メカゴジラ機龍VSガイガン=レクス ~魔女と呼ばれた女~ 作:よよよーよ・だーだだ
……まったく、ウチの隊長さんには困ったもんだ。
Gフォース機龍隊のナンバー2、副長のハヤマ=ススムはしらさぎ機内の空中作戦指令室でひとり毒づいていた。昔からそうだ。“こう”と決めたら猪突猛進、後先考えない底抜け単純直情バカ。それが機龍隊の我らが二代目隊長、ヤシロ=ハルカだった。
今回も例に漏れず、見事に
「ハヤマっ、あとは任せたっ!」
「あ、おい、ちょっと待……!」
引き止める間もなかった。
ヤシロ=ハルカはメーサー戦車に一人乗り込み、そのまま戦場を突っ切ってOKB-1972へ突貫して行ってしまった。慣れた手つきでメーサー戦車を駆り、信じられないスピードで消えていくその背中を、ハヤマ=ススムは呆然と見送るしかなかった。
……相変わらず“どうかしてる”奴だ。いや、普通、こんな状況で指揮官が単独行動なんて正気の沙汰じゃねえ。
だが我らが機龍隊の指揮官、ヤシロ=ハルカはそんな常識などものともしない。いや、それどころか、「だからこそ自分がやるんだ」と言わんばかりの顔で戦場に飛び込んでいく。そういう女だ。だからこそヤシロ=ハルカは機龍隊の隊長なのであり、この果断さが“オペレーション=エターナルライトの
だが、今のハヤマ=ススムにとっては、そんな隊長サマの英雄的行動よりももっと現実的な指示をくれた方がありがたかった。
「『あとは任せた』、ねえ……?」
『あとは任せた』。つまり今、機龍隊の指揮を執るのは、隊の副長であるハヤマ=ススムの役目ということになる。
だがな。
「『あとは任せた』で、いきなり仕事を丸投げされるこっちの身にもなれよっ……!」
ひたすらぶつくさぼやきが停まらないハヤマを見ながら、ヤシロとハヤマの同期にあたる機龍隊しらさぎ隊副官:セキネが通信越しにニヤニヤ笑っていた。
「よかったじゃないかハヤマ。これで念願の指揮官だな!」
「うるせえっ、人の気も知らないで……っ!」
そうやってセキネはひとしきりゲラゲラ笑い転げたあと気を取り直し、真剣な面持ちでハヤマに言った。
「とはいえ、ヤシロのことだ、“何かある”んだろう?」
……そう、“何か”ある。
ヤシロ=ハルカはたしかに後先考えない底抜け単純直情バカだが、何の根拠も無く行動を起こすほど愚かではないのもわかっている。むしろヤシロがこの手の“無茶”をするときは、大抵なにかしらの確信があるときで、ここぞというときにあのバカの“
ふと、ハヤマは独り言ちた。
「……そういや、前にもこんなことあったな」
忘れもしない、機龍隊の初出撃。あれは12年前、なかなか起動しないメカゴジラ機龍の建造基地に、ゴジラの猛威が迫ってきた時のことだ。
当時の――まあ今もそこまで大差は無いが――ハヤマにとって、ヤシロ=ハルカといえば同期だというのに何かにつけて癪に障る奴だった。宿敵、ライバルみたいなものだ。とにかく気に入らない生意気なクソ女、犬猿の間柄、あの頃は顔を合わせればくだらない喧嘩ばかりしていた。
だが、ゴジラが迫っているともなれば話は別だ。誰もが退去したというのに一人だけ基地に戻ったヤシロ=ハルカを、ハヤマはこう呼び止めた。
「さあ逃げるぞ、早くっ!」
生きるか死ぬかが懸かった瀬戸際、日頃の諍いのことなどいちいち言っていられない。とにかくあの時ハヤマは、たとえ羽交い締めにしてでもヤシロ=ハルカを安全なところに退避させようとした。
ところがヤシロ=ハルカは、
「ふざけんな」
「こんなクソみたいな世界で何も出来ないまま、死んでたまるか」
そう言って、決して諦めようとはしなかった。そればかりかヤシロ=ハルカは、なかなか起動しようとしないメカゴジラ機龍を叩き起こして乗り込むと、自らゴジラに立ち向かっていったのだ。
そしてあのときのヤシロ=ハルカが穏やかな微笑みと共に告げた言葉を、ハヤマはひと時たりとて忘れたことがない。
「……ごめん、ハヤマ。わたし、バカだからさ。諦め、悪いんだ」
思えばあの時点で、ハヤマ=ススムとヤシロ=ハルカのライバル関係は決着が着いてしまったのだろう。そしてその差が、両者の今の立ち位置に反映されているとも言えた。
……ま、あのバカには死んでも教えてやらねえけどな。そうやって、なけなしのプライドで付け加えるのも決して忘れないのだが。
まあ、そんな昔話はともかく、だ。
「……やるしかねえな」
今は出来ることをやるだけだ。
覚悟を決めたハヤマ=ススムは機龍隊副長として、そして指揮官代行として、まずセキネに命じた。
「セキネ、しらさぎ隊で空のガイガン=ミレースを牽制しろ。あのペンギンどもをこれ以上、地上に近づけるなっ!」
「了解、空は任せろ……っ!」
しらさぎ隊――Gフォース機龍隊の航空支援部隊。しらさぎは敏捷性に優れ、空中からのガイガン=ミレース迎撃に適していたが、数の差は歴然だ。どれだけ善戦できるかは、しらさぎ隊の腕次第だ。
続いてハヤマは、地上のメーサー隊にも指示を飛ばした。
「メーサー隊も準備に入れ。カツラギ、状況はどうだ?」
〈こちらカツラギ。すでに配置についています。目標を確認次第、いつでも撃てます!〉
地上では、着陸したガイガン=ミレースどもが鋭利なハンマーハンドで大地を抉りながら進軍してきていた。メーサー砲を備えたメーサー戦車隊は必死に応戦していたが、ガイガン=ミレースの防御陣形は想像以上に硬い。
陣形を俯瞰し、ハヤマは即断する。
「……メーサー隊、砲撃を再編しろ! 一点集中だ! 飛び立とうとするときあいつらは無防備になる、あのペンギン野郎が飛ぼうとしたところを一体ずつ確実に仕留めるんだッ!」
〈了解!〉
ハヤマの指揮に、メーサー隊を仕切る副官のカツラギから力強い返答が返ってくる。メーサー戦車が一斉に砲口を調整し、飛び立とうとするガイガン=ミレースの一体に照準を合わせた。
「一斉射撃だ、撃ち抜け!」
一斉に迸る、メーサー光線の雷撃。光の束が駆け抜け、背中の翼を広げたガイガン=ミレースの硬い装甲を打ち砕いた。敵が怯む隙に、メーサー部隊がさらに追撃のメーサー光線を浴びせてゆく。
やがて、ガイガン=ミレースの一体が撃ち落とされて地上に墜落した。その赤いサングラス状の目に光はない。やはりハヤマの読んだとおり、ガイガン=ミレースは飛び立とうとするときに無防備になる。
「よし、その調子だ! 一体ずつ確実に叩け! 空と地上、同時に押し返すぞ!」
ハヤマは戦況を見極めながら指示を飛ばし続ける。空ではしらさぎ隊が敵を翻弄し、地上ではメーサー部隊が次々とガイガン=ミレースを撃破していく。少しずつだが、戦況がこちらに傾き始めてゆく。
とはいえ、ガイガン=ミレースどもも一方的に攻撃を受けるわけでもない。飛ぼうとしている隙を狙われていることを敏感に察知したガイガン=ミレースたちは、地表を駆け、メーサー戦車の前衛へと突っ込んできた。振り上げているのは両手のハンマーハンド、その鋭いカギ爪でメーサー戦車を叩き潰すつもりだ。
「怯むなっ、一匹ずつ、着実に潰してゆくんだっ……!」
続いて、航空カメラを見てみると、メカゴジラ機龍と対峙するガイガン=レクスの姿が映っていた。ガイガン=ミレースはGフォースの他の隊が引き付けている今、邪魔する者は誰もいない。一対一、タイマン、サシの決闘だ。
「…………。」
静かに睨み合う両者。
全身ボロボロになりながらも腕のスパイラルクロウを構え直すメカゴジラ機龍と、両手のレクスブレードを打ち鳴らしながら機龍の接近を警戒しているガイガン=レクス。まるで『椿三十郎』だ。その光景はまるで居合の試合でもしているかのようで、ガイガン=レクスとメカゴジラ機龍は互いの間合いを見極めながら、どちらが先に切りかかるかを見計らっている。
先に動いたのは、ガイガン=レクスの方だった。
「――――――――ッ!」
金属質の鋭い雄叫びを挙げ、腕を振り上げるガイガン=レクス。鞭状にほどいたレクスブレードを最大限に振り上げ、大地を抉り取りながらメカゴジラ機龍に斬りかかる。土砂塵の防壁、目くらましだ。これで視界を遮りながら、隙をついてメカゴジラ機龍の首を刎ね飛ばす。
……勝った。ガイガン=レクスはきっとそう確信しただろう。
だが、俺たちの機龍の方が
ハヤマは、ほくそ笑んだ。
メカゴジラ機龍は舞い上がる砂塵に惑わされることなく、そして縦横無尽にのたくるレクスブレードの斬撃を巧みに躱しながら、ガイガン=レクスの懐へと果敢に踏み込んだ。
……たしかに、ガイガン=レクスのレクスブレードは強力無比、間合いも自由自在の難物だ。
しかしそのぶん、最大限まで伸ばしきったときの返しが遅い。そのためにプロトンスクリームキャノンやテイルシザースを搭載しているのだろうが、プロトンスクリームキャノンにはチャージの時間が、テイルシザースにも予備動作が必要となる。
つまり、一気に至近距離まで踏み込んでしまえば、ガイガン=レクスは完全に無防備になる。そのことを、メカゴジラ機龍のオペレータたちは激戦の中で見切っていた。
「……もらった!」
超速回転で叩き込まれる、メカゴジラ機龍渾身のアッパーカット・ドリルブレイク。その直撃を、ガイガン=レクスは真正面から喰らうことになった。
メカゴジラ機龍は、右腕スパイラルクロウの刃先をガイガン=レクスの臍下に深々と突き立て、そのままエルボーロケットに点火、全力全開で頭上へと振り上げてゆく。
轟き揺るがす地鳴りのような、メカゴジラ機龍の雄々しい咆哮。
「……―――――ッ!!」
ガイガン=レクスの胴体、プロトンスクリームキャノンの砲身が潰れ、胸郭を守る装甲が砕け散り、そして長い喉笛を切り裂かれる。まさにガイガンのひらき、まるで魚を捌いて開くかのように正中線から真っ二つだ。
メカゴジラ機龍にブッ飛ばされたガイガン=レクスの巨体が、夥しい体液を撒き散らしながら宙へと舞い上がる。
「ごぶぺっ……!!」
耳障りな鋭い金属音、そして血反吐を吐くガイガン=レクスの哀れな呻き声が響き渡り、大地を揺らしながらガイガン=レクスは仰向けに倒れた。
ガイガン=レクス、大破。ノックアウトだ。
「……よっしゃっ!」
ハヤマも思わず決めてしまうガッツポーズ。ガイガン=レクスを潰せばあとは雑兵。この勝負、勝てる……!
ハヤマがそう確信したときだ、状況が変わったのは。
「ハヤマ副長っ!」
その報告を上げてきたのは、各隊の通信を集約していた機龍隊通信担当オペレータ:アマギだ。
なんだ、どうした。ハヤマがそう聞き返すと、アマギは驚くべきことを報告してきたのだ。
「ガイガン=ミレース、沈黙! 全機が攻撃を止めてその場に立ち尽くしていますっ……!」
なんだと……!?
見ればたしかに報告通り、目の前でメーサー戦車を叩き潰そうとしたガイガン=ミレースの一体が、ぴたりと動きを止めていることにハヤマは気づいた。
……どういうことだ。まさかヤシロの奴が“やってくれた”のか?
そんな希望的観測も頭をよぎったが、すぐさま思い直す。なんか、嫌な予感がする。長年怪獣どもと戦い続けてきたハヤマ=ススムの戦士としての勘が、何かを警告していた。
「ガイガン=レクスはどうしてる? あいつも停まってるか?」
「い、いえ……ガイガン=レクスは大破状態ですが依然稼働中、死んでませんっ! 停まったのは、ガイガン=ミレースだけです……っ!」
航空カメラを見ると、ガイガン=レクスはまだ生きていた。ガイガン=レクスは
……戦場は不気味な静寂に包まれていた。
「どうなってやがる……?」
ハヤマ=ススムがそう呟いた時、異変は起こった。
モニター越しに確認されたガイガン=ミレースの一体が突然、呻き声をあげながら胸をかき苦しみ始めた。メキメキと金属のひしゃげる音が響き始め、やがて胸部装甲が異様な形に盛り上がってゆく。
まるで、内側から押し出されているかのようだ。
そして次の瞬間、ガイガン=ミレースの胴体は見えない力に掴まれたかのように引き裂かれた。
「ガイガン=ミレースのコアが……!」
分析担当オペレータ:リウ=ユンロンから報告を受けるまでも無かった。
まさにガイガンの解体ショーだ。ガイガン=ミレースの胴体に大きな亀裂が走り、そこからスパークが血飛沫のように飛び散ると、内部機構が剥き出しとなる。
そして引きずり出されたのは真っ赤に脈動する心臓部、コアパーツ。見えざる神の手で、内臓を抉り出されてゆくかのようだ。
「ハヤマ副長っ! 他のガイガン=ミレースも次々とコアを抉り出されてますっ!」
アマギの報告を受けて各方面に目線を走らせると、他のガイガン=ミレースにも同様の異変が起こっていた。鋼の胴体が内側から突き破られ、次々と分解され、見えない力で紅いコアパーツを次々と引きずり出されてゆく。
そうしててガイガン=ミレースの一体、二体が次々と膝をつき、その巨体が地面に崩れ落ちていく。赤い眼光を灯していたサングラスはコアパーツが引き抜かれるたびに光を失い、ガイガン=ミレースたちは魂を抜かれたかのように次々と機能を停止してゆく。
リウ=ユンロンからの分析結果が上がってくる。
「コアパーツからは依然として高エネルギー反応を検出っ、ガイガン=ミレースは生きながらコアを取り出されています……っ!」
日頃はよほどのことが無ければ動じないGフォースの戦士たちだが、今回ばかりは動揺が広がった。
今まで戦っていた相手が、こちらから何もしていないのにいきなり腹を裂かれて死んだのだ。目の前で突如起こった怪現象、あまりの光景に、百戦錬磨の機龍隊副長:ハヤマ=ススムも思わず息を呑んだ。
「いったい、なにが……?」
やがて空が、金色の光に包まれた。
ハヤマは、いやこのとき戦場にいるすべての人間が目を疑った。空間がひしゃげたかと思うと頭上の空に、黒い染みのような亀裂が浮かび上がったのだ。それはまさに暗黒の深淵、空間そのものが裂けたかのようだった。
Gフォースの戦士たちはその不気味な空間の亀裂をじっと見つめ、恐怖がじわりと広がっていくのを感じていた。これまでどんな怪獣と対峙しても動じなかったが、この時ばかりはその背筋を冷たい汗が伝い、言いようのない不安に囚われていた。
「なんだありゃあ……?」
そしてその裂け目から這い出てきたのは、黄金の怪獣。
その姿はまさしく黄金の輝きをまとった、三つの首を持つ巨大な怪物。ガイガン=ミレースたちのコアを引きずり出していた謎の力の正体が、ついに姿を現したのだ。
――ピロピロケタケタ……
その怪獣が現れた瞬間、戦場の空が雷鳴に包まれたかのように震え上がった。その出現は、まるで高次元から割り込んでくる何か――この次元に存在してはいけない異物そのものだった。辺り一帯は金色の輝きに包まれ、怪獣の周囲は時空そのものが歪んでいるようにハヤマには思えた。
その姿を見たとき、ハヤマは思い出していた……かつての『怪獣大戦争』で機龍隊の初代指揮官だったトガシ隊長の命を奪った、機龍隊のにっくき宿敵。今現れた怪獣は、まさにあの“宇宙超ドラゴン怪獣”の似姿だ。
その名を、ハヤマは口にした。
「ギドラだと……ッ!?」
現れた高次元怪獣、〈ギドラ〉。
それはキングギドラに似てはいたが、そのスケールは桁違いだった。地球に飛来したキングギドラは140メートル級、しかし今目の前に現れた巨大ギドラは首だけでも数百メートルはある。まさに圧倒的なスケール感に、ハヤマを含む全員が言葉を失った。
無理やりこの次元に侵入してきたかのように周囲の空間が歪み、巨大ギドラが放つ金色の輝きが波紋のように周囲へと広がっていく。
――イヒヒヒ、イーヒヒヒヒ……
さらに巨大ギドラは嘲笑うような奇怪な嘶きと共にその長い首を縦横無尽にくねらせると、抉り出されたガイガン=ミレースのコアへと迫り、その鋭い牙を
巨大ギドラの口の中で赤いエネルギーの塊は呆気なく砕け、そしてずるりと飲み下される。稲妻のように激しく、まるで雷が大地を抉るかの如く、巨大ギドラはガイガン=ミレースの心臓部を美味そうに咀嚼してゆく。
「ガイガンを、喰ってる……?」
ガイガン=ミレースのコアを引きずり出すごとに、巨大ギドラはその力を体内に取り込み、空の雷鳴がさらに激しく轟き始めた。三つの首が不気味に輝きながら、稲妻が分裂して宙を舞うかのように次々と新たなガイガンを襲い、その内臓コアを無慈悲に奪い取っていく。
あまりの光景に呆気にとられていた機龍隊一同だったが、真っ先に我に返ったのは副長のハヤマだった。すぐに指揮官の立場へと立ち返り、即座に声を張り上げる。
「おい、リウ、分析はどうした!? あの化け物はなんだ!? 状況を報告しろっ!」
「は、はいっ、お待ちを……っ!」
ハヤマの叱責で分析担当オペレータ:リウ=ユンロンも我に立ち返り、すぐさま巨大ギドラの解析を始めた。
……ところが。
「……えっ?」
おい、どうした。何があった。
ハヤマの問いに、リウ=ユンロンがおずおずと口を開く。
「赤外線、電磁波、すべて無反応です……増加する重力波以外は何の数値も拾えませんっ!」
「なんだって!?」
あれだけ巨大な化け物が、何のセンサーにも引っ掛からないなんてそんなことがあるはずがない。
動揺しつつもハヤマが言うと、リウ=ユンロンもすかさず応える。
「だって、あいつは目に見えて、あそこにいるじゃないか! だったら……」
「何度やってもダメです! センサーの感応領域を拡大しても、何の反応も出ませんっ! あそこには、ガイガンの死骸しかないんです……っ!」
バカな、幻でも見てるっていうのか!?
ハヤマ自身も計器を確認したが、たしかに巨大ギドラの姿は一切捉えることが出来ていなかった。機械には、あいつの姿が見えないのだ。人の目には、あの禍々しい姿がこんなにもはっきりと映っているというのに。
……あの巨大ギドラは確かに目の前に存在している。しかし、センサーには何も映らない。機械には捉えられないが、人の目には確かに見えている――まるで、幻影のように。
巨大ギドラが、ガイガン=ミレースを次々と食い殺してゆく異常な光景が広がる中、さらに変事は続いた。
「ガイガン、起動! 立ち上がりますっ!」
アマギの報告で慌ててハヤマが航空カメラを見ると、ガイガン=レクスがいつの間にか起き上がっていた。
……バカな、ガイガン=レクスは
だが、現実は、ハヤマの認識を易々と追い越していった。
「――――――――……ッ!!」
雄叫びを上げるガイガン=レクス。胴は相変わらず切り開かれたままだったが、そのサングラスには煌々と赤い眼光が灯り、やがてゆらりと糸で吊られたように、メキメキ音を立てながら巨体を起こす。
「ガイガンの野郎、完全に生き返りやがった……!」
……今のガイガン=レクスの立ち姿は武道の極意、
あまりの不気味な異様に、ごくり、とハヤマも思わず息を呑んだ。
「なにをする気だ……?」
流石のGフォース機龍隊の一同も怯んだ刹那、ガイガン=レクスが動き出した。振り上げるレクスブレード、向かった先はメカゴジラ機龍だ。
「……ッ!?」
は、速いっ……!
機龍隊の誰もが、そしてメカゴジラ機龍までもが、そのスピードには反応できなかった。メカゴジラ機龍は咄嗟に右腕のスパイラルクロウで応戦したが、ガイガン=レクスの猛攻撃はなおも止まらない。
一撃、二撃、三撃、四撃、五撃、六撃、七撃、八撃……リズミカルに響き渡る鋭い金属音。先ほどまでとは段違いの瞬発力、そして舞い踊るように滑らかな連撃の猛烈ラッシュ。つい先程までくたばろうとしていた奴の動きでは到底ない。
突如始まったガイガン=レクスの反転攻勢に、メカゴジラ機龍は防戦一方になってしまう。
「き、機龍を援護だ! メーサーでもミサイルでもとにかくなんでもいい、あのガイガン=レクスのヤローを停めろオオオオオオッ!!」
ハヤマの号令で、Gフォースもようやく動き出す。
メーサー戦車、二十四連装砲、しらさぎ、メーサーヘリ、ありとあらゆる総力の集中砲火がガイガン=レクスに降り注ぐ。メーサー光線の総出力数百万ワット、撃ち込んだミサイルは瞬間数百発以上、たとえゴジラであろうとも丸焦げに出来る破壊力のはずだ。
……しかし、無駄だった。
「~~~~~~ッ!!」
ノロマなGフォースをあざけるように咆哮を挙げたガイガン=レクスは宙へと飛び上がり、猛追するミサイル弾幕とメーサー光線の網目を潜り抜けながら、腕のレクスブレードを閃かせた。
「回避、回避しろっ!」
慌ててハヤマは叫んだが、間に合わない。
鋼鉄をも切り裂く黄金の破壊の旋風が、戦場を縦横無尽に駆け巡る。メーサー戦車が叩き潰され、二十四連装砲は切り身に、そしてしらさぎとメーサーヘリも次々と撃墜されてゆく。
辺り一帯は一瞬にして、劫火に包まれる地獄絵図へと変わった。
……ガイガン=ミレースの全滅とそれを貪り食う巨大ギドラの出現、そしてガイガン=レクスの復活と急激なパワーアップ。立て続けに起こった怒涛の展開に、ハヤマは額に汗を滲ませながら呟いた。
「いったい、何が起こってやがるっていうんだッ……!?」
「……時に、イリーナ=マミーロヴァ」
突如現れた高次元怪獣ギドラと、それに貪り食われてゆくガイガン=ミレースたち。地獄のようなその光景を背にしながら、シューニャは口を開いた。
「怪獣を怪獣たらしめるものはなんだと思うね? 50メートル以上の巨大な身体? それとも口から火を吐いたりできる固有の特殊能力? はたまたド派手な怪獣プロレス……? いいや、それらも重要だが、それだけじゃあない」
怪獣を怪獣たらしめるもの、だと……?
問われた意図を理解しかねている私に、シューニャは嬉々として語り続けた。まるで、長いあいだ計画してきた全てが、今ようやく実現しようとしていることを楽しんでいるかのように。
「その答えは“ヒトからの畏怖”だよ。もしもこの星に君たち人間がいなければ怪獣なんてただの巨大な生物、ひいてはただの自然現象でしかない。君たち人間が怪獣扱いしてくれるからこそ、私たち怪獣は怪獣でいられるのさ」
だからこそ君という存在が鍵となる、とシューニャはくすくす嗤って言うのだった。
「『怪獣大戦争』も同じことさ。怪獣大戦争が怪獣大戦争、怪獣黙示録が怪獣黙示録たりえるのは、君たち人間が“そう解釈したから”だ。そうじゃなかったらただの怪獣プロレス、いや、ただの巨大な生物同士の馬鹿げた縄張り争いでしかない」
ところがぎっちょん! そうおどけた口調で、シューニャはニヤニヤと意地悪く笑んだ。
「だがイリーナ=マミーロヴァ、君のおかげで、ただの巨大な生物同士のくだらない縄張り争いもいまや立派な『怪獣大戦争』だ。君が私たちに加勢してくれたおかげで、人間どもは存分にキングギドラという概念を恐怖の象徴として捉えてくれるようになった。すべて君のおかげだよ、ありがとね、イリーナ=マミーロヴァ!」
『怪獣大戦争』に私が加担するのも、すべてこいつの計算の内だったとでもいうのか。
愕然とする私を、シューニャは「ああ、そうとも!」と楽しげに首肯する。
「君があの“検証”を始めた時点で、いいや、君がゲマトロン演算結晶体に手を出した時点で、この運命は決まっていた。行き着いた果てで君が生み出したゲマトリア演算ネットワークは、これから動かすシステムの実行環境としてバッチリだった……」
「それは、『ゲマトロン演算結晶体の性能限界検証』のことを言っているのか」
「ああ、そうとも。彼岸の存在たる私たち高次元怪獣には代わりの“目”、“インターフェイス”が必要だからね」
……そのインターフェイスというのは、まさか。
私の恐るべき予感、“気づき”を、シューニャは肯定した。
「そう、君のことだよ、イリーナ」
「…………!」
言葉を失う私に対し、シューニャは心底楽しそうに説明を続ける。
「ゲマトロン演算結晶というデバイスや実行環境だけでは不充分。カタチはどうあれ、私たち高次元怪獣には君のようなヒトの意思が必要だった。君の意識をインターフェイスとして彼岸から接続し、そしてガイガン=レクスが“依り代”となることで、私たちの高次元怪獣を呼び出す道が開かれる。これが今回君と私たちで造り上げた此岸へ通じるバックドア、『Geometrical Hyperdimensional Interference Dynamics Optimized for Reality Alteration and Harmonization:現実改変と調和のために最適化された幾何学的高次元干渉動力学』、すなわち『G.H.I.D.O.R.A.H.:ギドラ』ってわけなのさ!」
そう言われて私は、あの検証を始めたとき、ミハイルに渋られたのを思い出した。当時ミハイルはあの検証に乗り気ではなかったが、私が無理に押し切ったのだ。
けれどこうして見れば、あれを止めたミハイルこそ正しかった。私は従うべきだったのだ、無知だとしても謙虚だったミハイルの言葉に。
……けれど、今さら悔やんでも、もう遅い。シューニャはさらに語り続ける。
「怪獣を怪獣たらしめるのは“ヒトからの畏怖”、そして神を神たらしめるのは絶望に瀕した“ヒトの祈り”だ。そして全世界をも巻き込んだ『怪獣大戦争』。その絶望を前にヒトは神へと縋り、祈るだろう。その祈りを糧として、私たち高次元怪獣は産声をあげる……」
御覧、とシューニャは、私に眼前の光景を見せつけた。
高次元から現れたこの世ならざる虚空の王、高次元怪獣ギドラ。ガイガンたちを生贄にして出現したかの高次元怪獣、その神々しい姿はまさしく神、いや異次元存在だ。
……私は、自分の知識と技術で世界を変えるつもりだった。怪獣を制御し、混乱した世界を新しい秩序のもとに再構築するために。
しかし、その全てがこの結末を招くための一手に過ぎなかったと?
「シューニャ、貴様、何が狙いだ。何をたくらんでいるっ!?」
思わず睨みつけながらそう訊ねたが、シューニャはさほど意に介さない。
「『たくらむ』? まったく、人聞きが悪いなあ。私たちが目指しているのは君と同じもの、“完全なる平和”だよ。もっとも、君が浅はかに夢見ていたものよりもっと、“完全な”ものだけれどね。そしてそれは、かつて君自身が望んだことだよ、イリーナ=マミーロヴァ」
「なんだと……?」
そしてシューニャは、過去の私の言葉を引用した。
「アリョーシャに可哀想なことがあるとすれば、私たち人間なんぞに見つかってしまったことだ。人間なんぞに見つからず、そのままシベリアの海の底で眠り続けていれば良かったんだ。私たち愚かな人間どもが滅び去るまで、怪獣たちだけで平和に暮らせる世界が来るまでな……ッ!!」
「……ああ、まさしくそのとおりだ。人間どもさえいなければ世界は平和、怪獣たちも思うがまま平和に生きられる。愚かなヒトの
その言葉で、私はようやく思い至った。こいつの狙い、真の目的が今、ようやくわかったのだ。
私は声を荒げて言った。
「貴様、この世界を滅ぼすつもりか!?」
私は詰め寄ったが、シューニャは「まあ、そこは捉え方によるねぇ」とから嗤うだけだった。
「世界と言っても、こんなちっぽけな文明一つどうなろうが、世界は何も変わらない。かつて私たちを崇め奉ってくれたどっかのアホ宇宙人どもは『高次元存在への合一し、神と一体になる』とかなんとか言ってたけど、そういうふうに解釈してみたらどうだい? 飲まれたスープは滅びでも死でもない、ただ鍋の中のスープという在り方を捨てただけ……」
「ふざけるなアッ!!」
そう激昂する私だったが、シューニャは余裕の態度を崩さない。如何にも真面目そうな、だけどどこか揶揄うような口ぶりで言う。
「ふざけちゃあいないよ。大真面目さ。人間が人間であるが故に愚かだというのなら、人間なんて辞めてしまえばいい。それもひとつの“救い”さ。人間の苦しみも、怪獣との戦いもすべてが終わる。そんな“完全なる平和”、他にあるかい? もはや人間を辞めてしまった君にとっても、それは救いになることだと思うけどねぇ~?」
シューニャの言葉に、私は凍りついた。
……こいつは、このバケモノは本気で、私たち人間の世界を滅ぼすつもりだ。地球も、人類も、すべてを蹂躙して破壊し尽くし、怪獣だけが支配する"完全なる平和"を実現しようとしている。
……私は、私は。思わず言葉が漏れた。
「私は、私がゲマトロン数学を続けていたのは、新しい世界秩序のため、未来のためだ……こんな、世界を滅ぼすためにやっていたわけじゃ……」
「……ま、よくあることさ。『そんなつもりじゃなかった』ってのは。それに“滅んだ”ってのもひとつの見方に過ぎない。一時代を築いた恐竜が鳥へと姿を変えて生き延びたように、文明を失って原始時代に回帰した未来というのも、それもまた一つの道というもの。ドンマイ!」
おちょくっているとしか思えないシューニャの台詞だったが、『未来』という言葉で思い当たったことがあった。
「そうだ……サーシャ、サーシャはどうなる……!?」
……他のことなんて、私自身だってどうなったってかまわない。だけど私の娘、サーシャは、サーシャのことだけは。
縋り付くような私を見下ろしながら、シューニャはニヤニヤと愉しげに嗤った。
「ふむ、サーシャか……」
答えるシューニャの声色はどこまでも冷徹で、それでいて楽しんでいるようにすら聞こえた。
「……あァ〜、彼女の未来も相当暗いねぇ〜。“魔女の子”アレクサンドラ=マミーロヴァ。周りからは迫害され、友達も出来ず、世の中を逆恨みしながら、独りぼっちで不幸せに生きてゆくことになる……ま、全部母親である君がやらかしたせいだけどね!w」
「……ッ!」
私は叫びたかった。なんとか、言い返そうと思った。
……だが、何も出なかった。胸の奥にある何かが崩れ落ちていく。そうだ。すべての原因は私にある。すべて、私のせいだ。私は、私自身の手で、何もかもすべてを壊してしまったのだ。
愕然としている私を、シューニャは「はいブーメラン乙ー!」とせせら嗤った。
「君の娘のことなんて、“完全なる平和”にとっては何の価値も無いものさ。怪獣が支配する“すばらしい巨神世界”においては、人間ひとりの未来なんてあまりにちっぽけで取るに足らない。君のサーシャだって例外じゃない。ともすれば君の目指したニュー・ワールド・オーダー、そこでならサーシャもきっと“平和”に生きられるだろう……もっとも、母親の君が望んでいたのとは少し、いや、だいぶ? あるいは相当に、違うかもしれないけどもw」
そんな、そんな……!
ゲマトリア演算ネットワークの高次元空間で立ち竦む私を見下ろしながら、シューニャはピロピロケタケタイヒヒヒアーッヒャッヒャッヒャッヒャッと高笑いを響かせた。
「……人間は、いつもそうだ。ちっぽけなムシケラのくせに、何もかも思い通りに出来ると思い上がっている。やはり人間は愚か。君もそういう『愚かな人間』の一人ということだよ、イリーナ=マミーロヴァ」
そしてひとしきり嗤い転げたあと、シューニャは身を起こして告げた。
「……さて、そろそろお別れの時間だ。このあと私たちはこの星を美味しくいただいて、次の段階に進むことにするよ。君の役目はもう終わりだ、イリーナ。あとは私たち偉大なるギドラとその血族が、このくだらない星を新しい世界へと導いていくからね~ん」
それじゃーねっ、バイバァ〜イ☆
そして、シューニャとの交信は途絶えた。その瞬間、私はただ立ち尽くすことしかできなかった。
「……私は、愚かだ」
思わず声に出して呟いていた。私が、何かを変えられると信じていたことが、どれほど滑稽だったのか。もはや全てが無意味、まさに
……私は、自分が賢いつもりで、世界を変えるために戦っているつもりだった。しかし実際は私の研究も、才能も、技術も、すべてが高次元怪獣どもの手のひらの上で踊っていたに過ぎなかった。何よりも、私の信じた「新しい世界秩序」そのものも、奴らに利用され尽くしていたのだ。
私は全てを失った。
そうして迎えた最期の最後、けれど気掛かりだったのは“あの子”のことだった。
「サーシャ……」
アレクサンドラ=マミーロヴァ――私の大切な娘。
思えば、私の行動原理は、すべてあの子のためだった。私がこの世で生み出せた唯一の宝物。
だが、私はあの子の未来すら守ることができなかった。自分の技術に溺れ、くだらない報復心と支配欲に囚われた結果、私は自分の作り出したものでさえ娘の未来をも滅ぼす道具にしてしまった。
私があの子に提供できたものは、この無残な未来だけだった。サーシャの笑顔や未来を、私は自らの手で壊してしまった。私は、母親としても、科学者としても、そして人間としても、完全に失敗したのだ。
「本当にごめんね、サーシャ……」
虚無感が胸の内に押し寄せ、膝が折れそうになったそのときだった。
「……あのさあ。」
突然、鋭い声が響き、私の思考を断ち切った。
顔を上げると、そこにはヤシロ=ハルカが立っていた。まるで私の絶望などまるで意に介さないかのように、鋭い目で私を見つめていた。ヤシロ=ハルカは腕を組み、嫌味っぽく言った。
「それで? これからわたしはどうすればいいのかしら? このまま、ぼーっと突っ立ってたらいいわけ?」
ヤシロ=ハルカの問いに、私はただ困惑した。どうすればいい、だと? 何をすればいいのかもわからない。この状況で、私たちにできることなんてもう何もない。だというのに、この女は一体何を考えているのか……。
私は答えられずにいるのだが、ヤシロ=ハルカは不機嫌そうに続けた。
「マミーロヴァ博士、あんた、天才科学者なんでしょう? そうやって泣き崩れてる暇があったら、あのバケモノをどうにかする手管の一つでも考えたらどう?」
……いったい何を言っているのだろう、と私は思った。
もはや手詰まりの状況だ。もはやどうしようもないこの状況。なのに、この女はいったい何をどうするというのだろう……。
そんな私の本心を見透かしたかのように、ヤシロ=ハルカは眉を顰めながら深々と溜息をついた。
「……あんたって、つくづく恥ずかしい人ね。ホント、やれやれだわ」
心の底から呆れかえったように肩を竦めながら、ヤシロ=ハルカは続けて言った。
「いい歳こいた大人が、しょうもない悲観論に浸ってんじゃあないの。もはやどうしようもないのだとして、それを“どうにかする”のがわたしたち大人の仕事でしょうが……ま、『人間の力じゃあ平和は無理だから、哀れで愚かなわたしたち人間は怪獣様を拝み倒しましょ~!』なんて世迷言を言い出すような人だからさもありなんだけど」
それからヤシロ=ハルカは肩慣らしのように体をほぐし、各種装備品の点検を始めた。拳銃の弾倉を確かめ、通信機の感度をチェックする。
ま、まさか……。私は思わず訊ねた。
「貴様、ギドラと戦う気か!?」
戸惑う私にヤシロ=ハルカは事も無げに答えた。
「ええ、そうよ。悪い?」
無茶な、相手はこの世の
けれど、ヤシロ=ハルカは物ともしない。さも当たり前のように戦う準備を整えたあと、今度はヤシロ=ハルカの方から私に訊ねてきた。
「あのさ。わたし、あんたみたいな立派な博士と違って学も無いし、バカだから、ムズカシーことはよくわかんないんだけどさ。要はゲマトロン演算結晶体が載ってる、あのガイガン=レクスを倒せば全部丸く収まるんでしょ? 違う?」
そう言われて、私は気づいた。
……たしかにシューニャは、ガイガン=レクスが“依り代”だと言っていた。つまりあの高次元怪獣ギドラはまだ単体で存在できるほど、この次元での存在を確立できていない。
ということはヤシロ=ハルカの言うとおり、ガイガン=レクスを倒せば勝機はある。
「それは、そう、だが……」
常に論理的であることを
「……なら充分よ。大丈夫、まだ勝ち目はある。ったく、高次元怪獣だかなんだか知らないけど、人間サマをナメんじゃねーっての」
決断したヤシロ=ハルカの行動は速かった。踵を返して後ろ手に手を振りながら、私に告げる。
その顔に浮かんでいるのは、自信満々の不敵な微笑み。
「あとは任せて、イリーナ=マミーロヴァ博士。ここから先はわたしたち、Gフォースの仕事よ」
ここら辺ほぼ完全にノリで書いてたんですけど、気付いたら「ガイガン忍法生き返りの術」をしれっとやってて我ながら驚いてしまった。
好きなキャラを教えて
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イリーナ=マミーロヴァ
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ミハイル・アホートニク=ボローディン
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イワン=イリイチ・パヴロフ
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ヤシロ=ハルカ
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ハヤマ=ススム
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イガラシ=ハヤト
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シューニャ
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アレクサンドラ=マミーロヴァ