ダンジョンにボンゴレ十代目が行くのは間違っているだろうか 作:薔薇餓鬼
ラキアによる侵攻が終わってから3日が経過した。ウラノスからラキアからオラリオへ書状が届いたという連絡があり、ツナ、ヘスティア、リボーンはラキアからの報告を聞くことになった。
『結論から言うと死者は出ていない。すぐにチェルアのことについて公表したことで国民達が誰ともわからない黒幕に怯えることはなくなった。ただ今回、主神であるアレスとマルティヌスは国中から非難されているようだが』
「ま。当然だろうな」
ウラノスの言葉を聞いてリボーンは冷静に事実を受けていた。
元々、戦争する必要がないのにも関わらず、絶対に勝てないオラリオに戦争を仕掛けて兵士達を疲弊させた上に、その隙を狙われて国家崩壊しかけた。チェルアに付け入る隙を与えた主神のアレスと国王のマルティヌスが非難されるのは当然の話であった。
「……」
ツナは自分達の世界の人間のせいでラキアの国民に迷惑がかかった為、複雑な感情抱いていた。
「それにしてもよく
『国を出ても生き方がわからない者がほとんどだ。それにラキアはオラリオ以外にも多くの国に戦争を仕掛けている。故に多くの国からも恨まれている。自分がラキアの出身だと知れれば命の保証はない。だから止むなく国に留まっているというところだろうな」
(そういえば魔剣がエルフの森や精霊の住処を焼き払ったんだっけ……)
ウラノスの言葉を聞いて、ツナはラキアがクロッゾの魔剣で好き放題していた話を思い出す。
『この1件でまず国のトップと主神の座は別の者に交代することになるだろう。不謹慎ではあるがこの1件のお陰で、ラキアはまともになるだろう』
今までマルティヌスとアレスは愚行に愚行を重ねてきた。そして今回の1件で国民達の堪忍袋は完全に切れた。そうなればトップが引きずり下ろされるのは自然なことであった。
「それと報告し忘れていたことがあったんだが、チェルアの作ったあのリング。ラキアの裏社会の人間に配った物だったらしい」
『あのリングがテッド以外にもリングが渡っているということか』
「ああ。といっても装備したら生命力を奪われる代物だ。まずあのリングを悪用されることはねぇだろうが、問題はそこじゃねぇ。あのリングはこっちの世界の素材だけで作られていたらしい」
『つまり死ぬ気の炎を使えるリングはこの世界でも作れるということか』
「それだけじゃねぇ。チェルアは
「え!?」
まさか
「といってもチェルアは報復を恐れて、死ぬ気の炎の存在も
『間一髪だったという訳か』
チェルアが最悪の事態を考えるタイプだったとわかってウラノスは安堵した。
「報告は以上だ」
『ご苦労だった。また何かあったら連絡してくれ』
報告を終えるとツナ達はダンジョンに行った、ベル達が帰って来るのを待つ。
「遅いな」
日が沈み時刻は夜となった。とっくに帰って来てもおかしくない時間であるにも関わらず、ベル達が帰って来ないことにリボーンは違和感を覚える。
「まさか何かあったんじゃ……」
「俺、行って来るよ!!」
ツナが遠征に行っている間、
そんなヘスティアを見てツナは慌ててダンジョンへ行く準備をする。
「その必要はないらしいぞ」
リボーンは竈の館から気配を感じ、これがベル達だということを察した。
リボーンの推測通り何事もなくベル達が戻って来た為、ヘスティアとツナは安堵した。
「誰だそいつ? 新しい【ファミリア】のメンバーか」
ベル達は無事であったが、なぜかベルの側にローブを纏った小柄な人物がいた。
リボーンの言葉を聞いてベルは気まづそうな表情を浮かべながらゆっくりとフードを取った。すると、琥珀色の瞳と青い長髪、そして青白い肌、額には紅の宝石が埋まり、
「え……!?」
ツナは少女の見た目をすぐに正体に気づいた。この少女が
「話を聞かせてくれ」
冷静に事態を受け止めた。
19階層で
討伐は順調だったものの、途中で他の冒険者とはぐれてしまい孤立してしまった。そんな時に
その後、
このまま放っておけないと感じたベルは
(喋る
ツナは59階層で戦った
「……どうなさいますかヘスティア様?」
この
「……このことは誰にも話さないでくれ。しばらく様子を見る。ぶっちゃけてしまうけど、僕もこの事態をどう受け止めていいかわからない。こんなことがあるなんて……」
全知である
「
「ガウ?」
するとソファーで寝ていたナッツが目が覚ます。そしてナッツの視界に
「ガウ♪」
戦い以外では臆病な筈のナッツが
「あったかくてポカポカするー」
「「「っ!?」」」
その後、この
しかしこの時、ツナ達は知らなかった。この出会いがオラリオを全土を巻き込む事態になることを。
という訳で
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