 

「こいつ、本当に完全体なのか」

「経験の差とでも言っておこうか、パラド」

「はいはい、分かっているよっと」

 

そうパラドクスは、すぐにエナジーアイテムを周囲から集める。

この状況で、エナジーアイテムによる強化は不味い。

だけど。

 

「デュークモン!」

「なるほど、了解した」

 

俺達の意図が理解出来たように、その場で俺達を盾に乗せ、飛ばした。

同時に目指したのは、パラドクスが展開しているエナジーアイテム。

それに向けて。

 

「スパイラルマスカレード!」「なっ」

 

再び鎧から伸びる4本の帯刃をエナジーアイテムに向けて突き刺す。

すると、エナジーアイテムは、そのまま発動し、俺達に。

 

『高速化!』『鋼鉄化!』『マッスル化!』『伸縮化!』

 

鳴り響く音声を聞くと共に、俺達はすぐにゲーマドライバーを操作する。

 

『キメワザ!タドルクリティカルスラッシュ!』

 

そのまま空中にいながら、背中に無防備になっているルーチェモンに向けて。

 

「「アージェントフィアー!!」」

 

真っ直ぐと、伸びた腕でルーチェモンに向かって放った。

エナジーアイテムによって、強化された一撃。

それはさすがにルーチェモンに効いた様子で、吹き飛ばされる。

 

「ぐっ」

 

そのまま、俺達は着地する。

 

「へぇ、俺のエナジーアイテム操作を狙ったのか」

「次はお前だ」

 

そのまま、俺達は、パラドクスを睨む。

 

「ゲンムが、なんでこんなのを作ったのか、よく分かったよ。まぁ、面白い事が分かったからな。

ここは退かせて貰うぜ」

「待て!」

 

そうしている間にも、パラドクスはその姿を消した。

 

「また遊ぼうぜ」

 

その言葉だけを残して。

 

「逃げられてしまったか、とりあえず後をっ」

 

すると、俺達は、その場で変身を解除される。

 

「まだ慣れていないのか」

 

そこで花家さんはこちらを見る。

 

「前よりはマシになりましたけど」

「そうか、だけど、あっちは違うみたいだぞ」

「えっ、飛彩さん!それにハックモン!」

 

そこには、倒れた2人がいた。

それも、俺よりも明らかに疲労がヤバい。

 

「さっさと運ぶぞ、手伝え」

「えっはい」

 

花家さんの言葉に思わず従い、俺達は飛彩さんを連れて、歩き出す。

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