「まだっ負けてなぁい!!」
ラヴリカが爆散したと思われる場所。
その場所から叫び声と共に、ラヴリカはすぐに再生された。
「負けてたまるかと言われてもねぇ、はっきりと言って、私は君にまるで魅力は感じないのだが。
「あぐっ」
「自分に自信を持つのは素晴らしい事だが、自意識過剰なのはどうかと思う」
「がひゅっ」
「何よりも、君、バグスターの癖に匂うよ」
「がは!?」
姉さんの容赦ない言葉による暴力。
なぜか、変身していないはずなのに、ラヴリカの奴は、その場で倒れ込んでいた。
その様子を見る限りでも、既にボロボロなのは目に見えて、分かる。
「まさか、こいつにこんな弱点があるとはな、正面から戦うのは無理だけど」
そんなラヴリカの様子を見ていた花屋さんはこちらを見る。
「花屋さんに、えっと、そこにいるのはもしかしてニコちゃんに」
見ると、ニコちゃんの足下にいるのは長い緑色の耳が特徴的な小柄なデジモンがいた。
「そこにいるのは、もしかしてパートナーデジモンの」
「そっ、リボルを倒した後に、進化したの」
どうやら、それがニコちゃんの新しいパートナーデジモンらしい。
それにしても、このクラモンには未だに謎が多い。
バグスター側というよりも、このゲームを制作した檀黎斗が、どのような考えで、このクラモンを入れたのか、未だに分からない。
「それにしても、何時の間にそんな依頼を受けたんだ?」
「バガモンが教えてくれたんだ。バグスターの反応もあってか、怪しんでいたおかげで、内部工作は簡単に行えたから」
「なるほどな、向こうは確かに情報は集められるけど、こっちも情報は集められるって事か」
「あぁ、とにかく、俺達の方でも色々と情報を集めてみますので」
「ならば、幻夢コーポレーションの方は、お前達に任せる」
「えぇ」
探偵としても、この仮面ライダークロニクルの事件は早く解決させたい。
その為ならば、尽力したい。
そう考えている時だった。
「その、タクミ君達に、一つ依頼がしたいんだ」
「永夢さん?」
すると、その話の中に入ってきたのは、永夢さんだった。
永夢さんの、その顔は、どこか深刻な様子だった。
「依頼って、何を調べたら良いんですか?」
「ポッピーの事を調べて欲しいんだ」
その言葉は、この場にいる誰もが、確かな疑問だった。
「確かに、彼女の様子が急変したのは、気になる。そして、おそらくは先程のバグスター、ラヴリカが関係しているだろう」
「そうか、だったら、あのラヴリカをどうにか「そんな簡単な話じゃねぇだろ」花家さん」
俺達の推理を聞き、少し、希望を持てたように笑顔を見せる永夢さん。
だけど、それを花家さんが叫ぶ。
「あいつは、ポッピーピポパポは、既に俺達の敵だ」