果たしてどうなる‥‥‥‥?
「えっ………‥‥?」
加門君のいきなりのカミングアウトに私は困惑した。
す、好きな人…‥‥‥?今、好きな人がいるって言ったわよね?
「加門君、好きな人いるの……‥‥?」
「う、うん……‥‥」
「へ、へぇ~そうなんだ~」
落ち着いて私!まだ他の誰かとは決まってないんだから!
「それで加門君の好きな人ってどんな人なの?」
「えっと…‥‥‥同じ学校で同級生の子なんだけど…‥‥‥」
同じ学校で同級生……‥‥学校の違う先輩たちとは違うわね‥‥‥‥
「明るくて優しくて俺みたいな陰キャにも話しかけてくれるし面白いところもあって……‥‥‥」
後藤さんでもないわね……‥‥もしかして一組のさゆみん!?さゆみんは明るいし誰にでも話しかけてくるし以前加門君と一緒にプリント運んでるところ見たことあるわ!
他の候補だと三組のよっぴーや四組の朔ちゃん、同じクラスの育美ちゃんもあり得るわ!!
「それで………‥‥喜多さん?」
「な、なに?」
「なんか顔からすごい汗出てるけど大丈夫?」
「えっ!?あっ、だ、大丈夫!!続けて!」
「そ、そう?わかった」
私の頭の中はもう色々とぐちゃぐちゃしてきて吐き気がしてきたわ…‥‥‥‥
「それでね、俺その子のことが好きになったんだ。だから、俺告白することにしたんだ」
「そ、そう………‥‥」
「…………‥‥‥‥よし!」
加門君は何かを決めて立ち上がり私の前に立った。
「えっ?」
「喜多さん………‥‥俺、喜多さんのことが好きだ。だから、俺と付き合ってください!」
「…………‥へっ?」
今、私の名前言ったわよね…‥‥‥?加門君が好きな人って私……‥‥?えっ、えっ、えええええええっ!?
「あっ、えっ、うっ………‥‥!?」
「喜多さん?」
「うごぉっっっっ!?」
「うわっ!?」
不安や嬉しさとかでごちゃごちゃしてついに私は限界が来て加門君の前で吐いてしまった。
吐くのは後藤さんだけでいいのに…………‥‥
「喜多さん、大丈夫?」
「ええっ、もう大丈夫よ…‥‥‥」
ベンチに座り喜多さんを休ませる。
俺が喜多さんに告白したら急にキラキラ光る……‥‥まぁ、あれを吐いてしまったので一旦休ませてあげることにした。
「ごめんね、急にあんなこと言っちゃって」
「ううん、私の方こそ吐いちゃってごめんね…‥‥‥‥」
「大丈夫大丈夫」
あれの処理は大変だったけど友達……‥‥‥いや、好きな人が困ってるなら助けてあげるのは当然でしょう。
「………‥‥‥‥加門君。あのね、さっきのことなんだけど………‥‥」
「喜多さん、そのことなんだけどやっぱ無かったことにしてくれる?」
「えっ?」
「改めて考えると俺みたいな陰キャじゃ喜多さんと釣り合わない気がしてきて……‥‥」
「加門君……‥‥‥‥」
「喜多さんにはもっと相応しい人がいると思う!かっこよくて明るくて優しい人が!」
「…………‥‥‥」
「じゃあ、俺帰るね!またね!」
俺はそう告げて家に帰ろうとしたその時
「待って!」
「!?」
喜多さんに手を掴まれ呼び止められた。
「き、喜多さん……‥‥?」
「…………‥‥ない」
「えっ?」
「そんなことない……‥‥‥そんなことない!加門君は十分素敵でかっこよくて優しいわよ!」
喜多さんは少し泣きそうな顔をしてそう言った。
「それに……‥‥それにね!私、ずっと前から加門君のこと好きだったの!」
「!!」
なんと、喜多さんも俺のことが好きだったようだ。
「バイトに誘ったり後藤さん家に行くの誘ったのも加門君と一緒にいたかったからなの!」
「喜多さん………‥‥‥」
「加門君、私が落ちてきた看板の下敷きになろうとした時助けてくれたの覚えている?」
「う、うん……‥‥覚えているよ」
「私、その時から加門君のこと好きになったの」
「……………‥‥‥」
「それから私ね、四六時中あなたのことを考えるようになって…‥‥‥‥もう好きで好きでたまらなかったの!!」
喜多さんの告白を黙って聞く。
そうだったのか…………‥‥‥
「だから、私からも言わせて!私も加門君のことが好き!私をあなたの彼女にしてください!」
頭を下げて右手を差し出す喜多さん。
俺の答えはすでに決まっている………‥‥
「…………‥‥うん、いいよ」
「!?」
俺は喜多さんの手を握り告白を受け入れた。
「ほ、ほんとに……‥‥?」
「うん。これからよろしくね」
「加門君!!」
「うわっ!!」
急に喜多さんに抱き着かれ倒れる俺。
「嬉しい…‥‥‥!ありがとう!」
「き、喜多さん……‥‥‥」
「あっ、ごめんね!急に抱き着いちゃって!」
俺から離れて顔を赤くする喜多さん。
こんなかわいい子が俺の彼女になってくれるなんて思うとすごく嬉しい。
「大丈夫だよ。よいしょっと」
俺は立ち上がり喜多さんの顔を見つめる。
「加門君、私たち恋人同士になれたしもう少し親密になってもいいんじゃないかしら?」
「親密に?例えばどんな?」
「えっと…‥‥‥名前を呼ぶ時は下の名前で呼ぶとか‥‥‥‥」
「下の名前か…‥‥‥‥」
そういえば今までは苗字呼びだったな。
「加門君…‥‥‥豪君!これからは豪君って呼ぶわね!」
「うん、いいよ。じゃあ俺も……‥‥郁代ちゃん」
「はっ?」(素の長〇川〇美ボイス)
「ひっ!?」
名前を呼んだ瞬間真顔で目のハイライトオフ状態でドス効いた声を放った。
こ、怖い!やっぱ名前呼びはまずかったか!?
「あっ、ご、ごめん!つい勝手に拒絶反応が出ちゃって!」
「いや、大丈夫……‥‥‥」
「小学生の頃にクラスの男の子に名前をいじられてそれで男の人に名前で呼ばれるのちょっと抵抗しちゃって……‥‥」
「そうだったんだ…‥‥‥‥」
名前でいじられたらそうなっちゃうよね。しょうがないしょうがない。
「じゃあ、喜多ちゃんって呼ぶね」
「えっ、名前で呼んでもいいのに…‥‥‥‥」
「無理に言われても嫌でしょ?少しずつ慣れるまで苗字呼びと名前呼び両方するよ」
「ありがとう……‥‥‥すぐに慣れるようにするわね!」
「うん、頑張ろうね」
「…………‥‥‥豪君」
「なに?」
「もう一つお願いがあるんだけど………‥‥」
「なにかな?」
「………‥‥き、」
「き?」
「キ…‥‥‥キス……‥‥‥したいの」
「ふぁっ!?」
いきなりのキス宣言!?ほんとうに急過ぎるよ!!
「キスするの…‥‥‥?」
「うん……‥‥‥だめ‥‥‥‥?」
上目遣いで頼まれちゃったら断ることなど不可能。
ここは……………‥‥‥‥
「いいよ、キスしよう」
「!!う、うん!!」
俺は口を喜多ちゃんの唇に近づけ喜多さんも俺の唇に口を近づける。
「んっ」
「んっ」
唇を重ね合わせキスをする。
喜多ちゃんの柔らかくてほのかに酸っぱい香りがする唇はなんだかいい感じがする。
「………‥‥‥」
「………‥‥‥」
静寂に包まれる中喜多ちゃんとのキスが続く。
「んちゅっ……‥‥‥」
「んっ…‥‥‥」
そろそろ口を離そうとしたその時
「んっ………‥ちゅぱっ…‥‥‥」
「!?」
いきなり舌を絡めてきた!な、何を!?
「れろっ…‥‥‥んちゅぱっ‥‥‥‥」
「き、きひゃっ…‥‥‥!んくっ…‥‥‥!」
さっきより深くキスをする喜多ちゃん。
ディ、ディープキス!?
「んっちゅっ‥‥‥‥ぷはっ!」
「うぽっ!」
やっと唇を離してくれた。な、なんかすごかった…‥‥‥‥
「ふふっ、豪君の初めてもらっちゃった♪」
舌をぺろっと舐め小悪魔みたいな感じな笑みを浮かべる喜多ちゃん。
やべぇ、今の仕草かわいい。
「す、すごかったよ…‥‥‥‥」
「またしましょうね♪」
またやるんだ。俺の理性がもってくれるかな?
「……‥‥‥‥今日は忘れられない日になりそうだな」
「そうね。結束バンド初ライブの日で私と豪君が結ばれた日ね」
俺と喜多ちゃんは笑顔で見つめ合い幸せな気分に浸っていた。
「じゃあ、そろそろ行きましょうか!」
「えっ、どこに?」
「どこって、ホテルに決まってるでしょ?」
「ええっ!?」
「せっかく私たち結ばれたんだしどこかのホテルで二人の将来について朝まで語り明かしましょう♪」
なんかまたすごいこと言ってるよこの子!!陽キャはみんな肉食系なのか!?
「でも家に帰らないと親御さん心配しない!?」
「両親は今おばあちゃん家に行ってて明後日まで帰らないわ!」
「そ、そうなんだ…‥‥‥‥」
「豪君も大丈夫でしょ?」
「えっ?まぁ、うちの親も旅行に行ってて明日まで帰ってこないけど…‥‥‥」
「なら大丈夫ね!さぁ、ホテル行きましょう!」
「ちょ、ちょ、ちょっと待って!!」
俺の手を引っ張りホテルへ行こうとする喜多ちゃん。
その後なんとか説得し自分の家に泊まることになり特に変なことは起こらなかった。
「いってきます」
夏休みが終わり今日から二学期が始まった。
ライブ後は普通にバイト、遊びに行ったり喜多ちゃんとのデート、最後の方は結束バンドのみんなと一緒に江の島観光した。
「楽しい夏休みが終わっちまったな……‥‥‥」
夏休みが終わってしまったのは寂しいが今年は一味違う。それは言うまでもない……‥‥‥‥
「豪君ー!!」
「あっ、喜多ちゃん」
俺の彼女である喜多ちゃんがこちらに走って近づいてきた。
「おはよう!」
「おはよう、夏休み明けなのに元気だね」
「だって、今日から豪君と一緒にいれる時間が増えるんですもの!」
「おっと」
喜多ちゃんが俺の腕を組んできた。
「喜多ちゃん、一応俺たちが付き合ってるのはまだみんなには内緒だからこういうのは……‥‥‥」
俺たちが付き合っているのは結束バンドのみんなや周囲のみんなには内緒にしている。
バンド活動に支障を与えない(主に後藤さんが死ぬから)ため、あと目立つと落ち着いて学校生活送るためである。
「わかってるわ♪でも今は知り合いも学校のみんなもいないからいいでしょ?」
「う、うん…‥‥‥‥」
喜多ちゃんは俺と付き合ってからなんかめっちゃぐいぐい来る……‥‥‥いや、前から大して変わってないか。
「さぁ、学校行きましょ♪」
「うん…‥‥‥‥」
腕を組んだまま俺と喜多ちゃんは学校へ向かった。
学校近くなったら離してね?
「うふふ♪」
私は豪君と腕を組んだまま学校へと向かっている。
夏休みの間に初ライブをして無事に成功…‥‥‥‥そして豪君と結ばれ私たちはついにカップルになったわ!
「(今の私はすごく幸せよ♪)」
まさか豪君も私のこと好きだったなんて……‥‥やっぱり私たちは結ばれる運命だったのね!
「喜多ちゃん、さっきからニヤニヤしてなんかいい事でもあったの?」
「ええ、ちょっとね♪」
豪君とこうして一緒にいられるのがね♪
これからはたくさんいちゃいちゃしましょうね!あっ、でも浮気だめゼッタイ♪だからね。
まぁ、豪君ならそんなことしないと思うけどもし私を捨てて他の女と仲良くなったりしたら…………………‥‥‥
はい、豪君と喜多ちゃんは付き合うことになり二人はカップルになりました。めでたしめでたし
初ライブ辺りがもう最終回みたいな感じでしたしここで終わるのもちょうどいいかと思いここで最終回にしました。(文化祭後のぼ喜多絡み書くのが難しいからじゃないですよ?)
ヤンデレ系作品って大抵がバッドエンドで終わるのが多いじゃないですか?病んでる方も狙われている方も報われてほしい作品書きたいと思い好きなぼざろ作品でやりました。
本編は終わりますが番外編をちょこちょこ書いていきます(二人のデートや新婚生活とか)。
最後に、はまじ先生、育美さん、喜多ちゃん推しの皆さん、喜多ちゃんをこんなめちゃくちゃにしてしまいすみませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!