仮面ライダークロニクルによって、消滅者が現れた。
その消滅者に関する噂は既に表に出てきた。
だが、それ以上に起きているのは『ゲーム』という名によって起きている勘違いである。
「姉さん、これって」
「あぁ、これは不味いな」
未だに、仮面ライダークロニクルによる被害者が増え続けているのは、『仮面ライダークロニクルはゲーム』だから普通は死なない。
バグスターとの戦いも大した事ない。
ある意味、この平和な日本での、命のやり取りがない上での出来事であった。
「・・・このままじゃ、取り返しのつかない事が起きる、なのに」
世間は、仮面ライダークロニクルによる被害者は、衛生省や俺達、仮面ライダーのせいにしている部分が大きい。
被害が広がっているのは『彼らが弱いから』『衛生省はあてにならない』などの事。
こちらの注意する声は、全てを無視した上での発言である。
「ある意味、人間の傲慢さが招いた結果だろ」
「っ」
聞こえた声。
それと共に見つめた先にいたのは、驚きの人物だった。
「グラファイトっ」
そこにいたのは、かつて死闘を繰り広げたバグスター。
バグスター故に、蘇っても可笑しくないと考えていた。
だけど、まさかこんなに早く再開するとは思わなかった。
「まさか君の方から来るとはね、まさかここで戦うのか?」
「それも良いかもしれないが、この場での戦いではお前達は本気では戦えないだろう」
グラファイトは、そう俺達に向けて言う。
「まさか、お前からそんな事を言うとはな」
「当たり前だ、確かに俺はバグスターではある。だが、同時に最大限の力を発揮したお前達と戦いたいとも思っている」
「なに?」
その言葉に、首を傾げた。
「お前達との戦い。他のライダー達はあくまでもガシャットの力だけだが、お前達の場合は、そのガシャットによって、それ以上の力を発揮した」
笑みを浮かべながら、グラファイトはこちらに目を向ける。
「だからこそ、俺のレベルに来た瞬間、お前達の最強の姿で来い!」
その言葉を最後に、グラファイトは、既に姿を消した。
「姉さん」「・・・結果的に、間違いはないだろう」
姉さんもまた、その言葉に賛同するように頷く。
「敵は、グラファイトだけではない。お前も知っているパラドもまた、恐ろしい計画を立てている。未知のバグスターが現れる可能性もある」
「・・・最悪な状況であるのは、間違いない。けど」
その言葉と共に、俺達は、パソコンの中にあるデータを確認する。
それは、先日の、マキシマムマイティXのデータ。
そこから、新たなガシャットを。
「これは、これから確実に必要になるな」