ダンジョンにボンゴレ十代目が行くのは間違っているだろうか 作:薔薇餓鬼
明日の夜に
テーブルの上に
フェルズから届いた作戦実行日時の手紙。そこには日時だけでなく、とある店を訪ね、店主であるレノアに合言葉を伝えるように指示があった。そしてベルとリリが向かい、2人はフェルズの指示通り合言葉を伝えると、店主は顔色を変え、2人にフェルズの作った
そしてフェルズの使い魔の梟に
「それよりもリボーン様は?」
「……ちょっと調べたい事があるって、外へ出て言ったよ」
「……大丈夫かな?」
「あいつなら大丈夫だろ」
リボーンがこの場にいない事に気づく春姫がにヘスティアが説明した。ベルはリボーンへの心配するも、ヴェルフは化け物じみた強さを持つリボーンであれば何も問題ないと感じていた。
「……」
3人の会話を聞いて、ツナは浮かない表情を浮かべていた。
するとテーブルに置いていた
『聞こえる、ベル・クラネル?』
「フェルズさん!!」
『まずは感謝させて欲しい。神ヘスティアも寛大なご慈悲、痛み入る』
「堅苦しいのは抜きにしよう、
ただでさえ迷惑をかけているのにも関わらず、協力してくれるヘスティアにフェルズは感謝の意を示す。
ベル達が
ウラノスの元まで案内した為、すでに面識がある。
『ベル、春姫!!』
「ウィーネ様!!」
『ベルっち、リリっちも!! 本当にすまねぇ、また助けてもらって……』
「乗りかかった船です。もう諦めていますよ」
水晶越しとはいえ、再会できて、春姫とウィーネは嬉しさのあまり涙目になりながら再会を喜んでいた。
フェルズと同様に申し訳なさでいっぱいになっているリドに、リリは諦めたのような表情を浮かべながら答えた。
そして作戦会議が始まる。今回の目的は
ヘルメスがダイダロス通りから、
手記の内容によれば
そして少しでもリド達の敵を減らす為に、悪評が轟いてしまったベルをダイダロス通りを歩いてもらい、囮とする事で多くの冒険者の意識を向け、
さらにベルだけでなく、リリ達にも役割が与えられた。
『そして沢田綱吉。君には【ロキ・ファミリア】の団員達と1人で戦ってもらいたい。彼らと共に戦ったのある君には、辛いだろうが君にしか頼めない。やってもらえるか?』
「……大丈夫。こうなる事はわかってたから」
『すまない……』
ツナの返答を聞いてフェルズだけでなく、その場にいた者達は、なんとも言えない表情を浮かべた。
『すいマせン……沢田さン……私達の為に……』
「レイ」
『?』
「俺、みんなを死なせないから」
『っ!?』
ツナが決意を秘めた眼差しで告げると、レイの頬がほんのりと赤くなる。
『レイ。何で顔が赤いの? どこかいたいの?』
「ウィ、ウィーネ!!」
純粋な瞳でレイの事を心配するウィーネの言葉に、レイは慌てふためく。
重要な作戦会議であるというのに、ツナがレイを誑し込んだ事でヘスティア達は頭を悩ませ、春姫は動揺を隠せないでいた。
その後、作戦会議が終わり、明日の夜の決戦に向けて各々、準備を始める事となったが、ツナは浮かない顔をしたまま、1人にさせてくれと告げて、自分の部屋と戻った。
「綱吉様……」
「無理もありません……どれだけ覚悟しようとも、沢田殿に取って【ロキ・ファミリア】の皆様は大切な友人なのですから……」
辛い表情を浮かべながら去って行ったツナを見て、春姫もまた辛そうな顔をしたまま立ち尽くし、命はツナの心情を察し同情していた。
「……大丈夫かなツナ?」
「信じるしかねぇだろ。あいつを」
「今は1人にさせてあげましょう。リリ達は自分達の準備を」
何を言ってもツナを辛くさせるだけだと判断し、ベル、ヴェルフ、リリは自分達の準備を始めた。
「……」
そしてベル達がいなくなった後、ヘスティアはまた苦渋の表情を浮かべ、拳を強く握り絞めていた。
そして次の日の夜。ついに運命の日がやって来る。
「
玄関にてリボーンがツナ達に向かって、激励を送る。事件の手がかりがあると踏んで、【竈の館】へ侵入する事が容易に予測できた。その際に金目になる物が盗まれる可能性があった為、リボーンが残って【竈の館】に残って侵入者の対処に当たる事になったのである。
ツナ達はリボーンの言葉に対して返事をせず、真剣な眼差しでダイダロス通りへと向かって行くのだった。
───バベル
「やっぱり立ち上がったわね」
バベルの最上階ではフレイヤがベルが動き出したのを見守っていた。
フレイヤはオラリオ中から敵意を向けられ、弱っている事を知っていた。だがそれでも立ち上がると信じていた。
「さぁ。今度はどんな奇跡を見せてくれるのかしら?」
フレイヤはミノタウロスの戦いや、ヒュアキントスとの戦いのような奇跡をベルが起こす事も確信していた。
「?」
するとフレイヤの視界が真っ白に染まり、視界が悪くなり、都市の風景が見えにくくなった。
「霧?」
───仮設キャンプ
「霧……?」
すでに仮設キャンプにはフィンと最低限の団員しかおらず、ほとんどの者が戦闘配置についている。
突如として発生した霧にラウルは戸惑いを隠せないでいた。
(視界が悪くなったのは不利だが、それは向こうも同じだ)
霧によって標的を見失うのはお互い様。視界が遮られても、五感の優れている獣人が多くいるこちらの方が有利だとフィンは判断した。
(だが嫌な予感が止まらない……)
突然として発生した霧によって、ダイダロス通りにいる者達は困惑する。
ベル達も動揺しつつも、それぞれが所定の位置へとつく。
『ォオオオオオオオオオオ!!』
そして
5日前の騒動にて
一方で冒険者達は遠吠えを聞いて、目の色を変え、動き始め、ベル達も動き始める。
「行こう。みんな」
ツナはそう呟き、戦場へと赴くのであった。