ダンジョンにボンゴレ十代目が行くのは間違っているだろうか   作:薔薇餓鬼

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遅くなりましたが新年明けましておめでとうございます。今年も「ダンジョンにボンゴレ10代目が行くのは間違っているだろうか?」をよろしくお願いいたします。


標的(ターゲット)142 強制任務(ミッション)

 

 

 

 

 ウィーネを無事に救出することに成功したツナ。街中で怪物(モンスター)が現れたことで都市はパニックにはなったが、幸いにも住人達には(・・・・・)【ヘスティア・ファミリア】がウィーネを匿っていることが露見するという最悪の事態にまでは至らなかった。

 次の日。ベルがギルドから呼ばれ、エイナから強制任務(ミッション)の内容が書かれた紙を持ち帰ったのだが、そこには【ヘスティア・ファミリア】総出で竜の娘を連れて20階層に向かえと書かれた指令書と目的地の詳細が記された地図が同封されていた。

 ギルドが昨日の今日で自分達とウィーネの繋がっていることに知られていること、知ってなお自分達に何も処罰を下らず、20階層に向かえという強制任務(ミッション)を出した理由がわからず一同は驚愕と困惑を隠せずにいた。

 

(本当にフェルズが関係してる? だとしたらウラノス様も……?)

 

 一般的に知られてはいないがフェルズはギルドの人間。この前に出会った歌人鳥(セイレーン)はフェルズの名を口にしていた。そして今、強制任務(ミッション)の内容を見てフェルズとウラノスが喋る怪物(モンスター)のことを知っている可能性が高いとツナは理解する。

 この事実を伝えようと思ったがフェルズから自分のことを他言しないように頼まれている為、ツナは無言を貫いた。

 

「ここでいくら話しても結論は出ねぇぞ。答えが知りてぇなら20階層に向かうしかねぇ」

 

 リボーンの言い分が最もである上に強制任務(ミッション)である以上、断るという選択肢はない。ツナ達は20階層に向かう為の準備を始める。

 

「眷属が発った後、第7区画4番街路に来られたし。危害を加えるつもりはないって書いてあったが、念の為に俺もお前の護衛としてついて行った方がいいか?」

 

「【神聖文字(ヒエログリフ)】が読めるのかい!?」

 

 ツナ達が部屋から出て行ったのを見計らって口を開いたリボーンの発言に、ヘスティアは驚きの表情を浮かんでいた。

 強制任務(ミッション)の内容が書かれた紙の端には、依頼内容の文章を囲うように模様が描かれていた。普通に見ればただの模様にしか見えないが、神であれば誰が見てもわかる神の言語、【神聖文字(ヒエログリフ)】だったのである。

 

家庭教師(かてきょー)として常に学び続けるのは当然だぞ」

 

「一体、誰から学んだんだい?」

 

「ん? 普通に独学だぞ」

 

「簡単に言ってくれるね……」

 

「それで? 護衛はいるか?」

 

「いや、いいよ。十中八九、問題ないとわかってるからね」

 

「やっぱりお前もわかってるいるのか。今回の裏にいる奴が」

 

「ああ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その日の夜。ベル達は指令書に書かれた日時である0時にダンジョンへと入り、20階層へと向かって行く。

 現在ベル達は19階層にいた。

 

「ウィーネ。平気か?」

 

「うん」

 

 ツナは霧の炎で大空属性の自分を創造した状態で、霧の炎で別人に変身させたウィーネに確認を取った。

 いくら人が少ない夜の時間帯とはいえ、万が一ウィーネのことが露見すれば先日のような騒ぎになる達、幻覚で姿を偽っているのである。

 しかしツナのスキル【大空の7属性(イ・フィルマメント・セッテ)】は他の属性との同時使用が不可能な上に、霧の炎は大空の7属性の中でも攻撃力がない為、後方支援に徹している。

 

(最初から後方支援に徹するつもりだったが結果的に正解だったな……)

 

 ダンジョンに入る前から自分達を監視している視線をツナは感じていた。ツナが前線で戦うと自分の存在が公になる為、戦いを必要最低限に留めていた。

 

「そういえば俺がいない間、【階位昇華(レベルブースト)】は使ったのか?」

 

「すみません。ゴライアスの討伐に駆り出された際に、1度だけ使用しました。ラキアの侵攻に有力な【ファミリア】が駆り出されたせいで、ゴライアスの討伐の人員が不足していたものでして……」

 

「で、ですが春姫殿の魔法のことは誰にもバレてはいないのでご安心下さい!!」

 

「責めたい訳じゃない。確認したかっただけだ。それに人手が足りなかった上に、ゴライアスが相手なら使うのも無理もない。俺も戦ったからあいつは相当に頑丈な怪物(モンスター)ということも知っているし、倒すのに少し無理をしたしな」

 

 申し訳なさそうな表情を浮かべながら浮かべる春姫とそんな春姫を庇う命。

 ツナは遠征の帰りに晴の炎の活性の力を使って無理やり腕力を底上げして、ゴライアスを討伐した為、【階位昇華(レベルブースト)】を使うのも無理もないことを理解する。

 

「えっと綱吉様……? ゴライアスを倒したというのは……!?」

 

「ん? お前と18階層で再会した次の日に俺だけ先に地上に帰った時があっただろ。あのゴライアスとはその時に戦ったんだ。それがどうかしたのか?」

 

「「「「「……」」」」」」

 

 階層主を1人を倒したことを当たり前のように言ってのけたことに、ウィーネ以外は絶句していた。

 

「ねぇヴェルフ……【階位昇華(レベルブースト)】をツナに使ってたらどうなるんだろう……?」

 

「どうなるってお前……そりゃとんでもない強さになるに決まってんだろ……」

 

 階層主(ゴライアス)を1人で倒すようなツナに【階位昇華(レベルブースト)】を使用すれば、飛躍的に強くなるのは理解しているものの、具体的にはどのくらい強くなるのかまでは想像がついてはいなかった。

 衝撃の事実を知ったベル達であったが、地図に書かれた目的地へと向かって行く。

 そして一同はついに20階層へと辿り着いた。

 

(俺達を見ていた視線が消えた……?)

 

 20階層に突入してたから理由はわからないが自分達への監視の目が消えたことに気づくも、それでも幻覚を解かずに歩を進めた。

 

「着いた……」

 

 ついにベル達は地図に書かれた場所へと辿り着いた。辿り着いたのは緑の石英(クオーツ)が生えている広間(ルーム)であった。

 

「辿り着いたはいいが……」

 

「何もなければ、誰もいません……」

 

「リリ様、その、場所はここで……?」

 

「間違いありません。確かに……ここです?」

 

 ヴェルフ、命、リリ、春姫が周囲を見渡すもこれといって何かがある訳でもなく、困惑していた。

 

「聞こえる」

 

 皆が戸惑う中、ウィーネの聴覚が何かを捉えた。ウィーネの言葉を聞いて、他の者も意識を集中させる。すると透き通るような歌声が全員の耳に届いた。

 

「呼んでる……の?」

 

 この歌声の目的が自分達を呼ぶ為のものだとウィーネは理解。そして一同は歌声が広間(ルーム)の奥にある大量の石英(クォーツ)の向こう側から聞こえてきたものだと。

 一同が歌声によって大量の石英(クォーツ)が震えているのを見た後、ヴェルフが大剣で石英(クォーツ)を破壊した。すると破壊された石英(クォーツ)の奥へと続く穴が露になった。

 この先に進むべきなのだと理解した一同は穴の中へと進んで行く。穴の中に入った後、石英(クォーツ)がすぐに再生し、謎の歌声も消えたが魔石灯を使って周囲を照らしながら進んで行く。

 

(また視線が……)

 

 再び自分達を監視する視線を感じつつも、ツナは立ち止まることなく歩を進めて行く。

 

「……命さん」

 

「ベル殿?」

 

怪物(モンスター)はいますか?」

 

「い、いえ。自分は知覚できません」

 

 ツナと同じく無数の視線を感じたベルは、【()(タノ)黒烏(クロガロス)】にて周囲の気配を感知している命に状況を尋ねるも、命は感知していなかった。

 【()(タノ)黒烏(クロガロス)】で感知できるのは遭遇したことがある怪物(モンスター)のみ。つまり今、感じている視線は遭遇したことのない怪物(モンスター)か人ということになる。

 今いる場所はギルドから発行されている地図にも載っていない未開拓領域。その上に無数の謎の視線に晒されている状況がさらにパーティ全体に緊張感が走らせた。

 

『グルァアアアアアアア!!』

 

 すると暗闇から右手に長刀、左手に曲刀を持った、赤い鱗と2本の角に、二足歩行で歩く(ドラゴン)に近いの姿をした蜥蜴(とかげ)怪物(モンスター)蜥蜴人(リザードマン)が現れ、襲いかかるもツナが前方に飛び出し右手の甲で防いだ。

 ツナが反撃に転じようとした後、蜥蜴人(リザードマン)は飛び引いて、再び暗闇の中に消えた。

 

「リリ!!」

 

「は、はい!!」

 

 ツナは咄嗟にのリリ名前を呼ぶと、リリはツナの意図を即座に理解し、ポーチの中から(こけ)を取り出し周囲に散布。すると苔が周囲の状況が見渡せる程に光輝いた。

 リリが散布したのはアカリゴケ。不測の事態に備えて、リリが19階層で採種した発行する苔である。

 

「これは……」

 

 ヒカリゴケによって周囲が照されるとそこには、蜥蜴人(リザードマン)だけでなく、小怪物(ゴブリン)、宙には半人半鳥(ハーピィ)などの多種多様の怪物(モンスター)がいた。

 あまりの多くの怪物(モンスター)に囲まれていると知って、ベル達は動揺と恐怖の感情に支配される。

 

(どういうことだ?)

 

 そんな中でツナは冷静さを失わず敵の正体について分析していた。

 灰色の石のような肉体を持つ怪物(モンスター)石竜(ガーゴイル)

 鷹の翼に馬の体を持つ怪物(モンスター)鷹獅子(グリフォン)

 頭部から角の生えた兎の怪物(モンスター)一角兎(アルミラージ)

 上半身は人で下半身が人の姿の怪物(モンスター)半人半蛇(ラミア)

 2本足に、山羊のようにねじれ曲がった二本の大きな角を持つ怪物(モンスター)獣蛮族(フォモール)

 上半身が人で下半身の姿の怪物(モンスター)人蜘蛛(アラクネ)

 鋭い角を持つ馬、一角獣(ユニコーン)

 人型で手足の先から頭の天辺まで黒一色に染まった戦影(ウォーシャドウ)

 仔牛程の大きさで、火炎を吐く黒い犬型の怪物(モンスター)放火魔(ヘルハウンド)

 他にも多種多様の怪物(モンスター)がいたが、ツナは上層、中層、下層、深層という出現場所がバラバラな怪物(モンスター)がこの場所に一同に介している事に違和感を覚える。

 

(やっぱりそういうことなのか……?)

 

 

 




戦闘シーンまで書きたかったけど次回に回します。

それと更新が遅れてすみません。書きたい気持ちはあるのですが、中々、元気が出ないものでして……
 ゆっくりになりますが更新はしていくつもりなので、よろしくお願いします。


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