ダンジョンにボンゴレ十代目が行くのは間違っているだろうか 作:薔薇餓鬼
それとリボーンが20周年企画が始動しましたね。もしかしたらリボーンのアニメ化がついに来るのか!?
喋る
「喋る
ツナはヘスティア達にダンジョンにて起こった出来事について話した。ウィーネと同じ存在がいると知って命、リリは驚愕を禁じ得ないでいた。
ベルは地上から帰った後、1人で考えたいことがあると言って街を歩いており、春姫はウィーネの遊び相手をしており、リボーンは9代目に呼ばれて元の世界へと戻っている。
「リリはウィーネ様の保護を止めるべきだと思います」
「リリ殿!? 何を!?」
「はっきり言います。リリは非常にきな臭い問題に足を踏み入れかけています。神様達でさえ知りえない
個体が他に確認された以上、予断は許されません」
「ですが保護を止めるなど……それではウィーネ様はどうなるのですか!? 自分達は見捨てれば彼女は……!?」
春姫がウィーネのことを心底、気に入っている。命は春姫の為にリリの意見に反論する。
「なら俺が幻覚で……!!」
「四六時中、幻覚をかけられるのですか?」
「それは……」
「四六時中、幻覚を使えたとしてもです。幻覚を見破れたり、幻覚を使える奴には見破られる。これは綱吉様が言った言葉です」
「……」
「この世に絶対などありません。ウィーネ様を匿っていことがバレたらリリ達はオラリオ中から非難されることは明確です。ですからウィーネ様には都市外。セオロの密林にでも身を隠せば生きていける筈です」
【ファミリア】を護る為に今まで誰もが先送りにしていた問題に触れるリリ。それでもウィーネを殺すという選択肢を取ることはできず、折衷案を出した。
ダンジョンの
「彼女はともすれば爆弾です。今は大丈夫でもいつか必ず【ファミリア】を危険に晒す時が来る。お人好しのベル様に言っても、無駄です。恨まれようがリリ達が判断してあの人を護れないと」
どれだけウィーネの存在を秘匿することに尽力しとしても永遠に隠し通せる保証など、どこにもない。リリの言い分は間違っていない為、誰も反論することができず沈黙が訪れた。
「リリ達と彼女は一緒にはいられません。彼女は
「……その結論はまだ早急だ。サポーター君も落ち着いた方がいい」
「……申し訳ありません」
これ以上、気まづい雰囲気になるのは不味いと判断したヘスティアは話を終わらせるようにリリに進言した。リリもヘスティアの考えを悟り、俯きながら謝罪した。
すると命が何かの異変に気づき、廊下に慌て飛び出して周囲を見渡した。
「どうしたの命?」
「ウィーネ殿がいません……!?」
「ええ!?」
命のスキルである【
館内にいないことを苦汁の表情を浮かべる。
「まさかさっきの会話を聞いて……!?」
「早くウィーネ君を探すんだ!!」
ヴェルフは先程のリリの言葉を聞いてウィーネがショックを受け、外へ飛び出したのだと推測。
ヴェルフの言葉を聞いてヘスティアは指示を出すと、ツナ達はウィーネの捜索に向かう。
その後、ベルと合流し事の顛末を話し、ベルもウィーネの捜索に加わる。
(早く捜さないと!!)
カモフラージュの為にローブを被らせてはいたが、もしウィーネの存在が露見すれば間違いなく始末される。ツナは街中を走り回って必死にウィーネを捜していた。
「街中で
「何だと!?」
(まさか!?)
慌てふためいた住人の会話を聞いてツナは、ウィーネの正体がバレのだとツナは確信する。
「あの!!」
ツナは住人に話しかけ、ウィーネが現れたであろう場所について教えてもらうと再び走り出した。
すると住人の教えてもらった場所に向かって行くと、住人達や冒険者の罵声や悲鳴がツナの耳に届く。
「綱吉様!!」
するとツナと同じく騒ぎを聞きつけたリリがやって来た。
「リリがウィーネ様を助けます!!」
ツナがここにいるということは、自分と同じくウィーネの情報を聞きつけたのだと悟り、リリは変身魔法の詠唱を始めようとする。
「いや。俺が行く」
リリが変身魔法で姿を偽りウィーネを救出しようとしていることを察したツナは
「待って下さい!! こうなったのはリリのせいです!! だからリリが!!」
【ファミリア】を護る為に嫌われ役になった。しかし自分の不用意な発言のせいで【ファミリア】を危険に晒すことになってしまったことを悔い、リリは責任を取ろうする。
「お前が責任を取ろうしているのはわかる。だがお前だと追い付かれる可能性がある。そうなったらお前の魔法のことがバレる」
「っ!?」
変身魔法で姿を変えられても機動力がツナより劣っている以上、追い付かれる可能性がある。さらに変身魔法の正体がバレればリリの魔法を悪用する者や、過去にリリの窃盗の被害者が必ず報復しにやって来る。
ツナの指摘を聞いて、責任を取ろうとするあまり大事なことを忘れていたことにリリを自覚し、冷静さを取り戻した。
「……綱吉様。これを。消臭剤です」
「助かる」
冷静さを取り戻したリリは懐から獣人用対策の消臭剤を渡すとツナは消臭剤を使って匂いを消す。
「ベル達もいる筈だ。すぐに
「はい」
ツナはローブを纏った存在に化けると空中へ移動し、ツナの言葉を伝えるとリリは群衆の中にいるであろうベル達へと向かって行く。
一方でウィーネは。
(いたい……いたいよう……)
群衆に囲まれ、罵声と投石を浴びせられ体を丸めて踞っていた。
リリの言葉を聞いてショックを受けたウィーネ、ベルを求めて竈の館を飛び出した。ベルを捜す途中で、荷物を乗せた馬車から荷物が傾き、子供が荷物の下敷きになりかける瞬間を目にし、子供を護る為に翼を展開し荷物から護った。
しかし子供から感謝の言葉は返ってくることはなく、返ってきたのは絶叫。そしてウィーネの存在がオラリオの住人に露見してしまったのである。
(助けて……)
涙を浮かべ心の中で助けを求めることしかウィーネにはできなかった。
その時だった
「え?」
するとローブを纏った人物がウィーネを抱え、そのままどこかへと連れ去った。突然のことに民衆はおろか、ウィーネ自身も困惑を隠せないでいた。
「しっかり捕まってろ」
「え……!?」
幻覚で作ったローブで姿を隠すだけでなく、全く別人に化けているせいでウィーネの知らない声の持ち主の存在になっていた為に、ウィーネが自分を抱えている人物がツナだとウィーネは認識できていなかった。
ツナは人気のいない路地に移動すると、今度は自身とウィーネを鳥に変え、そのまま空中へと飛んだ。
(だれ……?)
正体はわからなかったが先程の民衆のような敵意を感じないどころか、安心感を感じていた。
しばらくするとツナは竈の館に辿り着き、念の為に裏口に降り立った。
「ふぅ……」
「ツナ……!?」
ツナは炎の属性を霧から大空に切り替え、幻覚を解除した。謎の人物の正体がツナだと知ってウィーネは驚愕した。
「怪我はないかウィーネ?」
「う、うん……」
「ここまでくればもう大丈夫だ。すぐにベル達も戻って来る。中でベル達の帰りを待とう」
「ねぇツナ……」
「どうした?」
「わたしはベル達と一緒にいちゃダメなの……!?」
「っ!?」
悲しい表情を浮かべながら言うウィーネを見て、ツナの心は張り裂けそうになってしまう。
「お前は何も悪くない……俺だってお前と一緒にいたいと思ってる。けど俺の力じゃウィーネが心の底から安心して暮らせる居場所を作ってあげられない……ごめんな……」
ウィーネの言葉にツナはただただ謝ることしかできなかった。