ダンジョンにボンゴレ十代目が行くのは間違っているだろうか 作:薔薇餓鬼
なんとUA数が100万回を突破しました!!
このサイトで二次創作を書き始めて10年くらいですが、初めての快挙です。これも応援してくれる読者の皆様のお陰です。
これからも「ダンジョンにボンゴレ十代目が行くのは間違っているだろうか」をよろしくお願いいたします。
ウラノスとの会話を終えた後、バベルにいるであろうヘスティア達の元へと向かう。
バベルに到着すると、そこには多くの冒険者や住民が押し寄せていたが、なんとかツナはヘスティア達と合流した。
すでにベルは【ガネーシャ・ファミリア】の眷属と共にダンジョンへと向かったことを聞いたツナは、ヘスティア達と共にバベルから離れた。
「それでどうされてたのですが沢田殿。わざわざバベルから離れるなんて」
「ごめん。話したいことがあるんだけど、どうしても人に聞かれたくなかったから」
「それは一体……」
「リリを助ける為に【ソーマ・ファミリア】の倉庫に行った時の事、覚えてる?」
「え、ええ……勿論……」
急にリリの所属していた【ファミリア】の話を切り出したことに命は困惑する。
その場にいたヘスティアとヴェルフも、ツナの意図が分からず、当時【イシュタル・ファミリア】にいた春姫はこの事を知らない為、首を傾げていた。
「やはり綱吉様も気づかれましたか」
そんな中でリリだけはツナの言いたい事を理解していた。
「実はリリもその事を話そうとした矢先に、綱吉様が来てしまって言いそびれてしまいましたが、多分、その予想は当たっていると思います」
「やっぱり……」
「おい。2人だけで納得してないで、いい加減説明しろよ」
2人が何を言いたいのか分からないヴェルフは痺れを切らした。
「【ソーマ・ファミリア】のザニスっていう人が言ってた事を覚えてない?
「あ……」
「そう言えば……」
「そんな事、言ってたな……」
『わ、悪かった!! なら手を組まないか!? いい儲け話があるんだ!! 怪物モンスターを売りさばくだけで大金が手に入るんだ!! アーデの力があればお前も……ガハッ!?』
ツナが激怒し暴れたインパクトが強すぎたせいで忘れかけていたが、ザニスが自らの保身の為にツナに
「皆様が助けに来られる前に、ザニス様は牢に捕らえていたリリに対して綱吉様と同じ話をしてきました。リリの力を利用して
『怪物モンスターを誘き出し、捕獲し売りさばく。単純だろう?』
主神であるソーマが酒作り以外に興味がない事を利用し、【ファミリア】を自分の好き放題し、欲にまみれた男の言葉など最初から聞きたくもなかった為、あの時は戯言だとリリは思って聞き流していたが、今にして思えば欲に貪欲な男が金にならないような話をするとは思えなかった為、ザニスの言う
「それとリボーンが、
「成る程ね。そしてその密輸ルートが
今後の方針が決まるとツナ達はまず【ソーマ・ファミリア】の
「リリルカ・アーデ。……体は大丈夫か?」
「お久しぶりです、ソーマ様。リリはお陰様で
この男が【ソーマ・ファミリア】の主神のソーマである。かつては酒作り以外に興味が無く、神酒の力に簡単に溺れ挙句、躍起になってお互いを蹴落とそうとする醜い争いまで起こす眷族達に失望して以降、【ファミリア】の運営をザニスに任せっぱなしにした。
ザニスが【ファミリア】を私物化してもなお、眷属達に失望していた為、何もしようとすらしなかったが、神酒の魅了に打ち勝ったリリを見て考えを改め直し、今ではちゃんと【ファミリア】の運営に携わっている。
「チャンドラを呼ぼう……」
リリはソーマにここへ来た目的を話すとソーマはザニスの後、かつて牢に閉じ込められていたリリを解放をしたチャンドラを呼んだ。
「チャンドラ様もお久しぶりです。団長になられたと聞きました。おめでとうございます」
「よせ、止めろ。俺に組織の頭など似合わん。主神様の
ザニスを捕らえている牢に向かう道すがら、リリは挨拶を交わす。
「ま。それでも前に比べればマシだけどな。これもあんたのお陰だ」
神酒を飲みたくて【ソーマ・ファミリア】入団したチャンドラであったが、それでも他人を蹴落としてでも神酒を手に入れようとはせず、【ファミリア】の惨状を不快感を覚えていた。だが自分の力では【ファミリア】を変えることはできず、黙って見ることしかできなかったが、ツナが暴れたお陰で眷属達の目は覚め、【ファミリア】もまともになっていった。故にチャンドラはツナに感謝していた。
「前の団長は大丈夫なんですか?」
リリを人質にされ、怒りのままにザニスの顔面を殴り飛ばして気絶させた事がツナは気がかりであった。
「体も心も別に何も問題はない。だが
あれだけ痛い目に遭ったのにも関わらず、ザニスだけは反省しようとしなかったのか、チャンドラは呆れた果てた表情を浮かべていた。
そしてザニスが捕らえている牢。かつてリリも捕らわれていた牢の部屋へと辿り着いた。
「おいっ……飯はっ、飯はまだぁ!? 腹が減ったぞ早く出せぇ!!」
ザニスと対面する前からザニスの叫び声が響き渡る。先程、チャンドラが言っていたようにザニスは微塵も反省しておらず、囚われ身でありながら【ファミリア】を私物化し、あらゆる欲望を貪っていた頃と全く変わっていない様子であった。
「うるさいぞザニス。静かにしろ」
「あぁ? チャンドラ、ここに何しに……」
チャンドラに注意され、視線を向けるザニス。内面は微塵も変わっていなかったが、眼鏡は無くなり、身に纏っている衣服はボロボロで、みすぼらしい格好となっていた。そして治療はされているも、それでも顔面にはツナの拳の跡が残っていた。
「────ひぃいいいいいい!!」
しかし視界にツナを捕らえた途端、先程の横暴な態度が一変し、今度は悲鳴が響き渡る。
「ななな、何で貴様がここにぃいいい!?」
リリを助けるという目的が達成された以上、ツナと会う事は金輪際ないと思っていた。しかし不意にツナが目の前に現れた為、ザニスは自分の身に起きた事を鮮明に思い出したのである。
「い、命だけは!! 命だけは勘弁してくれぇえええ!!」
「ち、違います!! ちょっと聞きたいことがあって来たんです!!」
「い、一体何があったのでございますか……!?」
「まぁ……ちょっとね……」
「いや……ちょっとどころではないような気がしますが……」
「おもいっきり殴られた跡が残ってるしな……」
ツナに対するザニスの怯えようを見て春姫は心配になると同時に、何かがあったのかを尋ねた。
流石にザニスに同情したのかヘスティアは誤魔化したものの、命とヴェルフはツナの取った行動をちょっとと言うのは無理があると悟っていた。
「あ、あの!! 前に言ってた喋る
「ダイダロス通りだ!! 答えたから帰ってくれ!!」
「え、えっと……」
「頼むから帰ってくれぇええええ!!」
もっと詳しい位置を聞きたかったが、ザニスとまともに会話できるような状態ではなかった為、ツナ達はこれ以上の尋問は無理だと判断。【ソーマ・ファミリア】を後にした。
「ごめん……俺があんな事をしたせいで詳しい情報が得られなくなって……」
「何言ってんだよ。元はと言えばリリ助を捕らえた、あっちの方が悪いに決まってんだろ」
「沢田殿は仲間を救う為に戦った、それだけです。何も咎める者などいません」
「お2人の言う通りです。リリが今、こうしていられるのは綱吉様があの時、行動を起こしてくれたお陰です。だから自分を責めないで下さい」
ツナは責任を感じるも、ツナを責める者などいる筈もなかった。
「みんな……ありがとう」
温かいを言葉をかけられてツナに笑顔が戻る。そんな光景をヘスティアは微笑みながら見ていた。
「それじゃ手がかりに見つけにダイダロス通りに向かおうぜ」