「さて、まずは聞いていた話だが、ぶっちゃけ、そのクロノスとゲムデウスに勝てる力って、どういうの?」
そうして、貴利矢さんが質問したのは、その内容だった。
これからガシャットの制作を行うにあたって、問題点はそれだった。
「これまで通りならば、ゲムデウスに対抗する為だけの力を開発すれば良かったが、敵はクロノスも現れた。
そうなった以上、最悪、この二つの敵を同時に戦わなければならない事態が起きる。そうした時に、対抗できる力でなければならない」
「けど、そんな事は」
そうしていると、姉さんはパソコンを開いていた。
「だからこそ、私達が造り出すのは、対ゲムデウス用のガシャットと対クロノス用ガシャット。
その二つを合わせる事で完成する最強の姿だ」
「最強の姿か」
これまで、そんな事を考えた事はなかった。
けど。
「一体、どんな」
「まぁ、その内、ゲムデウスに関しては、既に出来上がっているからね」
そうして、対ゲムデウス用のガシャットを見せてきた。
それは、永夢さんが使用しているマキシマムマイティXによく似たガシャット。
「これは」
「デジモンワールド next Order。簡単に言うと育成シミュレーションゲームだ。このガシャットを使えば、これまで、私達が変身してきたデジモン、そして仲間達のデジモン達をデータで再現し、召喚する事が出来る」
「それって、つまりは」
「このガシャットを使えば、デジモン達を召喚し、戦う事が出来る。ゲムデウスが全てのバグスターの能力を持っていたとしても、そのバグスターに対抗する事が出来るデジモンを召喚し、対抗する」
「それはつまり、これまでの戦いが全て、無駄にならなかったって事か」
「あぁ、しかも、デジモン達同士を組み合わせて、進化させる事も出来る、E×Eが出来る。これは、デュアルガシャットの要素があるからな」
そうして、対ゲムデウス用の能力は決まった。
どうやら、ある程度、完成する事は出来た様子だ。
けど。
「だけど、未だに未完成な部分があるんだね、姉さん」
「あぁ、この能力を完成させ、ガシャットを作り出すまでは良かった。問題は、このガシャットを使用しても、それを制御する為のガシャットが未だに完成出来ていないという事だ」
見る限りだと、そのガシャットには、接続部分がある。
「一度に召喚したデジモン達のデータは膨大だ。しかも、一度召喚した後の負荷も考慮しなければならない。だからこそ、対クロノスに合わせた能力にしなければならない」
姉さんは、そう呟いた。