あれから、どれだけの月日が経ったのだろうか。
正直に言えば、俺達には、その感覚はない。
ただ、今、やるべき事は理解出来ている。
それは、目の前にいるゲムデウス。
奴を倒す事。
「アルファモンだと」
その言葉に対して、下にいる檀正宗は笑みを浮かべる。
「どのような存在だろうと、今のゲムデウスに勝てる訳がない!!」
それと共に、ゲムデウスは、そのまま俺達の方へと目を向けた。
ゲムデウスは、その左腕をこちらに向けると共に、左腕から放たれたのは電撃。
「あれは、ソルティのっ電撃」
その攻撃に対して、俺達は、そのまま正面から受け止める。
電撃の威力は、確かにこれまでの、どのバグスターよりも強力だった。
それに合わせて、右腕は、まるでロボットパンチのような衝撃波が、襲い掛かる。
「今度はガットンの技っ」
「あらゆるバグスターを凌駕しているとは、こういう意味なのか」
そう、困惑を隠しているようだ。
だけど。
「「この程度、問題はない」」
そうして、俺達は、攻撃を受けながらも、その指で魔方陣を描く。
描いた魔方陣は、そのまま後ろに二つに別れて、宙を舞う。
「あれは、魔方陣?」
「「デジタライズ・オブ・ソウル」」
その声と同時だった。
注連縄をタスキのように巻いた雷神や侍のような姿が特徴的なデジモン、カヅチモン。
そして、もう一体は、俺がかつて変身した事のあるブリッツグレイモン。
その二体のデジモンが現れると共に、カヅチモンが、ソルティの電撃を斬り裂き、ブリッツグレイモンがロボットパンチを跳ね返す。
「おぉ、あれって、カヅチモンじゃないか!」
「確か、貴利矢さんのパートナーの」
「あぁパルスモンの究極体だ」
「あっちのは、以前、彼が変身していたデジモンだが、もしかしてアルファモンは」
「あぁ、その通りだ」
そうしている間にも、ゲムデウスは、次々とバグスターの能力に対抗したデジモンを召喚していく。
「凄い、まさか、あれだけのデジモン達が出るなんて」
「これこそが、対ゲムデウス用のアルファモンの力だ。確かに、ゲムデウスは最強のバグスターかもしれないが、アルファモンは、数多のデジモン達と力を合わせる事で、それに対抗する事が出来る」
「ぐっ、ならば」
そうして、檀正宗は、すぐにクロノスへと変身しようとした。
だが。
「だから、この状況は、ある意味、理想的なんだよ」
「そういう事か」
それと共に、永夢が、クロノスの前に立ちはだかる。
この状況において、彼にとっては、まさしく最悪の事態だった。
「ならばっ仕方ないっ!」
それと共に、檀正宗は、最後の手段を行う事にした。