気が付くと陽が落ち始め、空が綺麗な橙色に染まっていた。
“みんな、そろそろ下校時刻だよ”
「ありゃ、もうそんな時間?」
「じゃあそろそろ帰ろうか〜」
「みんな、今日は私の為にわざわざごめんね?」
「全然大丈夫ですよ」
「ナナちゃんと話すの楽しかったですし」
「そうよ!」
「私も楽しかったし!」
「じゃあ、また明日」
「バイバーイ♪」
「さようなら」
「ばいなら〜」
「さよなら!」
「またあした〜」
“また明日!”
みんながそれぞれの帰路を帰っていく。
勿論ナナも例外では無く、夕陽を眺めながら歩いていく。
「…」
「今日は楽しかったな…」
「“こんな日々が、毎日続けば……”」
そう言葉が零れた時、背後から足音と共にナナを呼ぶ声がした。
「…ッ!」
「やっほ〜」
「さっきぶりだね、ナナちゃん」
「着けてきてたんですか」
「あっ!もしかして、新しく来た可愛い後輩が心配なんですかぁ?」
「心配性だなぁ、ホシノ先輩は」
「そうだよ」
「私はナナちゃんが心配なんだ」
「なんて冗談で…えっ?」
「ナナちゃんさ」
「私達に何か隠してることない?」
「別に無理して話そうとはしなくて良い」
「でも、話せるなら話してくれると嬉しいな」
「…なんで隠してるって思ったんですか?」
「そうだなぁ」
「小さな声で何かを言ってたり」
「戦闘の時にあれだけの数を撃退できる程強かったり」
「まぁ色々あるけどやっぱり1番は」
「ナナちゃんの眼が、昔の私や昔のシロコちゃんと同じ眼をしてたからかな」
「まぁ、おじさんの勘違いならそれでいいんだけどね〜」
「…凄いですね」
「そんなに…分かり易かったですか?」
「みんなは分かって無いんじゃないかな」
「でも、先生なら分かってるかもね」
「先生、やけに察しが良いから」
「そう…ですか」
「まぁ、先輩の言う通りです」
「みんなに隠してることはあります」
「でも心配しないでください」
「大したことじゃないですから」
「…そっか」
「それなら安心したよ」
「…もし助けて欲しい時が来たらさ、その時はまた呼んで」
「おじさん、助けにいくからさ」
「心配性だなぁ、ホシノ先輩」
「大丈夫ですって」
「じゃあ、また明日」
「また明日〜」
また1人で歩き、暫くして呟く。
「“本当に心配性だなぁ、ホシノ先輩は…”」
────────────────────────
中央に円状の机があるだけの暗く殺風景な部屋の中、複数の足音が響く。
「クックックッ」
「まさかこのメンバーで集まるのがこんなにも早いとは…」
「何かあったのですか?」
「私は
「元よりゲマトリアはもう解散したはずでは?」
「おや、君たちからの招集では無いのか」
「招集を掛けたのは私では無いのだが」
「そういうこった!!!」
「おや、では誰が…?」
その疑問に答えるかの様に暗闇の中から足音が聞こえてくる。
その足音は近付きながら喋り出す。
「“あぁ、
「“やぁ久しぶりだね!皆”」
「“いや、『こっち』じゃ初めましてかな?”」
暗闇から姿を顕したのは黄色の衣服を身にまとった少女の姿だった。
やぁ!私だよ!用事が無いって素晴らしいですね。
読みやすいものかはともかく、小説を書くのが実に楽です。
絵に関しては納得がいない為、しばしお待ちください。
以上、S3バナナでした!