「さぁ、ラウンド1と行こうぜ」
そう、パラドクスは、その腕にあるグローブを構えながら、俺達に向けて言う。
それに対する答えとして、俺は腕と一体化している銃を真っ直ぐとパラドクスへと銃口を向けて構える。
同時に銃口から放たれたレーザーが真っ直ぐとパラドクスに向かって放つ。
光を越える程の速さで放たれたレーザー。
それに対して、パラドクスは。
「よっと!」
「っ」
軽々と、その攻撃を避ける。
それも、高速のレーザーを。
「ほらほらぁ、その程度かぁ!」
それに対して、俺は背中から、すぐにミサイルを発射する準備を済ませる。
「ちぃ……! この距離じゃ、避けきれないなぁ!!」
「ッ!?」
「だったら、これでどうだ?」
瞬間、パラドクスの姿が消えた。
そして次の瞬間には、俺の真後ろにいた。
いや、正確には、俺の背後に移動して、拳を放っていた。
咄嵯に両腕をクロスさせてガードするも、威力を殺す事が出来ずに吹き飛ばされてしまう。
「ぐぅううううう!!!」
地面に叩きつけられながらも、なんとか受け身を取るも、それでもダメージが入った。
今のは一体。
「エナジーアイテムを使えないのは、本当のようだな」
「高速化か」
「正解、ついでに」『鋼鉄化』
パラドクスは、俺の事情に対して、笑みと共に、さらにもう一枚。
エナジーアイテムを獲得すると共に、こちらに接近する。
再度、俺は銃とミサイルをパラドクスに向ける。
だが、それらの攻撃を、なんと今度は正面から受け止めていた。
「っ」
「そんなんじゃ、ダメージなんて入らないよぉ!」
パラドクスはそのまま押し切る様に、俺を吹き飛ばす。
そのまま地面を転がりながらも体勢を整えて起き上がる。
しかし、その間にパラドクスは既に接近していた。
即座に対応しようと構えるも、既に遅い。
パラドクスは拳を振り上げており、そのまま振り下ろす。
直撃を受けて、再び吹き飛ぶもどうにか耐える事に成功する。
だが、それで終わりではない。
パラドクスは追撃を仕掛けてくる。
拳を叩きつけてきたり、蹴りを繰り出したり。
それらを受け流したり回避しながら、反撃の機会を探る。
「ほらほらぁ!! まだまだいくぞぉ!!」
パラドクスは連続で攻撃を仕掛けてくる。
その動きは素早く、まるで獣の様に。
「ぐ……」
「お? なんだ、防戦一方じゃないか」
確かにそうだ。
このデッカーグレイモンとしての姿は遠距離攻撃に特化しているから、その分、向こうのパラドクスの近距離の戦闘能力が高いという事だろう。
だからと言って、このまま一方的に攻撃を受け続けるわけにはいかない。
それに、相手だって体力はあるはずだ。
長期戦は不利になる。
「なら……こっちも攻めさせてもらうぜ?」
そう言って、俺は腕を構える。
すると、そこにエネルギーが集まり始めた。
そして、それはやがて形を成していく。
それは、一つの砲身だ。
「喰らえ」
それを、放つ。
光弾が放たれた。
「なに!?」
「どうした? 驚いている暇はないと思うけど?」
そう言いながら、更に連続して撃ち込む。
「ちぃ! 鬱陶しいんだよ!!」
パラドクスはそれを避けようとせず、むしろ向かってくる。
放たれるそれらの攻撃を、全て拳で跳ね返し、接近してくる。
このままでは、防戦一方であるのは間違いない。
その時だった。
「待たせたな、タクミ」
「待っていたよ、姉さん!」
その言葉と共に、俺はゲーマドライバーからバンバンシューティングを取り出す
同時に身に纏っていたアーマーが、そのままパラドクスに向かって突っ込む。
「なに?」
パラドクスは、そのアーマーによる攻撃を正面から受け止めながらも後ろに下がる。
「何のつもりだ」
「こういう事だ」
同時に俺が取り出したのは新たなガシャット。
『ブリザードエイジ!』
「ブレザードエイジ? 聞いた事のないゲームだな」
「それはそうだ、私が、今造りだしたからな」
「なんだって」
そう、姉さんの言葉に対して、驚きを隠せないパラドクス。
「ブリザードエイジは、氷河期を舞台とした都市開発を行うシミュレーションゲームだ」
「なんだよ、それ、面白そうじゃないか」
「だから、ここから見せてやるよ」
それと同時に、俺はそのままブリザードエイジを装填する。
「「超進化!」」『ガッチャーン! レベルアップ! 僕らの物語は進化する! デジモンストーリサイバースルゥース! アガッチャ! バリバリッ! 拳で開拓! ブリザードエイジ!』
鳴り響く音声と共に、俺の身体は冷気が纏う。
冷気は、そのまま龍を思わせるゲーマーへと変わり、そのまま装着。
拳には氷の爪をイメージさせるクローが装着される。
そして、背中には氷の翼であり、全体的に氷の龍を思わせる姿へと一変する。
「仮面ライダースルゥースクリスペイルドラモンレベル3、さぁラウンド2だ!」
グラファイト・メモリー
「まったく、パラドもゲンムも、好き勝手する」
その日、俺はゲンムの指示に従い、ガシャットを盗んだ。
奴の計画で、仮面ライダー達にわざとガシャットを手に入れるように仕向ける。
そんなくだらん計画の為に動いて、正直に言うと怒りが収まらない。
パラドの奴は、今頃はスルゥースと戦っている。
対して、ゲンムの奴はエグゼイドを相手に既に負けていた。
手に入れたガシャットの一つであるゲキトツロボットは既に仮面ライダー共の方に。
「いずれ、倒すとしても、歯応えがある方が良い、それに」
パラドの言っていた違和感の正体。
それに関しては、俺もまた気になるからな。