俺と姉さんは、リプログラミングの解析は終わった。
「解析は行えた。これまでのガシャットのデータもあって、このリプログラミングを使ったガシャットの生成を行う事は出来る。だが」
「問題はこの二つの課題だな」
そう、このリプログラミングというのはとてつもない力を持っている。
バグスター限定とはいえ、その能力を書き換える事が出来る。
あくまでも、そこにあった物を消滅させる事は出来ないが、その強さはかなり分かりやすい。
そのバグスターもそうだが、これはライダーにも、デジモンにも効果がある。
「本来ならば、得意な能力を書き換える事で戦闘を有利になる。これは間違いなく、ゲンムの攻略にも繋がる。だが」
「問題は、この条件をクリアする事だ」
開発している最中での二つの課題。
一つ目は、このリプログラミングが入るだけのガシャットを手に入れる事。
現状、俺達の金で用意出来るガシャットでは、その容量があまりにも足りない。
通常のガシャットもそうだが、それはレベル50のデータが入れる事が出来るダブルがシャットでも難しい。
故に、それに耐えきれるだけのガシャットが必要である。
「これは、飛彩さん達に相談すれば良いけど、問題は」
「こちらだな」
もう一つの条件、それは。
「最初のバグスターウイルスの感染者か」
リプログラミングを使うには、基礎となるバグスターウイルス。
つまりは最初のバグスターウイルスのデータが必要となる。
それが、今の俺達の手元にはない。
「不死身のゲンムを打倒出来る手だと思ったけど」
そんな考えをしていた時だった。
「そちらは、どうなんだ」
そう、飛彩さんが入って来た。
「ゲンムを打倒出来る手掛かりを手に入れる事は出来ました、けど」
「残念ながら、大きな二つの課題がある。これをなんとかしないと」
「やはり、無理なのか」
それと共に、飛彩さんは言う。
「何があったんですか?」
「・・・檀黎斗が、本格的に仮面ライダークロニクルを制作しようとしている」
「なっ」
聞けば、檀黎斗は、衛生省に隠れ家を暴かれてしまうが、自らバグスターウイルスに感染。現れたチャーリーバグスターの姿で脱走する。
そして衛生省職員達を相手に暴れ回っていた所を永夢さん達がが攻撃し、バグスターは活動停止。
衛生省職員に連行されそうになるも、永夢と飛彩の説得によりCRに搬送される。
だが、それは、檀黎斗の罠だった。
檀黎斗は、永夢さんに同情を誘うように、過去の話を行った。
そして、治療を戦いの末、チャーリーが撃破されて黎斗は解放されるが、倒れ伏した黎斗はチャーリーのデータを回収。黎斗の真の目的はCRを自分の隠れ蓑にすることであり、同時に前述の泣き落としもバグルドライバーを強化する為の自作自演だったと判明する。
そしてその事実を叫んだ後強化アップデートされたレベルXの力で永夢さんのドライバーを腐敗させ使用不可にさせ、自身をゲーム病から救い計画の進行に役立った礼として、永夢さんを殺さずその場を後にした。
「本当に迷惑な奴だ」
「花家さん、それは」
「これか?ゲンムに対抗する為に造り出したガシャットだ。最も、何の役にも立たなかったがな」
飛彩さんと共に入って来た花家さんはそう呟いた。
だけど。
「本当に、これは」
「あぁ千載一遇のチャンスだ!」
「なに?」「どういう事だ?」
それと共に、俺は花家さんのガシャットを見る。
「ゲンムに対抗する力を、まさか向こうから明かしてくれるとは、思いませんでしたよ」
「何だと、どういう事だ?」
それと共に、俺達は、二つの課題を言った。
「一つ目の課題である専用のガシャット、それは、花屋さんの持つガシャットならば、リプログラミングを入れるだけの容量があります」
「そして、二つ目の条件である始まりのバグスターウイルス、それがまさしく永夢さんが持っている」
「えっと、それって、つまりは!」
「逆転の切札という事か」
それに対して、俺達は頷く。