仮面ライダースルゥース   作:ボルメテウスさん

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謎の黒いエグゼイド

「その、姉さんはどう考える?あの人の案」

 

それは、少し前に、俺達に依頼をしてきた謎の人物である九条貴利矢について。

俺達が、仮面ライダーエグゼイドこと、永夢さんと協力関係を結んだ時に、まさしくタイミングを読んだように現れた謎の人物だ。

正直に言えば、俺は警戒を高めているが、その最中でも姉さんは冷静だった。

 

「あの男がどのような考えをしているのかについては、未だに分からない事が多い。だが、現状私達もまた情報が少ない。

その情報を少しでも解決出来るのならば、この依頼は受ける事に損はないだろう」

「それは、確かにそうだけど」

「そうしている間にも」

 

すると、俺達は物陰から、その様子を見ていた。

今回の依頼では九条貴利矢の友人である西脇さんのバグスターを治療。

その際に、仮面ライダースナイプこと花家大我が邪魔する可能性がある。

 

「そこで、彼を足止めをして欲しいという訳か」

「同時に永夢さんのガシャットを取り返す。その前報酬も貰った以上はな」

 

そうしながら、俺は懐にある物を見つめながら、そのタイミングを伺う。

すると、彼らが遠くで話している間にも、その出来事は始まる。

西脇さんは苦しみ出すと同時に、そのままバグスターユニオンとなる。

その身体事態が車輪のようなそれは、周囲を暴れ回る。

同時にそれを標的にするように、2人の人物が、仮面ライダーへと変身し、戦闘が始まる。

 

「さてっと、それじゃ、俺はやる事をやりますか!」

「ちっ、何をする」

 

すると、変身した九条さんこと、レーザーはその前に出て、スナイプの邪魔をする。

 

「ほら、今のうちに!」

「あぁ、行こう姉さん」「そうだな」

 

レーザーからの言葉を合図に、俺達はすぐに変身を行う。

前回の戦いでは既にレベル2の状態で十分だったが、今回はバグスターを分離する必要がある。

その為、俺達はまずはレベル1となり、真っ直ぐとバグスターユニオンに向かって行く。

バグスターユニオンもまた、こちらに気づいたように攻撃をする為に突進する。

 

「だけど、行こう!!」「あぁ、ダッシュメタル!」

 

俺はそのまま走りながら、姉さんは口から次々と鉄球を放っていく。

それを受けたバグスターユニオンはそのまま怯み、同時に隙を見せる。

俺はそのまま懐に飛び込むと。

 

「「メタルキャノン!」」

 

俺達は声を合わせて、放った鉄球。

それが、バグスターユニオンを完全に分離させる事に成功する。

 

「あれは、確か」

「あぁ、モータスか」

 

それは爆走バイクに出てくるライバルレーサーの1人であるモータスだった。

 

「スピード勝負ならどうだ!ハッハー!行くぜ!」

 

同時に、そのままモータスは、バイクを召喚すると共に、走り出した。

 

「ちっ、余計な真似を」

「まぁ、そう言うなよっと、ほら、永夢!」

「なっ」

 

そして、こちらの一連の騒動を利用している間に、既にスナイプから目的のガシャットであるマイティアクションXを奪ったレーザーはそのまま永夢に投げる。

 

「よしっ、これだったら」

「それじゃ、俺達も」

「どうやら、それは出来ないみたいだ」

「えっ?」

 

姉さんの、その一言と共に、俺は首を傾げる。

 

「九条貴利矢、確認したいが、お前がこの場に呼び出したライダーは4人だけなんだな」

「あぁ、そうだけど?」

「今回は、飛彩さんは問題ないと思いますが」

「ならば、そこにいるもう1人のライダーは一体何者だ」

「えっ?」

 

それが合図だっただろう。

 

『シャカリキスポーツ!』

 

鳴り響く音声。

それと共に、俺達に襲い掛かった黒い影。

緑色のマウンテンバイクに」乗ったその存在は、見た目は間違いなくエグゼイドだった。

しかし、その色はエグゼイドとは異なり、黒一色だった。

俺と姉さんは、すぐにその場を避け、その黒いエグゼイドと対峙する。

 

「えっ、黒いエグゼイド!」

「これは一体」

 

その黒いエグゼイドの存在が一体何なのか分からない。

だけど、その視線は、俺の方に向けられている。

 

「そういう事で、悪いがここまでだ」

「ちっ、仕方ないな、という事で名人!こっちに」

「だけど、まずは患者の保護が最優先だ」

「えぇ!?」

 

すると、永夢さんは、すぐに患者を助ける為に、その場を離れた。

 

「あぁもぅ仕方ない!」

 

そうして、レーザーはその場を離れ、モータスを追った。

それと共に、その場にいるのは、俺達、スナイプ、黒いエグゼイドの3人のライダーだけだった。

互いに油断を許せない最中で、黒いエグゼイドは、その腰にあるシャカリキスポーツをゲーマドライバーに装填する。

 

「なに?」

 

その行動に疑問に思う間にも、既に行動に移していた。

 

『ガッチャーン!レベルアップ!マイティジャンプ!マイティキック!マイティー!アクショーン!エックス!!アガッチャ!シャカリキ!シャカリキ!バッド!バッド!シャカッと!リキッと!シャカリキスポーツ!』

 

鳴り響く音声。

同時に黒いエグゼイドの身体には先程まで乗っていたマウンテンバイクがまるでアーマーのように、その身に纏った。

まさか、ゲーマドライバーの2本の穴はそういう意味だったとは。

そう感心している間にも、黒いエグゼイドは、右肩の車輪を取り外し、そのまま俺達に向けて投げる。

 

「よっと」「なっぐぅ」

 

突然の不意打ちに対して、俺達は避ける事は出来たがスナイプはそのまま吹き飛ばされる。

未知の攻撃に対して、驚きを隠せない様子だったが。

 

「だけど、これで使うガシャットは理解した」「あぁ、勿論」

 

その言葉と共に、俺達はすぐに懐から取り出したガシャットを起動させる。

 

『爆走バイク!』「っ」

 

鳴り響く音声と共に、黒いエグゼイドは驚きを隠せない態度だった。

そのまま、俺達は目の前にいた黒いエグゼイドが行った動作を、そのまま真似るように行う。

 

「「超進化」」『ガッチャーン!レベルアップ!僕らの物語は進化する!デジモンストーリサイバースルゥース!アガッチャ!爆走!独走!激走!暴走!爆走バ〜イク!』

 

それと同時だった。

俺達はそのまま走り出す。

最初にドルガモンを思わせるレベル2に一旦変わる。

しかし、そこからさらに変化する。

俺の頭にモヒカンを思わせるパーツが追加されると同時に、脚部にはレーザーと似たホイールが追加される。

そして、右腕が丸鋸、左腕がミサイル内蔵のアームが装着される。

 

「なっ、お前っというよりもそれは」

「俺達は、周囲のデータによって、姿が変わる」

「どうやら、今回は爆走バイクと共に、周囲はかなり凶暴な面子がいるから、その影響だろうな」

 

そう、俺達はこの状況で新たな姿を確認する。

 

「未知のレベル3」

「レベル3?」

 

それが黒いエグゼイドから発した言葉だろう。

だが、今は。

 

「ならば、この姿は。そうだな。

仮面ライダースルゥース リベリモン レベル3だな」

 

そうして、俺達は同時に構える。

すると、目の前にいる黒いエグゼイドもまたすぐにその車輪を構え、こちらに向けて放った。

それを合図に、俺達もまた走り出す。

助走と共に跳び、同時に脚を閉じると同時に、一体化したホイールとなる。

まるで一輪車のように変わったホイールは加速しながら、真っ直ぐと黒いエグゼイドに向かう。

 

「っ」

「はぁ!」

 

そのまま、俺達は右腕の丸鋸を振り上げる。

黒いエグゼイドは、それに対抗するように右手にあるゲームパットを思わせるアイテムで受け止める。

互いに回転する刃同士の攻撃という事で、火花を散らす。

 

「だけど、こっちは空いているんだよ!」

「っ」

 

すぐにもう片方の手にあるアームで腹部を殴る。

それによって、吹き飛ばされる黒いエグゼイド。

同時に、彼から出たデータが、そのまま俺達は吸収する。

 

「さて、君からは色々と聞きたい事があるからね」「少し静かになって貰おうか」

 

同時に右腕の丸鋸が一旦分離すると共に、俺はもう一つのガシャットを起動させる。

 

『バンバンシューティング!』

「俺のガシャットまで」

 

そのまま、俺はキメワザスロットにバンバンシューティングをセットする。

 

『ガシャット!キメワザ!バンバン!クリティカルストライク!』

「っ」『ガシャット!キメワザ!シャカリキ!クリティカルストライク!』

 

俺はそのまま右手のアーマーが巨大な銃へと変形すると同時に、その銃口を真っ直ぐと黒いエグゼイドに向けた。

それに対抗するように、黒いエグゼイドもまた、その手にあるゲームパットにエネルギーを溜めていた。

それと同時に、互いに引き金を引く。

 

「「はあぁぁぁ」」

 

俺達が叫ぶと同時に、放たれた光線。

それは、周囲を吹き飛ばす程の威力であり、瞬く間に爆煙が舞い上がる。

そうして、晴れた後には、黒いエグゼイドは既に姿を消した。

 

「どうやら、逃げられたようだな」

「だけど」

 

しかし、先程の戦闘によって、既にシャカリキスポーツのデータが揃った。

これによりガシャットを造り出す事は可能だ。

だが、問題なのは、黒いエグゼイドが変身に使っていたと思われるガシャット。

それは間違いなくマイティアクションXである事は間違いない。

だけど、シャカリキスポーツに比べて、明らかにデータ量が多い。

これは一体。

 

「今は、彼らと合流しよう。彼を救う事が先決だからな」

 

姉さんの言葉に合わせるように、すぐにその場を離れた。




ゲンム・メモリー
「はぁはぁはぁ」
私は、その場をなんとか逃げる事が出来た。
前回の戦いにおいて、乱入した謎のライダー。
そのライダーの正体を探る為に、私自らが出た。
しかし、結果は、そのライダーは予想以上に強かった。
本来ならば、今は私以外が変身する事が出来ないはずのレベル3。
しかし、どういう訳か、変身出来た。
それも、ゲーマ召喚用ではなく、変身用のガシャットでレベル3となった。
「本当に、許せないなぁ」
データをコピーして、違法に使用する。
許されない事だ。
「だが、今はまだだ」
本来ならば、時間がかかるはずのデータ収集がより短縮出来る。
「それまでは役に立って貰おうか」
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