仮面ライダークロニクルの、攻略は、最終局面に突入していた。
高い難易度を誇っており、本来ならば、人類ではクリアする事は不可能とされていたこのゲーム。
だが、ゲームプレイヤーとしても、高いスキルを持つニコ。
そして、そんなニコをサポートする形で、俺達、仮面ライダーがバグスターと戦った。
それによって、仮面ライダークロニクルにおける残る障害は、残り僅かとなった。
「残るバグスターは、パラド、グラファイト、ラブリカの3体。それとパラドのパートナーデジモンであるもう一体のガンマモン」
「こいつらを倒せば、後に残っているのは、ラスボスだけ、だけど」
「ねぇ、黎斗、この「新檀黎斗だ!」・・・新黎斗、このラスボスって、何なの?」
そう、ポッピーが問いかけた。
この仮面ライダークロニクルにおける最期の障害となるラスボス。
俺達は、その正体を未だに知らない。
「ラスボスの名前は、ゲムデウス。ゲムデウスは、あらゆる全知全能のゲームの力を持つ神の存在。全てのクリアの証を揃えし時、この世界に降臨する。
しかし、誰もゲムデウスを攻略する事は出来ない!プレイヤーは、不可能に挑み、無残に散っていく!そうして、夢と冒険の物語は、永久に続くのさ!」
「やっぱ、こいつ危ないって!」
「ライダークロニクルはクリア出来ないという事なのか!」
そう、飛彩さんは思わず叫ぶ。
「勿論、理論上はクリアは可能だ。伝説の戦士、仮面ライダークロノスの力を手に入れれば」
「仮面ライダークロノス?」
ここに来て、新たな仮面ライダーの名を聞いて、思わず呟く。
「ただし、クロノスの力を使えるのはあらゆる種類のバグスターウイルスの感染を物ともしない完全な抗体を身に付けた者のみである。もはや奇跡に等しい」
「そんな難しいゲーム、造らないでよ」
「あぁ、だが、本来ならばな」
そう、姉さんは呟いた。
「本来ならば?」
「あぁ、確かにクロノスの力を手に入れるのは、難しいかもしれない。だが、代わりとなる力を手に入れる方法は既にある」
「既にって、どういう事だ?」
そうして、姉さんは前に出る。
「皮肉にも、私達はこれまで多くの戦いをくり広げていく中で、檀黎斗が出した全てのゲームをスルゥースの変身する為のガシャットに制作していた。つまりは、今のスルゥースは、仮面ライダークロノスに近い存在に変身する事が出来る」
「まぁ、そういう事になるな。最も、彼らの場合、私が想定していなかった仮面ライダーになるのだがな」
「それって、まさかの隠しキャラという事!」
「ただ、このスルゥース専用のガシャットの制作には、まだ時間がかかる。急いでも、次のパラド達の戦いには間に合うかどうか」
そう呟いた。
だが。
「だけど、希望は出来た」
そう言った永夢さんは、頷いた。
「ようするに、俺達が邪魔なグラファイト共をぶっ飛ばせば良い」
「君達は、対ゲムデウス用のガシャットの開発に力を入れてくれ、その間に」
「僕達がパラド達を攻略するから」
その言葉に、俺もまた勇気が湧いた。
「ねぇねぇ、その仮面ライダーの名前って、なんなの?」
「正確には、スルゥースの新たな姿だけど、レベルじゃなくて、デジモンとしての名」
「それは一体?」
そう、俺達は呟く。
「アルファモン。本来ならば、存在しない空白の戦士」