最弱の転生者   作:ファイネス1

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第2話 分岐点

 予選2日目。

 遊戯一行はキース率いるゴースト骨塚一派との戦い、妨害、そして迷宮攻略を経て、丁度城の前に来ていた孔雀舞と共に遂に通過条件である星を満たしてペガサス城前まで来た。

「いよっしゃー!

 とうとう辿り着いたぜ!」

城の入り口の星10個を嵌めることで解除されるロックに我先にと飛びついて扉を開ける城之内。

 後ろで杏子達は「全く、別に競争じゃないんだから。」と呆れた様でその様を見ていたが、この行為が後に遊戯、海馬、当の城之内すらも、生涯に渡って問いかけさせ、

後にこの世界の決闘の歴史を紐解いた者達すらも、誰もが1度は考えさせるであろう

歴史の分岐点となった。

 真っ先に城内に足を踏み入れる城之内に続いて他の者達も門を潜ろうとしたが、それは門の側にいる屈強な黒服、猿渡に止められた。

「待て、お前達は通す訳にはいかない。」

 てっきり参加者以外の部外者である自分達のことを指していると思った杏子は

「いいじゃない、観戦くらい。」と文句をつけた。

「いや、お前達はペガサス様の特別なお計らいで観戦を許された。」

「じゃあ……」

「この門を通過出来る予選通過者は4人と決められている。

 よって現在、参加資格があるのは城之内まで。

 武藤遊戯、孔雀舞は人数オーバーだ。」

 その返答に遊戯は「そんな……」と打ちひしがれ、思わず本田が食ってかかった。

「何っ!?聞いてねーぞ、そんなの!」

「だが、チャンスは与えよう。」

「チャンス?」

「お前達2人には、初日で予選を通過した2人と、本戦出場権を賭けてデュエルして貰う。

 予選最終戦のこのデュエルではフィールド効果は今回は一切働かないものとする。

 尚、敗退した場合もそこの女達同様、観戦者としての権利は残る。」

「……悪い、遊戯、舞。

 俺が突っ走っちまったせいで……」

「気にすることはないよ城之内くん、

 まだ、本戦通過の可能性が残されているなら十分だよ。」

「ふん、勝てばいいんでしょ。

どうせそいつらとは、何れ戦って勝ち上がらなければならないんだから。」

 こうして遊戯と舞は、それぞれ別れて別のデュエルレーンに行った。

 幸い遊戯のデュエルフィールドはすぐ側の草原で、城之内達が観戦する中、闇人格へと変貌した遊戯は、対面の機器についた対戦者を見て、思わずその顔が強張った。

「お前は……」

 対戦相手は、目深に被った帽子の鍔を持ち上げた。

「宜しく。」

 帽子も含めた赤い全身のコーデが、夕日を背にしてその表情と共に黒々とした闇に包まれた。

(こいつが、開始数時間での真っ先の予選通過者。

 確か名前は、小波とかいったか。

 なるほどな。ただ者でない気迫を感じるぜ。)

 

 

 彼らから離れた別のデュエルフィールド。

 ゴンドラに乗った大下由美子は、対戦相手の敵意を漲らせる孔雀舞を見て、欠伸でもしそうに頭を掻いた。

 

「もー一戦すりゃあ、いいわけねー。

 んじゃー、とっととおわらせっかー。」

「………私は負けないわ。

 あんたのように、大会のデュエルからも、目の前の相手すらも見ようとしない、半端者のガキなんかに!」

「あーはいはい、じゃあ、やっちゃおっか。」

 




次回からようやくデュエルです
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