キャストリアが出たので投稿。
一つ修正点があります。
修正前は原作開始にシェロ君はファミリアに入りましたが、修正後では原作開始の一年前に拾われたことになってます。
理由としては原作開始から鍛治を学ぶのは厳しいこと、主人公にもう少し原作に介入させたいからというものです。
なのでプロローグが修正されています。
無計画で始めるとこうなります。みなさんも気をつけましょう。
・修正点
感想で指摘されたのでシェロ君のステイタスを修正してます。
具体的には強くなってます。
────あれから一年が経過した。
俺は毎日のようにヘファイストス・ファミリアに通い、鉄を鍛っていた。
最初の方は技を盗ませる為、鍛治作業を見せるだけだった。
一週間ほどが経ち、ヘファイストスから『一本鍛ってみる?』と言われて試しに一本、鍛ってみた。
その結果、出来上がった剣は初心者とは思えない出来だったそうな。
────僅かな期間でここまで成長するというのなら、もっと実践的に鍛えたらどうなるのだろう。
神とは下界に未知を求め、降りて来た存在。
彼女もまた神だったのだ。
そこからは掘り出し物を見つけたと言わんばかりのヘファイストスに扱かれに扱かれ、今では俺の作品が店頭に並べられているほどにまで成長した。
ファミリア内では俺の扱いに不満を抱く者が多かったが実績を出していく内に消えていた────
というか、もはやファミリア同然に扱ってくる。
工房も貰ったし、同じファミリアでないことを不思議に思ってるヤツが多いくらいに馴染んでいる。
少々、不本意ながらやらされることになった鍛治だが、これが意外と楽しい。
自分で鉄の形を決め、自分だけの剣を造る。
これに胸が躍らない男子はおるまいよ。
それに鍛治は投影のイメージを深めるには最適だった。
以前は十の魔力を使って投影しても、一程度の出力しか出来なかった投影も今では六くらいにまで効率が上がった。
これも鍛治を通して剣の本質を理解したからだろう。
まったく、ヘファイストスには頭が上がらない。
……厳しすぎる修行は少しばかり思うところはあるが。
「────さて、次は何を造るか」
一年が経った今、色んな武器を造った。
その中には当然、創作に出てくる武器もある。
夫婦剣に朱い槍、バールのようなもの*1や物干し竿のような刀など武器種に囚われずやっている。
まあ流石に技量の問題で完全再現こそ出来ないが、そこそこ満足のいく出来にはなっている。
「……今ならエクスカリバーもどきくらい造れるか?」
本家は厳しいだろうが無銘の投影した『
いや、無理だな。
見た目はともかく
魔力を光に変換し、収束及び加速した究極の斬撃*2とか使用者の魔力が一瞬で枯渇する未来が見える。
「んー、他にアイデアも浮かばないな」
ふと窓の外を見るといつの間にか日が暮れていた。
「────へ?」
ぶわっと冷や汗が出てくる。
マズイ、マズイマズイマズイっ!
時間を完璧に忘れていた。
鍛治に没頭しすぎて、あまりにも
週に一度は帰ってくる。
それが今日だ。
一度破った際は、それはもうお怒りで機嫌を直すのが大変だった。
あの時は初犯だから許してくれたが、さすがに二度目は無いだろう。
最悪、鍛治を禁止されるかも────。
それはマズイ。
非常にマズイ。
力を求める関係上、鍛治は近道となり得る。
あと禁止されたら金が稼げなくなる!
後始末を済ませ、急いで荷物を纏めると急ぎ足でヴァルカの紅房を出た。
夜風を切り、オラリオを疾走する。
ああ、絶対怒ってる。
時間を守らなかった俺が悪いのだが……。
ヘスティアが怒る、というより拗ねた時は面倒なのだ。
以前はデートで事なきを得たが、今回はどうなるか。
嫌な想像が止まらない。
廃教会に着くと扉の前で深呼吸する。
よし、よし行くぞ……。
きぃ、と立て付けの悪い戸を開く。
初手は謝罪。
謝れば慈悲深い彼女のことだ、何らかの罰は下るだろうが許してくれるはずだ……たぶん。
「約束を破ってすまなかった────!!!」
「ひゃぁ!?」
頭を下げる。
一秒。
二秒。
三秒が経つ。
何の声もかけて来ない。
これは相当、お冠だ。
恐る恐る顔を上げるとそこには鬼の形相をしたヘスティア──
──ではなく、白兎のような少年が居た。
しかも何故か尻餅をつく形で倒れている。
「……ええと、キミは?」
「ベル・クラネルです……」
「そうかベル・クラネル────ベル・クラネル!?」
「ひゃぁ!?」
十四年前の事だから記憶があやふやだが、確かダンまちの主人公のはず……。
ハーレム願望抱いてる初恋拗らせた少年。
なるほど、ここから原作開始になるわけか。
正直全然知らないけど、まあ何とかなると思いたい。
「貴方は一体……?」
「そうだった。俺の名前はシェロ・トラゴディア。ヘスティア・ファミリアに所属している鍛治師兼冒険者だ」
「え! 貴方がそうなんですね!」
え、なにその妙にキラキラした目。
すごい眩しい。
ちょっとおじさんにはきつい眼差しカナー。
ベルはずいっと体を寄せる。
「神様から聞いてます! たった三ヶ月でヘファイストス様に認められた天才鍛治師な上、一年でレベル4に辿り着いた
まるで英雄でも見るかのように眩しい目を向けてくるベル。
君はもっと早い期間でランクアップするんだよー、と言いたい。
「ヘスティア様がそんなことを……」
それにしてもヘスティアから……か。
何というか無性に気恥ずかしい。
初対面の相手に
「僕は三日前にファミリアに加入したんです。よろしくお願いしますね、先輩」
あ、そうだ、と思い出したかのように挨拶するベル。
何というか微笑ましい子だ。
俺と同世代とは思えないな。
「ベル、歳はいくつだ?」
「えっと十四歳だけど」
「なら同い年だな」
「え、えええー!?」
ベルは大袈裟に驚く。
「シェロさんって十四歳なんですか!?」
「……そんなに大袈裟に驚くことか?」
「てっきり僕より年上かと」
歳を知るとみんな驚くんだよな。
顔は童顔だけど雰囲気が老成してるとか何とかで。
「せっかく同年代なんだ。敬語はなしでいかないか?」
「ええと、ちょっと難しいです。尊敬する先輩なので」
さすがに初対面では遠慮するか。
「まあ、何にせよ。よろしく後輩」
「はい! よろしくお願いします先輩!」
んー、良い子。
こんな純粋な子が何故にハーレム願望抱いてるんだ?
意味が分からないぞ。
「ところでヘスティア様はどこに?」
「あ、それならシェロさんを……探しに……行く……って…………」
「────ん? どうしたんだベル?」
まるで俺の後ろにミノタウロスでも居るかのような恐れようだ。
後ろを振り向くと────
ニコニコとした笑みのヘスティア様が居ました。
「ひぃ!?」
笑顔を見た瞬間、俺の体はすぐさま正座の体制となる。
「あ、あのヘスティア様?」
「んー? どうしたのかなシェロ君ー」
「ハハハ、ナンデモナイデス」
怖い。
俺はヘスティア様が怖い。
だって、なんか背中に鬼神を背負ってるんだもん。
「シェロ君。ボクは言ったよね? 『鍛治に夢中になるのは良いけど、たまには顔を見せてね』って」
「ハイ、オッシャッテマシタ」
「それを何で破るかなぁ、君は」
「言い訳のしようもないです、はい」
「君の長所であるのはわかるけど────」
ヘスティアの言葉はすべて俺を想うもの。
だからこそ、どうしようもなく心が痛む。
……こんな俺を心配なんてしなくて良いのに。
「────聞いてるのかい? シェロ君!」
「聞いてます」
「……はあ、まったくもう。次からは気をつけること、いいね?」
「はい」
そう言うとヘスティアは、俺を立ち上がらせる。
「ごめんねベル君。こんなもの見せちゃって」
「あ、いえいえ。神様がそれだけシェロさんのことを愛してるってことですよね」
「あ、あ、愛してるぅー!?」
「違うんですか?」
「……もちろん愛してるさ。だってボクたちは
…………家族、か。
「あ、そうだシェロ君」
「どうした?」
「ステイタスの更新をしようじゃないか」
「わかった」
服を脱いで上裸になるとソファーにうつ伏せになる。
ヘスティアが俺の上に跨ると
「ほほう、これまた随分と上がったね。今、紙に書き写すね」
ヘスティアから受け取った用紙を見る。
【ステイタス】
『シェロ・トラゴディア』
Lv.4
力:B785
耐久:C670
器用:SS1001
敏捷:D542
魔力:S989
鍛治:H
不眠:G
投影:D
《魔法》
【グラデーション・エア】
・投影魔法。
・自己イメージからオリジナルの虚像を作り出す。
・詠唱式【トレース・オン】
【 】
《スキル》
【
・
・生命力を魔力に変換する。
【
・
・発動時、投影条件緩和。
【
・視力に高補正。
・戦闘時、発展アビリティ『射撃』の一時発現
【
・体力や精神力の消耗低下。
・単独行動時に効果向上。
【
・隙を見つけやすくなる。
・逆境での効果向上。
お、ついに器用アビリティがSSになったか。
他は、このあんまり変わってないな。
「あ、ベルも見るか?」
「え! 良いんですか!?」
ヘスティアを見ると仕方なさそうに頷く。
「本当は駄目だけどね。本人も納得してるから見てもいいよ」
主神からの了承を得たベルは、羊皮紙を舐め回すように見る。
「うわあ、すごい……僕のステイタスとは段違いだ」
「それはそうだろ。初日のベルと一年間鍛えた俺を比べるのは間違いだ」
「ベル君。シェロ君を比べちゃ駄目だ? この子は他の子よりも成長しやすいんだ。キミの成長の方が正しいんだぜ?」
うん、それはそう。
原作ベルほどではないが俺はステイタスの伸びが良い。
ヘスティアは成長しやすいとか言ってたけど、何らかのスキルがあるのでは? と疑っている。
「そういえば晩飯はどうするんだ? ジャガ丸くんとか?」
ウチの食事は大抵ジャガ丸くんだ。
なんでもヘスティアのバイト先の余り物らしく、毎回持ち帰ってくる。
「ふっふっふっ、今日は一味違うぜシェロ君」
なんだろう? ジャガ丸くんチョコミント味とかだろうか。
「じゃじゃーん! どうだいこれは!」
自信満々に運んできたのは豪華な料理の数々。
彼女が作ったワケではなさそうだ。
「どうしたんだよこれ」
「ベル君の歓迎会の為、バイト先に頼んでおいたのさ!」
「ああ、なるほど」
ヘスティアはジャガ丸くんだけでなく、豊饒の女主人でも働いているのだ。
あそこは頼めば弁当を作ってくれる。
きっとそのサービスを利用したのだろう。
「僕の為に────」
「そう! 今日はキミが主役だぜベル君!」
「そうだな、それなら俺も良い物がある」
鞄に詰めていた瓶を取り出す。
「そ、それは!?」
驚くのも無理はない。
なにせこれは────
「
そう、とあるファミリアのみが醸造しているお高い酒だ。
黄金色に透き通る甘い蜜は、極上の味だという。
「取引先から貰ってな。俺は蜂蜜酒は飲めないし、ヘスティアにと思って持ってきたんだ」
「シェロ君ー、キミはなんて
「もちろん、ベルも飲んでいいぞ」
「ありがとうございますシェロさん!」
その後、ベルの歓迎会は夜遅くまで続いた。
酔っ払ったヘスティアが絡んできたり、ベルの意外な一面も見たが実に楽しい一時だった。
ああ、こんな日がいつまでも続けばいいのに────
そんなことをついつい思ってしまう。
────そんな資格、俺には無いくせに。
一時期スランプに陥っていたシェロが作成した形容しがたきバールのようなもの。
硬く、鋭く、頑丈というネタ武器の癖して普通に強い性能をしている。
ただしビームは出ない。
また、類似品として『聖剣ヒカキボルグ』という火搔き棒のようなものや『スパナギのつるぎ』というスパナのようなものがある。
これらを合わせてホラゲー界の三種の神器と呼ばれているらしい。
どう考えても究極の斬撃ではなくビーム砲。
一口飲めば極上に行けるとされ、これを飲む為に金を稼ぐ者が居るほどに美味い。
別に黄衣の王とかは関係ない。
以上、繋ぎの回でした。
ベル君と同じ成長促進スキルあるのに、全然成長してないじゃん。と思われる方もいらっしゃると思いますがこれには理由があります。
まず、【
対してベル君の【
執念という広義的な意味を持つものとアイズだけを想うもの。
どちらの方が重いかなんて簡単な話です。
デメリットがあるくせして【
シェロ君のステイタスについて。
シェロ君がレベルアップの際、選べた発展アビリティは『鍛治』『投影』『耐精神』『不眠』の四つ。
『投影』の効果は投影条件の緩和と必要魔力の軽減。
これと【
『耐精神』は精神干渉に対する耐性。
魅了や精神摩耗を防ぐ効果を持つ。
これを持っていれば失意の庭を突破できる可能性を得る。
シェロ君に一番必要なアビリティ。
『不眠』は必要な睡眠時間を減らすアビリティ。
最低のIランクでもショートスリーパー並みに短くなる。ランクが上がるごとに睡眠を取る間隔が長くなり、数年に一度眠ればまた数年動けるようになる。
少しでも鍛錬する時間が欲しかったから取った。
Gランクは一週間に一度、六時間眠れば良い。
『射撃』は遠距離攻撃に補正を得るアビリティ。
動かない的なら最低ランクでも百発百中。
【
チャージ中は鎚の音が鳴るし、オーバーチャージ状態になると火の粉が舞う。
以下、雑談。
イリヤが「ある程度オリジナルに似せた物に“投影”を重ねて“補強”することはできる」と言っていたし、ソース不明だけど「正しい理解があれば如何なる投影も行える」とのことなので村正ルートは間違ってなかったね。
問題は、
・補強部分がどの程度までいけるか。
・理解するとしてもどれだけの知識が必要か。
・そもそも完璧な理解をしても必要な魔力が多すぎて使えない。
こと。
士郎の場合は必要魔力が大幅に減少してるし、そもそも投影じゃないから出来る。
普通の魔術師だと理解もできないし、魔力の出力に限界があるからゴミ性能になってるんだよね。
逆を言えば「完璧な理解」をした上、魔力出力も高ければ士郎の真似が出来るのでは?
まあ投影魔術じゃなくて投影“魔法”だし、ダンまち世界は型月的には神代だから、多少の無法は許して、許してください。