みんなの太陽ダイタクヘリオス 作:ねえ、あなた今ヘリオスの事見てたでしょ?
ヘリオス誕生日おめでとうございます。
・・・・・・
ヘリオス誕生日だぁぉぁ!!!!!わぁぁぁぁい!!!!!
ということで初投稿です。相変わらずの時系列ガン無視なため、あしからず。
それにしても、修正しても修正しても間違ってる気がしてならない・・・・これも全部パリピ語とギャル語ってやつらが悪いんだ・・・
今日はヘリオスの誕生日。最高ね。
と言っても、高一・・・・・・つまり、高等部に上がって初めて迎える誕生日だ。学校も始まっていて、初対面な人が多い中、そんなに盛大にも祝われないでしょう。
──────普通の人ならば。
「うぇーーーーーい!!!!みんなー!盛り上がってっかーい!?」
プォ〜ンプォプォプォプォ〜ン!!
「「「「いえ〜〜〜〜い!!!」」」」
「まだまだぁ〜!そんなんじゃおテント様にも届かねぇ〜ぜぃ!ほらほら〜もっと声、出せ〜!Say Ho〜っ!!」
「「「「せいほーおっ!」」」」
「まだまだ〜!Say Ho〜っ!!」
「「「「せいほーっ、おっー!」」」」
「うぃーねうぃーねぇ!!バイブスぶち上がってんねぇ〜!!この調子で、盛り上がってこ〜☆」
「「「「Fu〜〜〜!!!」」」」
・・・・何故か序盤からライブ感のあるハウスで盛り上がっていた。
「いや、そんな事ある???」
あまりの驚愕に、驚きの言葉を漏らしてしまう。ぶっちゃけ放置してどこかへ行きたい気分だが、今日は
だいたい私は、そもそもごじんまりしたパーティーだから来てって誘われたから来たのに・・・・・・
「余裕でパリピじゃない!!!全然騒がしいじゃないのよ!!!」
しまった。また思わずキレ散らかしてしまった。
だけど、それもしょうがない事だとわかって欲しい。
・・・・だって、今日の為に誕生日プレゼントだって用意して、二人きりになれるチャンスがあったら渡そうと思ってたのに・・・・・・
「これじゃ、近づけすらしないじゃない・・・・・・」
また、今日で何度目かの暗澹たる思いを抱いて、踵を返そうとする。
誕生日プレゼントすら渡せない敗者には・・・・・・敗者には、一人がお似合いよ。どうせ。
・・・・分かってる。あの子が私を騙したんじゃないことは。
あの子にとってのこじんまりの規模が“こじんまりしたクラブハウス”だって事は最初からなんとなく察してた。・・・・・・でも、私を呼んだって事は、もしかしたら私のために静かな誕生日にしてくれるのかなって、勝手に期待して勘違いしたから、こうなっているのだもの。
これでも、あの子は気を使って人数を少なめにしてくれたんだろう。
本来のヘリオスなら、自分の誕生日なんてきっともっと盛大にやる筈だ。それこそ、100人以上集めて屋外でレッツパーティーと洒落こんでいるだろう。
そう考えると、なんだか申し訳ない。せっかくの誕生日パーティーなのに、私なんかの為に形が歪んでしまったのでは無いかと、柄にもなく心配する。
とはいえ、メンバーは比較的ヘリオスが新しく友達になった子達ばかりだ。新しいクラスメイトや、ひとつ上下の先輩・後輩とも仲良くなったみたいだし。いやほんとどうなってんのよ。爆速で仲良くなり過ぎでしょ。
まあ、それでこそあの子らしいけど。
完全に気を使っているわけでも無さそうなので、まだマシだと思う。
バレないように気配を消して隅っこにでも居れば、誰も話しかけてこないから気が楽だ。
逆にこれで、メンバーが私の知っている人ばっかだったら逃げ場が無くなる。みんないい人だから、気を使って私に話しかけてくるだろう。
間違いなく気まずい。ほんとにそうならなくて良かった。ここは地獄よりマシだとは思うが、だからと言って地獄の空気は味わいたくない。
ヘリオス・・・・・・。私の事を分かってるんだか、分かってないんだか。
まあ、あの子の事だから単純に来て欲しかっただけなんでしょうけど。
いつメンは相変わらず居るみたいだし。今日はちゃんとゴールドシチーさんもいる。
いや、不味いな。私あの人苦手なのよね・・・・・・。なるべく見つからないようにしないと。
そう言いつつも、なんだかんだノリノリでみんなで騒いでいるヘリオスを見るのは楽しい。少なくとも、悪い気分じゃない。騒がしいEDMも、彼女がいるおかげで少しは聞く気になれる。
「ヘイヘイヘーイ!!ノってけノってけテンアゲコール〜!!
ぷぉんぷぉーん!!!!」
笑顔のヘリオスは、見ているだけで力をくれる。それが少し誇らしくもあり、寂しくもある。・・・・・・だが。
彼女はやっぱり私のことは分からないだろう。当然だ。
むしろ、騙しているのは私の方なのだから。
本当のことは、まだ全て話せていない。ぶっちゃけ元男なのはあんまり自意識に影響している気がしないので、話さなくてもいいとして。
過去のことは、それこそどういう経緯でここに来たかとしか教えていない。それも、私が擦れていた時にあの子と出会って話を無理やり聞かれて、仕方なく露悪的に断片を話しただけだから、今でもよくわかってないだろう。
それでもいい。あの子が私を気に掛けてくれて、相変わらずあの子が笑い続けてくれるなら──────
一瞬、壇上のヘリオスの目と私の目が合う。
ぱちぱちと可愛らしくまばたきをしたあと、どうやら私を探していたのか、急速に笑顔の勢いが増していく。*1それはまるで輝きを増していく太陽のようで、直視すると私の眼と心が焼けるようだった。
それでも、貴女をずっと視界に収めていたいから・・・・・・・・・私は目を逸らさないであの子を見る。見続ける。
もちろんあの子もそれに気づく。すると──────
パチッ☆
「.........っ!」
ヘリオスがこちらに向けてウィンクしてきた。
それだけで、動悸が止まらなくて、呼吸も早くなって、体がよく分からない熱さで火照る。それでも、目を逸らせなくて。ずっとあの子を見ていたら、頭がぼっーとしてきて、お腹の奥の方が疼いてくる。
彼女に自分だけを見ていて欲しくなって、でもあの子にはずっと前だけを向いて欲しくて、どうしようも無い感情のぶつかりで頭がおかしくなりそうになる。
そんな思いを一方的に抱いている私を無視して、ライブは最高潮の盛り上がりに突入する。
「うぇ〜〜い!!!さぁ〜てぇ〜!みんなノってンねぇ!めっ〜ちゃやばげな熱気で、会場も鬼熱くなって来たべ〜!!盛り上がりMAX!!このままの勢いで、サビ行ってこ〜〜!!カモカモカモーン☆」
周囲の機器から伝わる振動が増幅していく。身体の芯が震える。あちこちの熱気が私を包んで、一夜の夢のようにおかしくしてしまう。まるで、私の身体じゃ無いみたいに感じて、ゾクゾクが止まらない。
あぁ.........いつか、その手で。私の心の奥底に触れられたら、明るい光ですべてを焼き尽くしてくれたら。
きっと、その時は・・・・・・・・・
ヘリオス・・・・・・貴女の・・・・・・・・・・・・
──────に・・・・・・・・・・・・
「.......ぇ.........」
「.....ねぇ.........っと」
「ねぇ.........ってば.........」
「ねえ.........ちょっと.....................る」
「ねえ、ちょっと.....聞いてる?大丈夫?」
「ねぇってば!聞こえてる!?」
「へぇっ!?っあ.....すみません!!.....って、あ」
どこかへ飛んで行きそうだった意識を、すんでのところで引き戻された。
ちょっと・・・・・・今いい所だったのに・・・・・・と、非難する間もなく相手が誰であるかを確認してすぐさま怯える。
「ぁ.............ゴールドシチー.........さん」
し、しまった・・・・・・あまりに集中しすぎていて気がつけなかったわ・・・・・・。か、彼女は何か無礼を働いたら不味そうだから、なるべく1体1では関わらないようにしてたのに・・・・・・!
「やだな.....もう。シチーでいいよ。知らない仲でもないでしょ」
は!?急にあだ名呼びは難易度のハードルクソ高すぎるでしょうが!
「あー・・・・・・もしかして、呼んでいいのかって気にしてる?全然気使わないで良いから。私もアンタのこと名前で呼んでみたいからさ。いいでしょ?」
「.........そ、そう.....ですね」
な、なんか急に肩組んできた*2.........
怖い.....ギャル怖い.........。
「なんか私相手だとまだ緊張してるなー。他の三人は話せてるのに」
「い、いえ.........ヘリオスはアレだし.....パーマーさんはゆっくり話してくれるから.........ジョーダンさんは・・・・・・頷いてるだけでも楽しそうにしてくれるし.........」
「・・・それって会話って言うの?」
「.........そ、そうね.....ごめんなさい.........」
私も人の事言えない。現に今高速でゴールドシチーさんに謝っている。
「え?あーいや、ごめんごめん。そんな意味で言ったんじゃないよ。気にしないでよ」
「え.........と.............」
「あはは・・・・・・アタシ、大分怖がられてんなー」
まあ、単純苦手なだけで、怖いわけでは・・・・・・いややっぱ怖い、ギャル怖い。ヘリオスは別。
「ご、ごめんなさい.........別に貴方が嫌とかじゃなくて.........単純に私がって言うか..............な、なんでもないです.........」
「いやそこで急に切るの謎すぎるって。いいってそんなの、気にしないで。
私もアンタと話したいだけだからさ。ゆっくりでいいから、肩の力抜いて、落ち着いて話してよ。ちゃんと聞くから」
「.........あ、はい.........そうね.....」
ねえなによこれ。なんで私ヘリオスの誕生日パーティーに来てこんな思いしなくちゃならないのよおかしいでしょ。
私なんかした?・・・・・・してるか。してるわ、割と。
「んで、アンタを呼んだのは、単純に私が話したかったからってのもあるんだけどね、ヘリオスが寂しがってるから呼びに来たんだよ」
「えっ.........ヘリオスが・・・・・・?」
そうなの?そういえば何時の間にか曲も止まっている。相変わらずBGMはかかっているみたいだけど、先程よりは騒がしさが抑え・・・・・・られては無いわね、うん。全然盛り上がっててヘリオスの姿なんて欠片も見えないわ。
「アンタが居ないって喚いて聞かないからさ、かと言って今日の主役を歩き回らせる訳にも行かないじゃん?だから、代わりにアタシが来たの。どうせ2階とか、隅の方に居るんじゃないかってパーマーとジョーダンが言うから、探してみたら案の定ってワケ」
「そ、そう.....」
・・・・まあ、そもそも私が臆病なせいでこうなってるわけだし。
本来なら、自分の足でヘリオスに会いに行かなきゃ行けなかったのを、彼女にわざわざ探しに来させたのは、なんだか悪いなと思ってしまう。
いや、全部ヘリオスのわがままではあるのだけど。自分から来た以上、最低限のマナーというものはあるわよね.........
「.........ごめんなさい、手間掛けさせたわね」
「だからいいってそんなの。気にしないで」
「・・・・・・私なんかを探させて、ほんと・・・ごめんなさい」
あぁ.....ダメだ。こんなこと言いたい訳じゃないのに.....どんどん口からマイナスな言葉が零れてしまう。今日はヘリオスの誕生日だから、こういうことは言わないって決めてたのに.........私のバ──────
「ねぇ」
「ぅふぁい!?」
び、びっくりした・・・・・・急に耳元で喋らないでくださいますこと・・・?
「そんな暗い顔しないの。せっかく可愛い顔してんだから、俯いてたら台無しだよ」
「えっ.....えっ?」
ちょ、な、何この人。なんで急に私の顔褒めだしたの?口説いてるの?ナンパってやつなの??何を言ってるの私は???
「ほら、笑ってみて」
むぎゅー
「ひょっ.....ひょっほ、ひゃひひゅるの.........!」
ちょっっっと!何勝手に人の頬っぺた掴んでるのよ!?なにモデルってこんな距離感バグってる生き物なの!?いやギャルだから?ギャルの仲間だからなの!?
「ひょっ.....ちょっほ、ひーかへんふぁなひて!」
するとすぐにゴールドシチーは手を離し、満足気に笑みを浮かべる。何がしたいのよ全く.....!
「ふふっ.........面白い。ほら、これでちょっとはマシになったんじゃない?」
「ふぅ.....え?何の話?何が・・・・・・あ」
気づけば私は普通に話せるようになっていた。・・・・もしかして、私の緊張をほぐそうとしていたってことなの・・・・・・?
な、なによそれ。そんなの、意味わかんない・・・・・・
きゅ、急にそんなかっこいいことしたって、なんにもないんだから・・・・・・
・・・・・
いや、普通に考えて緊張ほぐして元気づけようとしてくれただけでは?
私は何をキレていたんだ・・・・・・年頃の少女じゃあるまいし・・・・・・
「あー.....っと、ありがと。ゴールドシチー.....さん」
ぎこちないながらも名前を呼ぶ。いや、呼び捨てとあだ名はまだ無理です。もうちょっと時間が必要なのよ。ええ。
「あはは。まあいっか、今は。・・・・・・・・・うーん」
納得したかと思ったら、唐突に唸り始めた。なんか品定めっぽいのされてるけど、ほんとになんなのこの人?やっぱ芸能人って変な人しか居ないの?
だが、この状況でこんなことをしてくる相手なんて、どういう意図かなんてだいたい決まってる。特に、ゴールドシチーというウマ娘なら尚更気になるのだろう。・・・・・・私そんな変な格好してるかしら。
「えっと、私の服.....おかしいかしら.....?」
一応ヘリオスの誕生日パーティだし、そこまで華やかではないにしろ、見られても恥ずかしくない程度の“一般的”で、目立たない方の服装にしてきたのだけど。
「んー、確かにそこまで悪目立ちしてるわけじゃないけど・・・・・・」
「もうちょっとなんとか・・・・・・いや、ごめん。余計なお世話だよね。つい気になっちゃってさ。黒ベースだから悪くは無いと思うよ」
「あ.........そうですか」
そこで止めるのは悪意あるでしょうがモデル女ぁ.....!そのブロンドヘアー引きちぎってやろうか・・・・・・!確かにアンタからしてみれば私のファッションセンスなんてミジンコみたいなものでしょうけど・・・・・・!
・・・・ミジンコ以下でごめんなさい。
「うーん。いや、やっぱごめんね。どうしても気になっちゃって。失礼ついでに、少し見てもいい?」
「えっ、は.........はぁ.....?・・・・・・・・・・・・・・・ひゃっ!?」
「ここは・・・・・・なるほど、そういう感じか。なら、もっとこっちの色と合わせてあげた方が、」
な、何この女.........!き、急に私に触ってきて.........く、くすぐったい.........。
「んっ.........ひぅぇ.........」
じゃなくて!見るだけって言ってたじゃない、もう!だいたい大して仲良くなんてないんだから、そんなに近づいて体触って来ないでくれる!?
あっ.....ちょっと待って顔が近.........良..............じゃなくて!!!!
「はぁ.........はぁっ.........」
「うん、なるほど。だいたい分かったよ」
な、何が分かりやがったのよこんちくしょう・・・・・・・・・
「ね、今度さ。私と出掛けない?あんたの事コーディネートしたげる」
「え」
はぁ!?!?さっき余計なことだって遠慮しようとしてた癖に!?!?
貴方さっきから言ってること無茶苦茶よ!!!なんなのほんとに!!?
だいたい私まだ行くって言ってないから!!!陽キャの都合で勝手に決めないでくれないかしら!!!!
「ね?どう?」
「あ.........はぁ.........まあ.........いいけれど.........」
あーーーーもう、私のバカーーーーーーーーーー!!!!!
何流されてうんって縦に首振ってんのよ!!!!
どうせこんなの連れていかれても惨めな思いするだけだから!!!!
断っておけばいいのよなんでOKしちゃうのよ馬鹿なの!?馬鹿だったわね私!!!!
「じゃ、戻ろうか。ヘリオスもアンタ探してたみたいだし」
「あっ........そっか、.ヘリオス.....」
「ふふっ.........そうそ。だからほら、早く戻ろ。
行くよ、メイゼス」
勝手に!!!!!名前で!!!!!!呼ぶなぁ!!!!!!!このアマァ!!!!!
「.........え、えぇ.............」
「さぁってと、あいつらどこにいるかな。まあ、騒がしいからすぐ見つかると思うけど」
ギュッ・・・・
ちょっと、なんでナチュラルに私の手掴んでるのよ!!!離してくれない!?!?私いいって言った覚えてないのだけど!!!!!
「あれ、嫌だった?」
「べ、べつに.........勝手にしたらいいわ.........」
なぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!
その後、顔を赤くしながらヘリオスの元へ戻って行った。
△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽
少し歩けば、ステージの近くにヘリオスの姿が見えた。周りには、メジロパーマーやトーセンジョーダンも居る。私は若干気まずいながら、ゴールドシチーに手を引かれるままに、彼女らの元へ歩いていった。
しばらくすると、ヘリオスがこちらに気づいたようで・・・・・・
「あっ!!シチー!どこ行ってたん!?ウチメッチャ探した・・・・・・・・・ん・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!」
「・・・・・・えっ......えっと.........誕生日おめでと.........ヘリオス.........」
「──!わぁぁぁ.........!」
「・・・・・・!?」
「スーぴょん居た〜!!やっ〜と会えた〜!マジ探した〜!!
さっきウチのウィンクしたら手ぇ振ってくれてばりキュンだったから話しかけたかったのに居なくて、ちょ〜ぴえん丸だったん〜!」
「あ、そ、そうなのね。ごめんなさい.........ちょっと人混みが苦手で.....」
「ううん、全然おけ!むしろ今日わざわざ来てくれて嬉ピーよ!マジありがたすこすこチューン☆てか、シチーも連れてきてくれてサンキュな!」
「いいって、私も話したかったし」
「マジイケメンか〜!?自分ガチ惚れいいすか!?なんちて☆」
は??何が??
「ふふ、ありがと」
「ヘリオス〜今日は楽しそうじゃ〜ん?」
「そりゃあったりまえっしょ!?誕パ開いて皆カモンしたら来てくれっし、いつもは居ないスーぴょんにも会えっし、マジでサイコーよ!ウチ、ダンチで今ブチ上がってっから!!!!」
なんか、いつもよりも楽しめてないかな・・・・・・とか心配した私がバ鹿だったわ。全然違ったわ。ヘリオスはオールウェイズ無限に楽しめる子だったわ。
「あはは!ヘリオス絶好調だね!曲もめっちゃノってたし、今日はまさに
「いやそれな〜?ウチもうテンション爆アゲだし、このままライブも最高潮でやりきるしか〜!!」
「.....ふふっ。元気だね、ヘリオスは」
「トーゼンっしょっ!!ねね!スーぴょんさー!ここに居て!これからもっかいアゲてくから、一緒にノって欲しいの!!たのむ〜!あの上だと、遠くに居られたらスーぴょんよく見えんくてー!」
ぶっちゃけ嫌。・・・・・でも、ヘリオスがそこまで言うなら・・・・・・このギャルたちを盾にして、目立たないようにしておけばなんとか・・・・・・
「うん.........いいよ.........ヘリオスの音、ここで聞かせて」
「よしゃしゃ〜!」
元気そうで良かった・・・・・・なんて思ったが、はっとする。
そ、そうだ。そんな場合じゃなかったんだ。色々ありすぎて、危うく今日来た目的を見失うところだった。
「あ、あのさ・・・・・・・・・」
「ん〜?どしたん?スーぴょん!」
「そ、その・・・・・・!これ・・・・・・!」
持っていた紙袋から、さらにプレゼント用の箱を出す。中身はヘリオスだけに見て欲しいから、ここでは言わないけど。
「・・・・・・ん」
「ほえ?なんこれ?」
「その・・・・・・分かるでしょ・・・・・・プレゼント」
「プレゼント・・・・・・・・・誕プレ?ウチに?」
「ほ、他に誰がいるのよ.........」
「〜〜!マ!マジで!?!ウチに!?
〜〜〜〜!ウチ今すごいエモ!超嬉しい!!!
このままめっちゃ爆アゲしたい!!」
「そっか.....喜んでもらえて.....嬉しい.........えへへ♡」
「はあぅ.........!?バリキュンなんだが.....!?ウチの友達優しい上にきゃわい過ぎんよ〜!!しゅき♡」
「しゅ!?.....あ、ありがと.........///」
すると、ちょうどプレゼントを渡し終わり私が撫でられた辺りで*3。周りが騒がしくなってきた。どうやら、またやるらしい。ヘリオスのステージを待ち望む声も聞こえてきている。私はひとまず満足したので、今は特にそれに対して言うことは無い。
「ほら、ヘリオス!そろそろみんながまた待ってるんじゃない?」
「お、ならまたまたもー1発、お願いすんべ?今日の主役に!」
「よっしゃ〜やったるべ〜!!誕プレでやる気MAXなウチは無敵!!」
「頑張って・・・・・・ヘリオス.....」
「りょ!!じゃ、もー1回派手にカマして来るぜぇーぃ!うぇーい☆」
再び壇上に上がるダイタクヘリオス。それだけで会場が湧く。彼女の嬉しそうな声が響き渡るこのクラブでは、ここにいる誰しもが、彼女へのお祝いの気持ちと最高にブチ上がったバイブスの中で、ヘリオスの名前を呼ぶ。
それに対して、ヘリオスはボルテージの上がった大衆の声に負けんばかりの声で、自身のエモを叫ぶ。
「皆今日は鬼サンキューな!これからも超テンアゲでいくんで!コールよろしくぅ〜!!」
「「「「Fuー!!!」」」」
「今日の主役は〜?」
「「「「ダイタクヘリオースっ!!!」」」」
「ナウで誕生!!」
「「「「ハッピーバースデーイ!!!」」」」
「ガチで最高、声出せセイホー!
皆お祝いありがふぃー!!!」
「「「「いえーーーい!!!」」」」
「友達爆エモ、しゅきレスサンクス!!
ウチらの繋がりマジ感謝〜!!」
「ちょっ.........やめ.....そんな事してない.....」
「あはは!ウチらの事だよね!あれ」
「いいじゃんいいじゃん!ノってけ〜!!」
・・・・・・まあ、いいか。・・・・・・だって、あんなに
「ウチらズッ友準備はいいか〜!?今日も今日とて、アゲてけぇ〜!!」
「「「「いえええええい!!!!」」」」
その日の誕生日パーティー・・・・・・という名のライブは、最高潮の盛り上がりの中、幕を閉じた。
・・・・・・まあ、たまにはこんな日も、悪くない・・・・・・かな。
後日、改めて誕プレのお礼のメッセージが届いていた。「次はウチが超エモなお返しするかんね!!」と、言っていたので、楽しみにしておこう。
「.............ふふっ♡早く、誕生日にならないかなぁ.....」
誕生日が楽しみなんて、皮肉ね。生まれて来なければよかったのに。
なお、誕プレは何時渡せるか分からなかったため、ずっと紙袋のまま持っていた模様。目立つね。途中書いてて、あれ?これシチー回か?となったのは内緒()
いや〜いい最終回でしたね。じゃ、行こうか(鬱回)