曇った喜多ちゃんにいろいろと迫られる   作:ムツヒロ

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ありがとう!ありがとう!


写真を撮ろう

「ふぅ~さっぱりした~」

 

 

風呂に入り自室へ戻ってたその時

 

 

<♪♪♪~♪♪♪~>

 

 

「んっ?」

 

 

スマホから着信音が鳴った。誰だろう?

 

 

「えっと・・・・・・・・伊地知先輩?」

 

 

相手は伊地知先輩だ。なんだろうか?

 

 

「はいもしもし?」

 

 

『もしもし加門君?今大丈夫かな?』

 

 

「大丈夫ですよ」

 

 

「よかった。いきなりなんだけど明日って予定空いてる?」

 

 

「明日ですか?特に無いですけど」

 

 

『もしよかったら私達のバンド活動のお手伝いしてほしいんだけど・・・・・・・・・いいかな?』

 

 

「バンド活動ですか?俺、楽器とか弾けませんけど・・・・・・・・・・・・・」

 

 

『明日の活動は楽器使わないから大丈夫だよ!加門君でもできることだから!』

 

 

「??」

 

 

楽器を使わないバンド活動?どゆこと?

 

 

「それならいいですよ」

 

 

『ほんと!?ありがとう!!じゃあ明日正午に下北駅前で待ち合わせね!それじゃあ!』

 

 

伊地知先輩は通話を切り俺もスマホを耳から離した。

 

 

「なんだろう手伝いって?」

 

 

よくわからないがとりあえず明日の準備をして寝ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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》》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日

 

 

「ちょっと早く来すぎたか?」

 

 

下北駅の前に来て時間を見ると集合時間より少し来てしまった。他のみんなは来ていないようだ。

 

 

「どうしようかな?」

 

 

コンビニで雑誌でも立ち読みしてようかな?

 

 

「加門君!!」

 

 

「んっ?」

 

 

この声は喜多さん?

 

 

「早いわね!」

 

 

「喜多さんこそ早いね」

 

 

喜多さんが改札を出て俺の元へ近寄ってきた。

 

 

「他のみんなはまだ来てないみたいね」

 

 

「そうだね」

 

 

「じゃあ、みんなが来るまで二人で待ってましょう」

 

 

「うん」

 

 

喜多さんと一緒にみんなを待つことにした。

 

 

「加門君、今日の服いいわね!」

 

 

「そうかな?喜多さんの服も可愛くていいね」

 

 

「っ!!」

 

 

あれ?喜多さん急に顔赤くして俯いてしまったぞ?もしかして照れてる?

 

 

「加門君が褒めてくれた・・・・・・・・・やった!」

 

 

「喜多さん?」

 

 

「ねぇ、加門君。もしよかったらこの後「おーい!二人ともー!!」!?」

 

 

喜多さんが何かを言おうとした時に伊地知先輩と山田先輩がやってきた。

 

 

「二人とも早いね~」

 

 

「いえ、俺たちもさっき来たばかりですよ」

 

 

「ちっ!いいところで・・・・・・・・・・・・・!」

 

 

「へっ?喜多ちゃん何か言った?」

 

 

「い、いえ!何も!」

 

 

「可愛い服着てるね」

 

 

「リョウ先輩・・・・・!あ、ありがとうございます!」

 

 

山田先輩に服可愛いと言われ笑顔でそう言った。あれ?俺の時となんか違う反応してね・・・・・・・・?

 

 

「あとはぼっちちゃんだけか」

 

 

「そういえば後藤さんってどこに住んでるんですか?」

 

 

「ぼっちちゃんは金沢に住んでるよ」

 

 

「か、金沢!?」

 

 

「電車で片道二時間」

 

 

そんな遠いところから学校通ってバイトしてるのかよ後藤さんは!?

 

 

「な、なんでまたそんな遠いところから?」

 

 

「えっと、自分の過去を知ってる中学の知り合いと会わない様にここまで通ってるみたいらしいよ?」

 

 

「へ、へぇ~」

 

 

後藤さんって中々ぶっ飛んだことしてるね。俺は真似できないよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

「あっ、ぼっちだ」

 

 

「んっ?ほんとだ」

 

 

駅の改札口から走ってくる後藤さんの姿が見えた。これで全員揃ったか。

 

 

「おーいぼっちt「すみませんんんんんんんんんんんんん!!」って、ええっ!?」

 

 

いきなりスライディング土下座し始めた後藤さん。な、なんでぇぇ!?

 

 

「ゆゆゆ許してくださいっ!!」

 

 

「ぼっちちゃんどうしたの!?」

 

 

よく見たら首からプラカード提げて『私は約束通り歌詞を書き上げられませんでした』と書かれていた。なにそれ!?

 

 

「ぜ、全然歌詞を書き上げてこない私を吊るし上げる会では?」

 

 

「そんな外道なことしないよ!?」

 

 

「じゃ、じゃあ今日集まったのは・・・・・?」

 

 

「あっ、それ俺も聞いてないです」

 

 

一体何をするのだろうか?

 

 

「それなんだけどね、この前思いつかなかったんだけどまだあったんだよバンドらしいこと」

 

 

「それは?」

 

 

「アー写を撮ろう!」

 

 

伊地知先輩は両手の指をL字にしてカメラみたいな形をした。

 

 

「アー写?」

 

 

「アーティスト写真のことだよ!」

 

 

「で、でもなんでアー写を・・・・・?」

 

 

「今あるアーティスト写真ってぼっちちゃん写ってないでしょ?それに・・・・・・・・・」

 

 

「それに?」

 

 

「前に撮ったやつ見て」

 

 

そう言って伊地知先輩はスマホで前に撮ったアー写を見せてくれた。

 

 

「これは・・・・・・・・・・・」

 

 

「喜多さん・・・・・・・・・」

 

 

伊地知先輩と山田先輩が写ってる斜め上に学校行事の時に撮る集合写真に欠席した生徒の画像が貼られているみたいになっていた。

 

 

「ほら、喜多ちゃんライブ前に逃げちゃったから」

 

 

「ごめんなさい!」

 

 

そういうことだったのか、なるほどね。これは新しいの撮らないとね。

 

 

「そんなわけで今日は天気も良いしみんなの予定も開いてたしアー写撮っちゃおうかなって!」

 

 

「そ、外でですか!?」

 

 

「スタジオで撮るのはお金ないから無理。まぁ、STARYYで撮るのもいいんだけどアー写ってのはバンドの方向性とかメンバーの特徴を一枚で伝える大切なものだからさ」

 

 

「じゃあ気合入れて撮らないとですね!」

 

 

「そのとおり!ライブハウスのサイト告知やフライヤーや雑誌、どんな所で使われてもインパクトがある感じにしないと!」

 

 

「なるほど~」

 

 

「・・・・・・・わ、分かりました。覚悟決めます!」

 

 

何かを覚悟する後藤さん。何のことかな?

 

 

「伊地知先輩、俺は撮影係やればいいんですか?」

 

 

「そうだね!撮る時私のスマホ使ってね!」

 

 

「了解です」

 

 

「よーし! それじゃあアー写撮影の旅に……レッツラゴー!!」

 

 

「おー!」

 

 

「お、お~!」

 

 

こうして結束バンドとのアー写撮影の旅が始まった。

商店街や自転車の駐輪場や外でやってる古着屋や薄暗い路地裏や落書きされたシャッターや階段やフェンスや植物の前や公園、色々と見て回わった。

 

 

「中々いいところ見つからないね」

 

 

「そうですね」

 

 

「そういやこの辺に映えるスポットがあるらしいですよ」

 

 

「えっ!?どこそこ!?」

 

 

「えっと、こういう感じの壁が駐車場のところにあるんですけど・・・・・・・・・」

 

 

スポットの写真が載っているサイトを伊地知先輩に見せて確認してもらう。

 

 

「いいね!ここで撮ろうよ!!」

 

 

「賛成です!」

 

 

「OK」

 

 

「あっ、わかりました」

 

 

「じゃあ、案内しますね」

 

 

俺は四人をそこまで案内することにした。

 

 

「着きました。ここです」

 

 

 

「ここです」

 

 

「うん、確かにいい感じなところだね!」

 

 

壁にはスプレーで大木のようなものが描かれていた。これは映えて良さそうな所だ

 

 

「それじゃあ撮ろうか!加門くんお願い!」

 

 

「わかりました」

 

 

先輩からスマホを受け取り四人の写真を撮った。

 

 

「どうですか?」

 

 

「う~んメンバーのキャラはでてるけどいまいちバンド感が・・・・・・・バンドっぽさを感じる要素がほしいね」

 

 

「そうですね」

 

 

撮った写真を見ていくがどれも普通の写真でバンドっぽさがあまり感じられない。後藤さんは表情が見えないし・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

「にしても喜多ちゃんはどの写真でも可愛いね~」

 

 

「そんな事ないですよ~」

 

 

確かにどの喜多さんも可愛く撮れているな~モデルとかやったりしないのかな?

 

 

「よくイソスタに写真とか色々上げてますから!ほらっ!」

 

 

喜多さんがスマホを見せてイソスタに上げた写真を見せてくれた。

スイーツの写真や化粧品の写真や友達とのツーショット写真などがアップされていてる。さすが陽キャ。

 

 

「おお~さすがSNS担当大臣」

 

 

「イソスタか~面白そうだね」

 

 

「加門君イソスタに興味あるの!?」

 

 

「えっ?ま、まぁ、楽しそうだなと思って・・・・・・・・・」

 

 

「じゃあもしアカウント作ったら教えてね!」

 

 

「う、うん・・・・・・・・・・」

 

 

めっちゃぐいぐい来るね。写真好きなのかな?

 

 

「ゔぅッ!?」

 

 

おや?なんか変な声が・・・・・・・・・・

 

 

「うわあ!? ぼっちちゃんが瀕死状態に!?」

 

 

「後藤さんどうしたの!? 死なないで!」

 

 

「あばばばばあばばばばばあばばああばばばばばばあばばッッッ!」

 

 

後藤さんが変な声を出し始めその後ツチノコになったり機械のノイズ音みたいな奇声上げるし承認欲求モンスターになったりなど大変だった。

 

 

 

 

 

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「じゃあ、そろそろアー写撮影再開しよー!」

 

 

「再開したのはいいけどどう撮ります?」

 

 

「あ! ジャンプとかどうですか!? 絵になるしみんなの素の感じとか出そうですけど!」

 

 

「それ良い! 喜多ちゃん天才!」

 

 

「有識者が言ってた……。OPでジャンプするアニメは神アニメと・・・・・・・・・・・・つまりアー写でジャンプすれば神バンドになれるのでは!?」

 

 

「ちょっと何言ってるのかわからない」

 

 

オタクじゃない伊地知先輩は山田先輩の言ってることがよく分からないようだ。

 

 

「とりあえずやってみようか! 加門くん撮影!」

 

 

「任されました!じゃあみんなタイミング良くジャンプしてくださいね。はい、チーズ!」

 

 

俺の掛け声とともに四人はジャンプした。お~良いきららジャンプだ。

 

 

「どんな感じに撮れた?」

 

 

「こんな感じですね」

 

 

「いいね!バンド感に青春っぽさがプラスされてるね!」

 

 

ジャンプしている四人の写真を撮りみんなで見た。これは確かにバンドっぽさが出てるね。

 

 

「これはこれで個性もでてるしいいと思うよ!」

 

 

「写真のデータ貰っていいですか!イソスタに上げたいです!」

 

 

「あっ私も・・・・・・・・」

 

 

「じゃあロインのグループ内に貼っておくね!」

 

 

アー写を結束バンドのグループロインに貼って共有することにする結束バンドの面々。あとで俺も貰っとこうかな?

 

 

「うん、バンドらしくなってきた!人気バンドの夢に一歩近づいてきたね!」

 

 

「結束バンド本格始動ですね!」

 

 

「よーし!夏にライブ(未定)とデモCD配布(未定)して冬に1stアルバムリリース(未定)!下北沢発祥のエモエモなエモロックバンドになるぞー!!」

 

 

「確定情報が何一つないですね!」

 

 

「あはは〜確かにまだ曲もできてないけどね〜まぁ、そこはリョウとぼっちちゃんに頑張ってもらおうかな・・・・・って、あれ?リョウは?」

 

 

「気づいたらいなくなってました」

 

 

気がついたら山田先輩はいなくなっていた。どこへいったんだ?

 

 

「ほんと自由なんだからリョウは〜」

 

 

「ですね」

 

 

「じゃあ今日はありがとうね!それじゃみんな解散!」

 

 

伊地知先輩の合図で解散しそれぞれ帰路につこうとしている。じゃあ俺も帰ろうっと・・・・・・・・・・・・・

 

 

「加門君、ちょっといい?」

 

 

「はい?」

 

 

「もし良かったら・・・・・・・・・・私と一緒に写真撮らない?」

 

 

「えっ?俺と?」

 

 

「うん!ここ結構よさげな場所だし記念に撮りたいんだけど・・・・・・・・・・いいかな?」

 

 

上目遣いで俺に聞いてくる喜多さん。これは断るのは無理だよね?

 

 

「いいよ。撮ろうか」

 

 

「ほんとに!?やった!じゃあ壁の前に行きましょう!」

 

 

喜多さんに手を引かれ絵の描かれた壁の前に立った。

 

 

「スマホを自撮り棒に付けて・・・・・・・・これで良し!」

 

 

「ポーズどうする?」

 

 

「じゃあ無難にピースにしましょう!」

 

 

「OK」

 

 

ピースで写真を撮ることにし目線をカメラに向けようとしたその時

 

 

「それ♪」

 

 

「!?」

 

 

喜多さんが俺の左腕にしがみついてきた!

 

 

「き、喜多さん!?」

 

 

「なに?どうしたの?」

 

 

「あの、その、あんまりくっつくと・・・・・・・・・・・」

 

 

「当ててるのよ♪」

 

 

当ててるって・・・・・・・・・・・当たった感触が全然してないんだけどな~

 

 

<ムギュッ>

 

 

「あだだだっ!?」

 

 

急に二の腕部分に痛みが走った。な、なに!?

 

 

「加門君、今変な事考えてなかったかしら?」

 

 

喜多さんが笑顔でそう訊ねてきたがなんか怖いよ!?

 

 

「い、いや、変な事なんて考えてないよ?」

 

 

「ふーん・・・・・・・まぁ、いいわ!じゃあ撮るわよ!!」

 

 

いつもの感じに戻り喜多さんも目線をカメラに向けた。

 

 

「はい!チーズ!」

 

 

「チーズ!」

 

 

<カシャッ!>

 

 

シャッターが切れ写真が撮れた。

 

 

「おおっ、いい感じに撮れてるね」

 

 

「そうね!この写真ロインの方に送っておくね!」

 

 

喜多さんは写真をすぐにロインの方に送って俺はそれを保存した。

 

 

「で、この後どうする?」

 

 

「それじゃあ駅前にできた新しいカフェに行きましょう!」

 

 

「いいね」

 

 

新しくできたカフェでお茶をして今日は解散することになったのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「今日は楽しかったわ~」

 

 

結束バンドのみんなと加門君と一緒に下北でアー写撮影してその後に加門君とカフェでお茶して充実した一日だったわ~

 

 

「それに~」

 

 

加門君とのツーショット写真!ついに撮れたわ!!

満開な笑顔の私とは反対に少しだけ微笑む加門君!滅茶苦茶いいわ!!コンクールに出したら優勝間違いないわ!!

 

 

「うふふ・・・・・・・・・・これも作ったし・・・・・」

 

 

私はさっき作り壁に貼ったB1サイズのツーショポスターを見つめた。

 

 

「また写真撮りたいわ・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

今度はデートスポットとかがいいわね♪キスしてるとことか撮りたいわ!!

 

 

「デートできるくらいまでには関係進んでるといいな・・・・・・・・・・」

 

 

私はそう呟きながら寝ることにした。

 

 

 

 




ぼざろ展のグッズ数がヤバいヤバイバ
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