仮面ライダークロニクルが、発売された。
その情報を聞いて、俺達はすぐに街へと飛び出す。
「これは、一体、どうなっているんだ」
その光景に対して、俺と姉さんは呟きながら、周囲を見渡す。
街の中には、俺達が変身している仮面ライダーに比べれば、わりと簡素な見た目をしている。
そんな、仮面ライダー達は、街の中にいるバグスターユニオンと戦っている。
だけど、それだけじゃない。
「あれは」
見ると、仮面ライダーと一緒に戦っているのはデジモン。
一つ目のクラゲの様な姿をしており、それは、仮面ライダーと一緒に戦っている。
「デジモンなのか、だけど」
「あぁ、何か、危険だ」
姉さんもまた、それを感じたのか、そのまま構える。
「ポッピーピポパポが、ゲームをナビゲートをするよ」
「っ」
それと共に、俺と姉さんは、すぐに物陰に隠れる。
なぜ、ここに彼女がいるのか。
疑問に思いながらも、どうやら、新たに参加した仮面ライダー達に対しての説明を行っていた。
「このゲームは、君達がライドプレイヤーと呼ばれる仮面ライダーに変身して、現実に現れるバグスターと戦うゲーム!その名も!仮面ライダークロニクル!!」
「「っ」」
それを聞いた瞬間、俺も姉さんも驚きを隠せなかった。
これまで、檀黎斗が開発をしようとしてきたゲームが、既に世の中に流れている。
しかも、ここにいるだけでも、相当の人数がゲームに参加している事を考えれば、日本中にどれだけのプレイヤーがいるのか。
「そして、ライドプレイヤーを助けてくれる心強い味方であるデジタルモンスター、略してデジモンであるこのクラモン!」
「クラモン」
まさか、デジモンですらも、これだけの数がいるとは。
「このクラモンは、なんとゲームを進めれば進める程に、強くなっていく。
最初は弱い幼年期だけど、バグスターを倒せば、成長期、成熟期、完全体、そして究極体へと進化していく!その姿は、まさしく頼もしい相棒となるよ!!」
「確かにそれは合っているかもしれないが」
デジモンの説明は、それで間違いないだろう。
「そ、し、て!ここで重要なお知らせ!なんと、レアキャラである仮面ライダーと仮面ライダーと一緒にいるデジモンを倒すと、なんと強い武器にクラモンも進化するよ!見つけたら、絶対に倒そう!」
「っ」
それは、つまり、俺達が狙われるという事か。
そう、考えていると。
「なに?」
「姉さんっ」
見ると、人間態であるはずの姉さんの身体が変化する。
そのまま、姉さんの身体は瞬く間にドルモンとしての本来の姿に戻った。
それと同時だった。
「おいっ、あそこにレアキャラがいるぞ!」
「マジかよ、すぐに倒さないと!」
姉さんの姿を見つけると、周囲にいた仮面ライダー達がすぐにこちらに迫って来る。
「どうやら、このゲームエリアでは、私の人間態を維持出来ないようにしているようだな」
「とにかく、ここは逃げるが勝ちだ」
未だに仮面ライダークロニクルの全貌が明らかになっていない状態で、彼らと戦うのは危険だ。
そう考えた俺は、二つのガシャットを取り出す。
「「アーマー進化!」」『アガチャ! 弾ける森林の忍! 神秘手裏剣伝!』
鳴り響く音声と共に、俺達の姿は変わる。
肩に大きな葉を持つ忍者のような姿のシュリモンへと変わる。
「なっなんだ」「ヘンテコな見た目だけど」
「「よっと」」
それと共に、俺達は、その場で煙玉を地面に叩きつけ、その場から跳ぶ。
戦闘ではなく、逃走を行う場合では、このシュリモンとしての姿が最善だと判断した。
だが。
「とにかく、今は、情報を探らないと」