ゾンビゲーマーの最大の特徴である不死身は無くなった。
既に決着はついた。
同時に永夢さんも、また変身を解除する。
「もう終わりにしましょう」
そう、永夢は檀黎斗に対して言う。
すると、花家さんが、永夢さんに近づく。
「何やってる! あいつを仕留めないと、お前らは仮面ライダーじゃなくなるんだぞ!?」
「仮面ライダーである前に、僕はドクターです! この人の命までは奪えない」
永夢さんは、そう、檀黎斗を見つめる。
「それに、殺す必要はないと思います。逮捕して、きちんと罪を償わせる。何よりも、俺達に人を殺す権利も理由もない」
「ちっ、甘ちゃんが」
「何よりも、この人を殺したとしても、バグスターとの戦いはまだ続く。ならば、この人の力が必要だ」
「ゲンムがいなくても、ガシャットは十分に造れる。こいつをわざわざ生かす理由なんて、ない」
「だけど」
そうしていると、檀黎斗の方を見る。
そこには檀黎斗を抱えているドラクモンの姿があった。
既に進化は解けており、彼を必死に抱えていた。
「黎斗、お前の夢は、まだ終わらないだろ、だったら諦めるな」
「あぁ、当たり前だ、私の、いやっ私達の夢はっまだぁ」
そうしていると。
「まったく、白けるぜ、本当に、まぁ、面白い物が見れたし、良いか」
「なっ」
聞こえた声。
同時に見れば、パラドがいた。
パラドは、その手に持っているのは、檀黎斗がこれまで使っていたガシャコンバグヴァイザーによく似た何か。
「なんだ、あれは」
「パラドっなぜ、それを」
すると、檀黎斗は、驚きを隠せない表情だった。
すると、パラドは笑みを浮かべた。
「おいおい、俺が気づかないと思っていたのか」
「黎斗っ」
「お前は、少しだけ大人しくしていろ」
すると、パラドは、その手に持ったガシャコンバグヴァイザーを構える。
そこから、ガシャコンバグヴァイザーに似たそれは、ドラクモンを吸収した。
同時にそれを、ガシャコンバグヴァイザーを、檀黎斗の腰に巻く。
「ガシャコンバグヴァイザーⅡっ、止めろっそれを」『ガシャット! バグルアップ……!』
それと共に、パラドはその手に持ったデンジャラスゾンビを、そのまま装填した。
「がっぐっ! がああぁぁぁぁぁ!!!」『デンジャラス・ゾンビ!』
「なっ」
その反応に、俺達は驚きを隠せなかった。
檀黎斗は、その場で、藻掻き苦しんだ。
「一体、何が」
「これは人間用ではなく、バグスター用に設計したものであり、普通の人間が使用すると大量のバグスターウイルスに感染して消滅する。しかも、デンジャラス・ゾンビを使ったとなればぁ」
「止めろぉ!!」
そうしている間にも、ガシャコンバグヴァイザーⅡから溢れ出るバグスターウイルス。
それが、檀黎斗を覆う。
すぐに、俺達が向かおうとしたが、そのあまりにも多すぎるバグスターウイルスに近づく事が出来ない。
「嫌だ……嫌だ! 死にたくない! 死にたく……」
それは、神だと自称していた男の言葉とは思えない。
だけど。
「おつかれさん、ゲームマスター。仮面ライダークロニクルは俺のものだ」
その言葉と共に、パラドは消えた。
「黎斗さん……」
そして、既にバグスターウイルスは完全に感染した。
既に、どうする事も出来ない。
だが、奴は。
「私は神だっ、私の夢は……不滅だぁぁぁーっ!!」
それが、檀黎斗の、最期の叫びとなった。