貴利矢が、現実の世界に戻ってから、仮面ライダークロニクルは大きく動き始めた。
プロトガシャットから復活した貴利矢と、百瀬小姫を救う為に、檀正宗に従う事になった飛彩。
それによって、戦いは激化する最中で、檀黎斗によって開発された新たなガシャット、『ハイパームテキ』。
ハイパームテキを一時的に奪われてしまった永夢達だったが、そのハイパームテキを取り戻したのは、二重スパイを行っていた貴利矢だった。
その力によって、永夢は、クロノスに対抗する為の姿である『ムテキゲーマー』の力を得る事が出来た。
だが、それを気に食わなかったクロノスは、様々な手で、彼らの妨害を行う。
しかし、数多くの激闘を潜り抜けた彼らは、ついに、仮面ライダークロニクルのクリアを目前とする。
そして、グラファイトが倒された事で全てのガシャットロフィーが集まったため、遂に現実世界に顕現。永夢達の前にその姿を現す事となる。
「あれが、ゲムデウス」
「ぐっ」
それを見た檀正宗は、悔しがる表情をした。
だが、同時に笑みを浮かべていた。
「さてっと、永夢、クロノスは任せる事は出来るか?」
「それは、どういう事なんですか?」
「実は、永夢達には隠していた事がもう一つあるんだ。自分は、このタイミングを待っていたんだよなぁ」
「このタイミング?」
それに対して、永夢は疑問に思ったように、尋ねる。
「そう、このタイミング。永夢がハイパームテキになってくれたおかげで、ゲムデウスの攻略に、彼らが集中する事が出来るから」
「彼ら、もしかして」
その言葉の意味を理解した永夢は、思わず尋ねる。
すると、貴利矢が取り出したのは、プロトガシャットだった。
「なにっ」
「檀正宗。お前だって、覚えているはずだ。あの時、お前は倒す事が出来なかった事を。そして、彼らは自らガシャットの中に飛び込んだ。つまりは」
「まさか!」
その言葉と共に、ガシャットの画面が出てきた。
その画面に、一体何の意味があるのか。
永夢達は、疑問に思った。
だが。
『デジモンワールド-next0rder-!』『デジモンストーリーサイバースルゥースハッカーズメモリー!』
鳴り響いた音声。
それが一体、何の意味があるのか。
それは、永夢達が疑問に思っていると、ガシャットの画面にヒビが入る。
「あれは一体」
「さぁ、現れるぜ、ゲムデウス!お前の天敵がなぁ!!」
その言葉と同時だった。
画面は、砕け散ると共に、現れたのは、漆黒の戦士。
丸く重厚な黒い鎧と白と内側の青色のマントを付けた騎士。
その正体は。
「彼は一体」
「彼こそが、アルファモン、対ゲムデウスに鍛えた最強のスルゥースだ」