ダンジョンにボンゴレ十代目が行くのは間違っているだろうか 作:薔薇餓鬼
ラキアの国民の半数と引き換えに【ヘラ・ファミリアアルフィア】を蘇らせることに成功した。
現在、チェルアとアルフィアは霧の炎を纏った2匹の鳥型の
「まさか
「違うわ。これは私だけが持ってる独自の技術」
チェルアは
そして霧の炎の力によって周囲の景色と同化している為、人からも
「それよりどう? 空の旅は?」
「忌むべき
「あなたの為を思って快適な旅を用意したのに」
「だったら最初から蘇らせるな」
「それを言われちゃうと反論できないんだよねー」
「それよりこの装備を用意したのはお前か?」
「それはゼアロが用意した物よ。私にはよくわからないけど、魔導士ならあれば一目でわかる程に過剰な程の魔力耐性を持つ魔法衣らしいわね。ゼアロは弱かったけど魔道士だったみたいだからわかってたみたいだけど」
「あの気色の悪い奴に理解されてるのは何とも遺憾だな」
「あ。でも安心して。着替えさせたのは私だから」
「私の内臓を潰した奴に安心しろと言われて安心できるとでも?」
「さっきから正論で殴るの止めてくれない?」
「直接殴られないだけマシだと思え」
「おー。怖い怖い」
逆らえとはいえアルフィアの殺伐とした殺気を感じてチェルアは少しだけ冷や汗を流した。
「ここで下ろせ」
「え? まだオラリオまで結構、距離があるけど?」
「ここまで来られれば私ならすぐに辿り着ける。それに貴様と1秒でも長くいたくないんでな」
「はいはい。わかりましたよ」
ここで仮にアルフィアが逃げたとしてもスキルの発動者であるチェルアは居場所がわかる上に遠隔で意識を奪うことができる為、チェルアは
「私は巻き込まれない場所から見てるからおもいっきり殺っちゃっていいわよ」
アルフィアの乗っていた
そしてステイタスをフルに発揮して移動すると、一瞬にして姿が見えなくなった。
「速っ!?」
自分の想像を超える速さであった為、流石のチェルアも驚きの声を上げてしまった。
「私も追い付かないと」
このままでは自分一番の楽しみを見る前に戦いが終わってしまうと踏んだチェルアは、アルフィアに追い付く為に再び
一方で戦場の後始末をしているツナ達は。
「後は使える物と使えない物に分けるだけだな」
「え? 何で?」
「
「成る程な。撤退する際に落としたラキアの武器とラキアに売り付けた武器をまたオラリオ内で販売して利益を倍にするって訳か」
シャクティの言葉を聞いて、リボーンは武器の分別を行う理由を即座に理解していた。
「でもこれを分けるって大変じゃない……?」
「まぁ鍛冶師系の【ファミリア】の存在が無ければ
冒険者である以上、武器の消耗という問題から避けては通れない。故に
そしてこのオラリオは英雄の都。冒険者になりたくて都市外からやって来る者は星の数程いる。それ故に
【ロキ・ファミリア】は都市最大派閥ということもあり、深層にて強力な
「っ!?」
すると今までフィンの親指の疼きが強くなる。そしてその数秒後、ツナ達のいる地点からかなり離れた場所から轟音が響き渡った。
「な、なに!?」
「あっちは【フレイヤ・ファミリア】がいる方向……団員同士でやり合っているのか?」
ツナは突然の轟音に動揺し、シャクティはその場の状況から冷静に状況を分析する。
「いや……おそらく何が起きている。とてつもない脅威が……」
「疼いているのか……?」
「ああ……かなりね。…シャクティ。今すぐ都市へ戻って都市の護りを固めてくれ……」
「……わかった」
フィンの表情から何かとんでもないことが起こっていること察したシャクティはすぐにオラリオへと戻って行く。
「このタイミング、チェルアの野郎が関係してるかもしんねぇぞ」
「え!? じゃあ……!?」
「急ぐぞツナ。この機を逃がす訳にはいかねぇ」
「うん!!」
一方、ツナ達と同じく戦後の後処理を【フレイヤ・ファミリア】達。すでに戦いは始まっており多くの団員がアルフィアに返り討ちよってやられ地面に転がっていた。
「【永争せよ、不滅の雷兵】────【カウルス・ヒルド】!!」
アルフィアの周囲を囲んでいた雷の
「【
アルフィアが呟くと、雷撃がアルフィアの体に触れた途端に霧のように霧散していく。
【
(攻撃すると見せかけて私の視界を防ぐのが目的か……)
ヘディンは魔法による攻撃でアルフィアを仕留められると思っておらず、最初からアルフィアの視界を防ぐのが目的だった。
「【
アルフィアが再び呟くと広範囲に渡って衝撃波が発生しヘディンの発生させた煙幕を吹き飛した。
【サタナス・ヴェーリオン】。音の塊を放つ攻撃魔法である。超短文詠唱でありながら、圧倒的破壊力と広範囲射程である上に、音という性質故にに不可視で回避も困難という厄介、極まりない魔法なのである。
視界を塞いでいた煙幕が吹き飛された後、上空からガリバー兄弟が、アルフィアの背後から音も無く現れたヘグニが強襲をかける。
「【
「「「「ゴハッ!!」」」」
「ゴフッ!?」
再び音の爆弾が炸裂しガリバー兄弟とヘグニが吹き飛ばされた。
【サタナス・ヴェーリオン】はただの音の魔法ではない。魔法を放った後に【
(ここだ!!)
優れた長刀であると同時に魔法効果を増幅させる杖としての側面も持っているディザリアを薙ぎ払った。
魔法を無効化される以上、アルフィアにダメージを当てるには魔法以外の手段で攻撃を当てるしかない。その為にヘディンはガリバー兄弟とヘグニを囮にしアルフィアの間合いに移動。そして容赦なくアルフィアの首を目掛けて右薙ぎを払った。
「遅い」
「がっ……!?」
しかしアルフィアは一瞬にしてヘディンの背後に移動し、手刀でヘディンの背中を切り裂くと同時にヘディンのディザリアを左手で奪い取った。
「そんなダダ漏れの殺気で私を殺れるとでも思ったか?」
「がっ!?」
ヘディンの次に背後からトップスピードになったアレンがアルフィアの人体を貫こうと刺突を放つも、アルフィアは上半身を左側に傾けて躱し、槍を持っていた右腕を自分の右腕で挟んで動きを封じる。背後を振り向くことなく同時に左手で持っていたディザリアでアレンの脇腹を貫いた。
「アルフィア……!?」
幹部人がアルフィアによって蹂躙された後、騒ぎを聞きつけたオッタルがやって来る。そしてアルフィアの姿を見て驚愕していた。
「お前が生きているということはザルドの奴を打ち倒し器を昇華させることに成功したようだな」
「馬鹿な……!? お前は死んだ筈だ……!?」
「甦った。不本意だがな」
「甦っただと……!?」
「そんな些末なことはどうでもいい。私が死んでから7年。貴様ら一体、何をしていた? あの頃の私と同じ位置にいる者がお前しかいないとは。こんな調子で黒き終末に打ち勝てると思っているのか?」
「っ!?」
アルフィアはオッタルに殺気を放つ。オッタルは大剣を構えるがすでにアルフィアはオッタルの間合いに移動していた。
「ほう。防いだか」
(速い!? まさか【ランクアップ】したというのか!?)
オッタルは大剣で正面に構え、大剣の表面でアルフィアの手刀を防いだ。
アルフィアの生前のレベルは今の自分と同じLv.7。勿論、同じレベルでも敏捷のステイタスは個人によって違うがそれを差し引いても今のアルフィアの速さはそれだけで説明がつかない。故にオッタルはアルフィアが【ランクアップ】したのだと結論付けた。
「おおおおおおおおおおお!!」
「っ!?」
オッタルが雄叫びを上げた途端、アルフィアは飛び引いた。外見こそ変わっていないがオッタルが雰囲気が変わったことに気づいたのである。
「獣化か」
獣化。獣人の中でも限られた種族にしかない現象であり、発動すると戦闘本能が解放され身体能力が強化される。獣化ができる者が神の恩恵ファルナを授かった場合、スキルと密接に結びつく。
オッタルの場合、【
無理やり自身のステイタスをLv.8に無理やり引き上げ、オッタルは怒涛の斬撃で攻勢に出るもアルフィアはいとも容易く躱していく。
「掠りもしないなら剣など振るうな」
アルフィアには【
【ランクアップ】、スキル、不治の病という制約から解放されたアルフィアの力にはオッタルの力は及ばなかった。
「【
「がぁあ!?」
音の爆弾によってオッタルの体が吹き飛ばされるも、空中で体勢を整え、地面に着地する。
「耐えたか」
「はぁ……はぁ……」
オッタルは耐久のステイタスは極限まで上げられている上に、スキルによって強化されている。故にダメージを受けつつもなんと耐えていた。
(攻撃を当てられさえすれば……)
魔力、敏捷においてはアルフィアには及ばないが、力と耐久はオッタルの方が圧倒的に上。つまりダメージ覚悟で渾身の一撃をアルフィアに喰らわせられれば勝機はある。しかし流石に何発も受けられない上にスキルの発動したことで体力が消耗していく以上、短期決戦に持ち込まないとならないがそれが簡単にできる相手ではないことはオッタルが誰よりもよく知っていた。
「大方、短期決戦に持ち込もうとしているんだろうが、
オッタルの企みに気づいたアルフィアは何かをしようとする。
「っ!?」
アルフィアが何かしようとした矢先、空中から急降下したツナが加速した蹴りをアルフィアに喰らわせた。だがアルフィアは右腕でツナの蹴りを防いだ。
「何だ貴様は?」
アルフィアを強くし過ぎたかもしれない……
前にも言いましたが今回の話はツナとアルフィアをやりたいが為だけに作ったので【フレイヤ・ファミリア】の扱いが雑に……本当にすいません……
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