ダンジョンにボンゴレ十代目が行くのは間違っているだろうか   作:薔薇餓鬼

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標的(ターゲット)138 終戦(エンドウォー)

 

 

 

 

 

 アルフィアは倒され【復讐者(ヴィンディチェ)】によって今回の黒幕がチェルアは捕らえられたことで、事態は収集した。

 

 

─────ウラノスの地下祭壇

 

「っ!?」

 

「来たか……」

 

 地下祭壇に不穏な空気を感じ取ったフェルズとウラノス。すると黒い炎が現れ、炎の中からバミューダとイェーガーが現れた。

 

「……お前達が【復讐者(ヴィンディチェ)】か?」

 

「いかにも」

 

(じ、次元が違い過ぎる……)

 

 ウラノスは()(ぜん)とした態度で応対するが、フェルズは想像を遥かに絶するバミューダとイェーガーを前にして落ち着いていられなかった。

 元々、チェルアを捕縛することができた場合、地下祭壇にいるウラノス達に報告する手筈になっていた。

 夜の炎によるワープは姿だけでなく死ぬ気の炎を感知した場所への移動が可能。虹の代理戦争でバミューダ達を欺く為に作った炎の(おとり)を事前に提供し、バミューダ達がワープできるようにしておいたのである。

 

「ここへ来たということはチェルアを捕縛したということでいいのか?」

 

「ああ。それと言っておかなければならないことがある」

 

「何だ?」

 

「1から説明すると長くなるから結論から言わせてもらうけど、アルフィア君がチェルアによって復活させられた」

 

「っ!?」

 

「何だと!?」

 

「チェルアのスキルによって一時的に蘇らせたのさ。綱吉君がアルフィア君を倒したお陰で都市壊滅という最悪の事態は避けられたが、問題はまだ残っている」

 

「問題?」

 

「ラキア王国だ」

 

「ラキア王国……その口振りから察するにチェルアは我々の予測通りラキアにいたということか」

 

「その通り。そしてアルフィア君を復活させる為にラキアの国民の約30万人の死ぬ気の炎が強制的に奪われ、今ラキアはパニック状態に陥っている」

 

「……今回の真相をラキア側に伝えろということか」

 

「察しが良くて助かるよ。流石このオラリオを創設した神だね」

 

 ラキアの現状を言葉を聞いて、ウラノスはすぐにバミューダの要求を理解した。

 

「詳しい話が知りたいなら綱吉君かリボーン君に聞いてくれ。あの2人には今回の件の全てを話している。我々は一刻も早くチェルアを投獄しなければならなくてね」

 

「わかった」

 

 するとイェーガーは右腕だけをワープ祭壇の上空に浮いていた炎の囮を一瞬にして回収。そして分離した腕が再び元の位置に戻る。

 イェーガーが炎の囮が回収したのを確認後、バミューダは懐から立方体の装置を取り戻した。

 今回の作戦に当たってリボーンはディーレの作った異世界転送装置を【ボンゴレ】に渡し新たな異世界転送装置を作り出し【復讐者(ヴィンディチェ)】に提供したのである。

 

「さようならオラリオの創設神。もう会うことないだろう」

 

 バミューダは装置に炎を注入すると、2人は眩い光に包まれり。そして光が消えると2人の姿は完全に消えていくのであった。

 

 

 

 

 

 その後、ツナとリボーンから眼晶(オクルス)によって連絡が入り、アルフィア復活の真実が語られた。

 その後、闇派閥(イヴィルス)の生き残りの存在が露見すればオラリオに混乱をもたらす為、ゼアロの処分が内々的に行われた。

 そしてチェルアによって一番の被害を被ったラキアは、迅速な対応なお陰もあって死者は出なかった。国家崩壊という最悪の事態は避けられたが、今回の侵攻と国民の救助の対処によって財政は傾いた。

 今回の騒動の黒幕、チェルアについて書かれた書状がラキア側に送られ、その内容はすぐに国民に伝えられ、ラキアの人々は誰かもわからない黒幕に怯えることは無くなった。

 想像を超える事態にはなったものの、無事に事態は収拾した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 戦いの後始末が終わった後、ツナはある場所を訪れていた。

 

「……」

 

 オラリオに戻った後、ツナは1人で【ヘスティア・ファミリア】の本拠(ホーム)であった廃教会へと訪れれていた。アルフィアとの戦いでこの廃教会の話が出て来た為、行かずにいられなかったのである。

 

「あれ? ツナ?」

 

 しばらく廃教会に見つめていると後方からツナの名を呼ぶ声がした。ツナが振り返ると、視線の先にいたのはダンジョン帰りのベルだった。

 

「ベル、何でここに?」

 

「たまに様子を見に来てるんだ。ツナこそ何でここに?」

 

「え、えっと……実はこの教会に思い入れのあった人のお姉さんに出会ってさ……それで見に来たんだ」

 

 アルフィアのことは機密事項である為、ツナは名前を伏せて事情をベルに説明した。

 

「その人は?」

 

「今の教会の状態だけ話したら帰ったよ。なんかすぐに国に帰らなきゃいけなかったみたいだし、その思い入れのあった人も、もう亡くなってたみたいなんだよね……」

 

「そうなんだ……」

 

(まぁ本当はめちゃくちゃキレてたけど……)

 

 破壊されたとはいえ、その思い入れのあった人の姉にこの教会を見せて上げられないことを残念がるベル。

 しかしツナは教会を破壊されたと知って、教会を破壊した【アポロン・ファミリア】の団員達を抹殺し、主神であるアポロンを天界に強制送還するくらいに激怒していたアルフィアの姿を思い出して恐怖していた。

 

(そういえば……)

 

 ツナは思い出す。アルフィアが消える前にベルの名前を伝えた時に、アルフィアが優しい笑みを浮かべていたことを。

 

(ていうか……)

 

 ツナはベルの方に視線を移す。そしてベルとアルフィアがなんとなく似ていることに気づいた。

 

「そういえばベルって親ってどんな人なの?」

 

「僕の両親は物心つく前に亡くなってて、お爺ちゃんに育てられたから両親のことは何も知らないんだ」

 

「そっか……ごめん……」

 

「どうして急にそんなことを聞くの?」

 

「い、いや……なんか急に気になってさ……」

 

 ベルが両親のことを知らない以上、ベルとアルフィアの繋がりを証明することはできない。故にツナはこれ以上、ベルに尋ねても無駄だと悟った。

 

「帰ろっか」

 

「う、うん……」

 

 ツナがなぜ自分の両親のことを聞いてきたのかわからなかったが、ベルはツナと共に【竈の館】へと帰るのであった。

 

 

 




これにてラキア進軍篇は終わりです。あまり面白味のない話になりましたが、なんかあのまま異端児(ゼノス)篇に入っても変な感じがしたので今回の話を書きました。

ツナvsアルフィアをやる為だけに作った今回の章、いかがだったでしょうか? 

死ぬ気の到達点とか出したかったんですけど、ジェノス・アンジェラスとXXBURNERのぶつかり合いが見たかったので出すのを断念しました。

本編でなく外伝のアストレア・レコードやファミリアクロニクルの内容を見てない方にもわかるようには書きましたが伝わったでしょうか?

ぶっちゃけ今回の話、非難覚悟で書きました。けど思ったより好評で何よりでした。

次回から異端児(ゼノス)篇に入ります。次の話も非難覚悟で書くのでぶっちゃけビクビクしています。

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