ダンジョンにボンゴレ十代目が行くのは間違っているだろうか 作:薔薇餓鬼
バーチェが魔法を発動し、ツナと
先に動いたのはバーチェでありツナの間合いに一気に踏み込み、毒を纏った手刀がツナに襲いかかる。
「【
ツナは炎の属性を晴から雲に切り替え、炎の弾丸を放つ。増殖の特性によって炎の弾丸が分裂するが、バーチェはその炎を両手で弾き飛ばしそのままツナに向かって行く。
(急所を的確に狙ってきているな)
バーチェは毒を纏った手刀で確実に人体の急所を狙ってくるも、ツナは最低限の動きだけでその攻撃を躱していく。
そしてツナは体を時計回りに回転させ、バーチェの手刀を躱すと同時に前方に移動。そこから炎の属性を雲から大空に戻し、そのままバーチェの後頭部に裏拳を繰り出す。
「……甘い」
だがバーチェはツナの方向を振り返ることなくしゃがみ込み、ツナの方を向くと同時にツナの脇腹を貫かんと手刀を繰り出した。
「―――お前がな」
「っ!?」
脇腹にバーチェの手刀が届く直前、ツナは炎を逆噴射させバーチェの背後に移動する。予想外の出来事に今まで冷静だったバーチェが初めて動揺する。
バーチェの背後を取ることに成功したツナはそのまま左ストレートを放つ。
「何!?」
かに思われたがそれはフェイント。ツナは更に炎を逆噴射させて
アルガナはツナの意識がバーチェに向いている間、死角から踵落としを喰らわせようとした。しかしツナはバーチェの背後を取った後にブラフを入れることで、アルガナの油断を誘う事に成功したのだ。
「【
「ちっ!!」
ツナが旋回しながら上昇し、竜巻が発生。アルガナは体を丸め、顔の前で腕をクロスさせ防御体勢に入る。咄嗟の判断とLv.6の耐久力もあってか【
「ゴハッ!!」
「アルガナ!!」
しかしアルガナが安堵したのも束の間。ツナは両手の掌を上に向け炎を逆噴射し、竜巻の中にいるアルガナに向かって急加速させた蹴りをその背中に炸裂させる。そしてアルガナは床に叩きつけられ、バーチェはアルガナの元へ向かおうとする。
アルガナとの合流を阻止する為ツナはバーチェの前に降り立ち、大空から霧へと炎の属性を切り替える。そして霧の炎の特徴である構築の力によって煙を作りだす。
道具や攻撃の余波などを利用せずに何故煙を作り出せた理由がわからず、困惑するバーチェ。しかしツナ程の強者相手に視界の悪い煙幕の中に入って戦うのは自殺行為である為バーチェは止まり、ツナがいつ煙から出て来ても対応できるよう迎撃体勢に入る。
「何っ!?」
だが煙の中から出て来たのは
2人のツナはバーチェの間合いに入ると同時に霧のように消える。それと同時に先程発生した煙も消えた。
「なっ!?」
霧が晴れ、バーチェの視線の先には大空の炎に切り替え左手の掌に後方に、右手の掌を自分に向けているツナがいた。左手の掌からはすでに炎が噴射されている。
煙の幻覚を作り出した後、ツナは幻覚できた自分の幻覚も作り煙から囮として飛び出させることでバーチェを動揺させると同時に、バーチェの意識を煙の中から幻覚のツナ達に向けさせることに成功した。
「―――【
直後、ツナの右手から凝縮された大空の炎が放たれる。完全に虚をつかれた為躱すことすらできず、バーチェは顔の前で腕をクロスさせ防御体勢を取るのが精一杯だった。
「っ!?」
だがバーチェにダメージはなかった。それに関してもバーチェは驚いていたが、何より一番驚いたのは自分の体を覆っていた毒が綺麗さっぱり消滅していたことであった。
ツナが大空の炎の特徴である調和を利用し、バーチェの毒を浄化した為である。そしてバーチェにダメージがないのは敢えて炎の殺傷力を調整し、調和の特性だけを持った炎を放ったからだ。
「がっ……!?」
バーチェが動揺している間にツナは炎を逆噴射させバーチェの間合いに一瞬にして移動し、その額に肘鉄を喰らわせる。そしてそこから顎にアッパーを入れ、顔面に右フックと左フックを喰らわせ、そのまま地を蹴って空中に飛び、両手を握った拳をバーチェの頭に叩き込んだ。
ツナの怒涛の攻撃を喰らった事により、バーチェは意識を失いかける。
「あああああああああ!!」
だが気合いで意識を繋いだバーチェはツナの両手を強く掴む。ツナの機動力の秘密が両手の炎だということに気づいたのだ。
「アルガナ!!」
自分が動きを止めている間に攻撃しろというバーチェの意図を察したアルガナは、ツナの背後から凄まじい速度で攻めて来る。
「―――ナッツ」
そんな中、ツナはリングからナッツを呼び出すと炎の属性を大空から雨に切り替える。ツナが炎を切り替えたことによってナッツの属性も雨に変化する。
「GURURU……GAOOOOOO!!」
ナッツはアルガナの方を向くと、そのまま雨の炎を伴った咆哮を放った。
(こ、これは……さっきの……!?)
まさかの
「くっ!!」
そしてナッツが自分の方を向いたのを見て、バーチェはアルガナのように動けなくなることを恐れ、ツナから手を離し即座に離れた。
バーチェが離れた事によって、解放されたツナは動きを封じられたアルガナの元に向かった。
(や、やられる!!)
危機感を覚えなんとか体を動かそうと力を込めるも、アルガナの体が動くことはなかった。
そしてツナは攻撃の瞬間、炎の属性を雨から雷へと変化させる。
「ゴフッ!?」
ツナの拳打のラッシュがアルガナの腹部に叩き込まれる。雷の硬化によって強化された拳によって、流石のアルガナも吐血する。
「―――クソがぁああああああ!!」
フリュネをも無力化した拳を受けてもなおアルガナは右足による前蹴りをツナに向かけて放つ。
「がっ……!?」
ツナは両手でアルガナの右足を掴みアルガナを宙に投げ飛ばす。そのまま空中にいるアルガナの顔面に右足によるハイキックを喰らわせる。
ツナは炎の属性を雷から晴に切り替えると自分の腕を掴み掌を上空にいるアルガナに向けると、そのまま晴の炎の弾丸を放った。
(速い!?)
晴の炎の特徴である活性によって炎の弾丸は凄まじい速度でアルガナに向かっていく。
「【
「グハッ!!」
既に満身創痍の上、想定以上の速さで向かって来る弾丸に対応ができず、アルガナは防御体勢を取ることすらできないまま直撃する。
「終わりだ」
「ガハッ!!」
ツナはアルガナが空中から落ちて来たところを晴の炎を纏った掌底を叩き込む。晴の活性が付与されたことによりアルガナは超スピードで飛んでいき、そのまま
「ば、馬鹿な……!?」
アルガナが遥か彼方に飛ばされた光景を見て、バーチェは驚愕する。
彼女には相手の血を接種し、耐久が下がることと引き換えに
本来であればバーチェがツナの動きを押さえている間、アルガナがツナの血を接種しパワーアップする事でツナを倒す予定だった。しかしそのアルガナがやられてしまった以上、自分に勝ち目がないのは明白だった。
「がっ……!?」
バーチェが動揺している間にツナは炎の属性を晴から大空に切り替え、炎を逆噴射させバーチェの間合いに一瞬にして入る。そこからバーチェの腹部に右ストレートを入れる。
ツナの右ストレートをモロに喰らったバーチェは両手で腹部を押さえながら両膝をつき、そのまま地面にうつ伏せの状態で倒れた。
他の炎の属性を使えると戦略が広がって楽しい反面、書くのが面倒くさい……自分で考えておいてなんですが……
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