「これまで、ゲンムが現れた際の疑問点、やはり気づいたか」
「えぇ」
俺と姉さんは、これまでの戦いを振り返っていた。
それは、これまでの戦いにおいて、ゲンムとパラドクス。
それ以外に、感染しているバグスターは全て別の種類ばかり。
「檀黎斗は究極のゲームを造り出そうとしている。だからこそ、バグスターのデータを集めようとしている」
「だとしたら、残るバグスターは一体」
「考えられる可能性としては、未だに確認されていないギリギリチャンバラだろう。だが」
違和感がある。
ゲンムは、自分自身が不死身だからと言って、わざわざ自ら前線に出るのか。
さらには必殺技を、自ら浴びるのか。
「まるで、自分から死にに行くように」
それと同時だった。
俺の元に電話が来た。
「はい、あれ、永夢さん?」
『実は、探偵である君に頼みたい事があるんだ』
「俺に?」
その言葉に疑問に思いながら、CRに向かった。
その先で待っていたのは患者だと思うが。
「君は、もしかして」
「上杉さん!」
まさかの人に、俺も驚きは隠せなかった。
「知り合いなんですか?」
「探偵業で何回か」
「まさか、君が調査していたなんて」
「もしかして、上杉さんが患者」
「その通りだ、上杉さん、彼ならば」
そう、飛彩さんは上杉さんに尋ねる。
「あぁ、相羽君達には事件の調査で何度も聞いていた。それに、君だったら、もしかしたら」
「・・・依頼を聞きましょう」
俺はそう、尋ねる。
「ゼロデイの真相究明だ」
「それって、まさか」
「あぁ、丁度彼も、調査を行っています」
「けど、俺も調べているんですけど、最大の手掛かりである証人には」
「・・・ならば、俺がなんとかする。だから、頼むっ、真実を」
上杉さんは、こちらを見つめる。
その言葉を、俺は、いや、俺達は裏切る事は出来ない。
「分かりました、真実を見つけて見せます」
「・・・良かった」
それと共に上杉さんは、そのまま倒れる。
「本当に良いのか」
「えぇ、それに先程の言葉、嘘ではないので」
俺自身、真実を知りたい。
「・・・無理はしないでね」
「勿論」
そのまま、俺と姉さんは、真っ直ぐと目的の場所へと向かう。
そこは刑務所。
そこに、上杉さんが言う、ゼロデイの真実を知っていると思われる人物がいる。
案内されるがままに、刑務所へと入り、面会を行う。
そのまま、俺達は対面する事になる。
「君は」
俺達の姿を見て、驚きを隠せない表情をしていた。
「初めまして、電脳探偵助手の相羽タクミです。こちらは俺の姉さんの」
「暮見杏子です。初めまして、檀正宗さん」
俺達もまた、名を告げる。
「そうか、君達が」
「教えて下さい、あなたの知っているゼロデイの真実を」
「知って、どうするのかね?」
彼はそのまま尋ねる。
まるで、試験官のように。
面接を行うように。
「止めるだけです、これ以上、事件を広げない為に」
そう、俺は宣言する。
すると、正宗さんは、まるで面白い物を見たように。
「良いだろう。私が知る限りの真実を、君達に教えよう」
そのまま、ゆっくりと、その口を開いた。