ダンジョンにボンゴレ十代目が行くのは間違っているだろうか   作:薔薇餓鬼

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標的(ターゲット)136 XX(ダブルイクス)

 

 

 

 

 

 

「オペレーションXX(ダブルイクス)

 

『了解シマシタボス。XX(ダブルイクス)発射シークエンスヲ開始シマス』

 

 ツナの瞳にメーターが表示されると、グローブに取り付けられた噴射口から支えとなる柔の炎を噴射する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────リボーン達サイド

 

「両手を前に!?」

 

「構えが違う!?」

 

 穢れた精霊(デミ・スピリット)をトドメを刺したした時と構えアリシアとラウルが驚愕する。

 

「まさか……両手で……!?」

 

「そんなことをすれば吹き飛ぶわよ!?」

 

「いや。あのグローブの噴射口から支えとなる炎が噴射されている」

 

 アイズとティオネはツナが両手から炎を撃つということを理解すると同時に、ツナ自身がタダでは済まないと思い焦る。だがそんな2人の不安をフィンをすぐに払拭した。

 

「まさかあれより上の技があるとは……」

 

「ふざけた野郎だぜ……」

 

 遠征の時に放った技がツナの本気ではなかったと知ってリヴェリアとベートは驚愕を禁じ得なかった。

 一方で【XBURNER(バーナー)】を見たことのない者はツナが何をしようとしていることは理解できても、どのくらいの威力なのかわからず困惑していた。

 

「見せてやれツナ。お前の力を」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────ツナ&アルフィアサイド

 

「【祝福の()(こん)、生誕の呪い、半身喰らいし我が身の原罪。(みそぎ)はなく。浄化はなく。救いはなく。鳴り響く天の音色こそ私の罪】」

 

 アルフィアは上空にいるツナにも目もくれず超長文詠唱を始める。

 アルフィアが放とうとしているこの魔法こそ海の覇王(リヴァイアサン)にトドメを刺した魔法にして、アルフィアの持つ最強の魔法である。

 

『カウンターバーナー及び LR(レフトライト)バーナー炎圧上昇』

 

「【神々の喇叭(らっぱ)、精霊の竪琴(たてごと)、光の旋律、すなわち(ざい)()の烙印】」

 

 ツナは両手の掌に炎を集約し、アルフィアは淡々と詠唱を続けていく。

 

『ゲージシンメトリー発射スタンバイ』

 

「【箱庭に愛されし我が運命(いのち)よ砕け散れ。私は貴様(おまえ)を憎んでいる。代償はここに。罪の証をもって万物(すべて)を滅す。()け、聖鐘楼(せいしょうろう)】」

 

 ツナの両手に発射する為の炎が充填された。そしてアルフィアは詠唱を終わり、遥か頭上に巨大な灰銀の鐘が具現化される。

 

「お前も全力でこいアルフィア」

 

「青二才が」

 

 ツナの言葉を聞いて悪態をつくアルフィアであったが、不快感は一切感じていなかった。

 

「【XXBURNER(ダブルイクスバーナー)】!!」

 

「【ジェノス・アンジェラス】!!」

 

 ツナの両手の掌から莫大な炎が放たれ、アルフィアの頭上にあった大鐘楼は砕けると同時に膨大な衝撃波が生み出された。そしてお互いの放った膨大なエネルギーがぶつかり合う。

 

「うぉおおおおおおおおお!!」

 

「はぁあああああああああ!!」

 

 お互いの技が拮抗し合い、ツナとアルフィアが絶叫が響き渡る。2人の放った技の余波によって暴風が発生し大地が抉れていく。

 

「おおおおおおおおお!!」

 

 するとツナの炎が徐々にアルフィアの衝撃波を徐々に押し返していき、ついにアルフィアの魔法を完全に破壊した。

 

(見事としか言いようがないな)

 

 自分の魔法が押し負けているのを視界に捉えたアルフィアは敗北を確信した。そしてアルフィアの体は大量の砂煙に包まれていく

 

「っ……!?」

 

 自身の魔法が打ち破られて死を受け入れたアルフィアであったが、ツナの炎はアルフィアに当たっていなかった。

 

(そういうことか……)

 

 だはすぐにアルフィアはなぜ無傷でいられたのかを理解し、後方を向いた。そしてアルフィアの視界には先程、ツナが放った炎によって底の見えない巨大な穴が空いていた。

 ツナが上空に上がったのはアルフィアの攻撃を上空に向けさせ、自分の後方にいるリボーン達に被害を出させない為。それとアルフィアのを護る為であった。

 真正面からであればアルフィアの魔法だけを破壊できないが、空中からでかつ照準をズラしておけば、アルフィアの魔法だけを破壊することができるからである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────リボーン達サイド

 

「「「「「「「……」」」」」」」

 

 ツナの【XBURNER(イクスバーナー)】を見たことがある者も初めて見る者も驚愕のあまり、声を発することもできないでいた。

 

「よくやったぞツナ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────ツナ&アルフィアサイド

 

「お前の負けだアルフィア」

 

「そのようだな」

 

 空中にいたツナが地上に降りると、アルフィアに告げた。ツナの言葉を聞いてアルフィアは体が半透明になっていることに気づき、同時に自身の活動限界がきたことを悟る。

 

「約束通り、お前を復活させた奴について教えてもらうぞ」

 

「そうだったな」

 

「それで奴はどこにいる?」

 

「奴はラキアを拠点にしている。私が目覚めた時はラキア王国の地下にいた」

 

「やっぱりか……」

 

「だが今はこの周辺のどこかにいる。私の力が見たくて仕方がなかったみたいだからな」

 

「わかった」

 

 完全に敗北しということもあってか、アルフィアはツナの質問に素直に答えた。

 

「何か言い残すことはないか?」

 

「ない。私はとっくに死んだ人間だ。今さら言い残すこともないし、血縁者もこの世にはいない」

 

「そうか……」

 

「ただ聞きたいことがある。といっても貴様が知っているかどうかはわからんが」

 

「何だ?」

 

「オラリオの北西区画にある小さな廃教会を知っているか?」

 

「あ、ああ……知っている……というか今は俺達の【ファミリア】の本拠(ホーム)になっている……」

 

 まさかアルフィアの知りたいことが一番最初の【ヘスティア・ファミリア】の本拠(ホーム)だとは思っていなかった為、ツナは少しだけ驚いていた。

 

「そうか……まだあるのか」

 

「大切な場所だったのか?」

 

「妹のな」

 

「そうだったのか……だとしたら申し訳が立たないな……」

 

「どういう意味だ?」

 

「少し前に他の【ファミリア】の襲撃を受けて教会を破壊されてな……元々、老朽化が進んでいたのもあって今はもう廃墟と化しているんだ……」

 

「そんな馬鹿な【ファミリア】がいるとは……どこの【ファミリア】かは知らないが……そのことをもっと早くに知っていたら全員、血祭りにしてやったものを」

 

(危なかったな……)

 

 今までにないくらい殺気を荒立たせるアルフィア。もし自分と戦う前に、教会が破壊されていたことを知っていたなら【アポロン・ファミリア】現団員も旧団員もアルフィアによって確実に皆殺しにされていたと知ってツナは安堵する。

 

「俺達としてもあの教会は直したいんだが……今、俺達の【ファミリア】は莫大な借金がある上に【ファミリア】の等級が上がったせいで納める税金が上がって色々と大変でな……悪いが直せそうにない……すまない」

 

 自分達が壊した訳ではないが、それでも申し訳なさでいっぱいになった為、ツナはアルフィアに対して謝罪した。

 

「そろそろ時間か」

 

 元々、薄くなっていた体がさらに薄くなり始め、限界が近いことをアルフィアは悟る。

 

「もしもの話をするだけ無駄だが、お前がもし15年前にいて、黒竜討伐に参加していたら結末は変わっていたんだろうな」

 

「どうだろうな。ただ俺はお前達のような英雄になれる人間じゃない。だが黒竜を倒し、お前達を越える英雄になる男を俺は知っている」

 

「……何者だ?」

 

 ツナ程の強さを持つ男が認める存在がいると知ってアルフィアは興味を示した。

 

「俺と同じ【ファミリア】の仲間だ。冒険者になって僅か1ヵ月でLv.2に【ランクアップ】し、そこからさらに1ヵ月でLv.3になるという最速記録の持ち主だ。オラリオでは【未完の新人(リトル・ルーキー)】という二つ名で知られている」

 

「それは確かに有望だな。最後だ。聞かせろ。その男の名を」

 

 自分の想像以上の逸材であった為、アルフィアはその者の名を尋ねた。

 

「ベル・クラネル」

 

「っ!?」

 

 ベルの名前を聞いた途端、アルフィアは驚きのあまり目を見開いた。

 

(そうか……いるのか……オラリオに……)

 

 すると今まで上がることのなかったアルフィアの口角が上がり、優しい表情を浮かべた。

 

(メーテリア……お前の子は立派に育っているぞ……)

 

 満足げな笑み浮かべながら、アルフィアは消えたのだった。

 

 

 

 

 

 




という訳でアルフィアとの決着でした。
ダンクロの時をかける道化師(ジェスチャー)の後にこの話を書いたので正直、肩身が狭いです。


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