ダンジョンにボンゴレ十代目が行くのは間違っているだろうか 作:薔薇餓鬼
突如として現れた青年にベル達は困惑する。
そして青年は刀を薙ぎ払うと、アイズは飛び引いて斬撃を躱した。
「大丈夫か?」
「え……? う、うん……」
「そっか」
すると青年の持っていた刀が竹刀になる。そしてウィーネの方を振り返ると、青年はしゃがみ、右手をウィーネの頭に乗せ、爽やか笑みを浮かべた。
「助っ人登場」
青年が再び立ち上がると、ベルの方を向いて竹刀となった刀を右肩に乗せながら告げた。
「ベルとウィーネで良かったか?」
「な、何で僕達の名前……あなたは一体……?」
賞金目当ての冒険者かと思われたが、ウィーネに理性がある事を最初から知っていたのをわかっていた口振り、一部の者しか知らない筈のウィーネの名前を知っていた為、ベルは困惑しながら青年の正体を尋ねた。
「俺は山本武。ツナの
「え……それって!?」
ベルは山本がツナの世界の仲間だと仲間だという事を知って、驚愕する。
「ツナに助けてくれって頼まれてさ。だからやって来たんだ」
「そ、そんな話、ツナからは聞いてません!!」
(ベルも知らない……!?)
ベルだけでなく、味方にすら援軍の存在が伝わっていないという事にアイズが驚きを隠せないでいた。
「相手のボスが凄い頭がいい奴らしくってさ。だから悟られない為に、ツナは伝えてなかったんだ」
【ヘスティア・ファミリア】は現在、悪い意味で注目され、【ロキ・ファミリア】を始めとした多くの冒険者から動向を監視されている。
ベル達と共にいる者の謎の存在が露見すれば、フィンに報告され、対策を打たれる。故に伏兵の存在を悟られないよう、ツナは援軍の事を話せなかったのである。
「ここまでよく頑張ったな。後は俺に任せて、その
「で、でも!!」
「心配すんな。助っ人に来たのは俺だけじゃないぜ」
───春姫、アイシャサイド
「はぁ……はぁ……」
「アイシャさん!!」
ベートを相手にしていたアイシャと春姫であったが、【
「相変わらず口先だけかテメェは」
「ナメんじゃないよ
大朴刀を地面に突き刺し、左膝をついた状態でベートの事をアイシャを睨みつけていた。すでに体はボロボロ、【
消えていたが、アイシャは無理やり立ち上がり、大朴刀をベートに向けた。
「そうかよ」
諦める様子のないアイシャを見て、ベートはアイシャの意識を完全に断つ為に、歩を進めた。
その時だった
「待ちな」
すると第3者の声が響き渡り、ベートの横から円柱形の包が、ベートの横から飛んで来る。ベートはそれを右手で弾き飛ばそうとした。
「っ!?」
だが弾き飛ばそうとした矢先、包が爆発しベートは爆炎に包まれた。
「ちっ!!」
だがベートは無傷で爆炎の中から飛び出した。すると今度は上空から16本の包が降り注ぐも、ベートは蹴りの風圧で包を吹き飛ばすと、包は再び爆発する。
「誰だ!?」
包が飛んで来た方に視線を移すとベート。そして爆煙が晴れると、そこにはタバコを口に咥え、右手の指の全ての間に、ダイナマイトを挟んでいる銀髪の青年が立っていた。
「10代目が戦ってんだ。この戦いで余計な雑音は立てさせねぇ」
───ヴェルフ、命、椿サイド
「なんという強さ……」
「ふざけろ……!!」
「化け物め……」
(予想以上に消耗されられたのう……)
しかし怒涛の魔剣の攻撃によって、ガレスもかなり消耗させられていた。
「けどあいつらの為に諦める訳にはいかねぇ……」
「同感です……」
「魔剣の試し切りができぬのであれば、通常の刀の試し切りをするまでよ……」
消耗しているとはいえ、ガレスはまだ余力を残している。Lv.6であるガレスだけはここで抑えておかなければ、またリド達に危険が及ぶ。今のヴェルフ達にできるのは1秒でも多く時間を稼ぐ事であった。
その時だった
「【
「消耗してる今が好機だ!!」
「殺れぇえええ!!」
すると白装束を身に纏った者達と共に、一つ目の蜘蛛の様な外見をした、新種の
「何だあいつら……!?」
(
突如とした現れた謎の存在にヴェルフは困惑。この白装束達が
実は
今回、【ロキ・ファミリア】は武装した
その時だった
「【
すると凄まじい轟音が発生し、同時に大量の石片が飛び散り、
凄まじい衝撃波にヴェルフ達も巻き込まれかけたが、
「な、何だ!? 何が起きた!?」
突如として発生した、とてつもない衝撃波を回避できのは良かったが、あまりの威力によって混乱状態に陥っていた。
(あれは……)
煙幕が晴れるとガレスの視界に逆立った刈り上げた灰色の髪に、左のこめかみに一本の古傷が刻まれ、両腕の拳に白いバンテージが固く巻き付けている男が堂々と立っていた。
「
───フィンサイド
(親指がさらに疼き始めた……沢田綱吉か!?)
今までも疼いていた親指の疼きがさらに疼き始めた。フィンはツナが指揮官である自分を潰す為に、ここにやって来ているのだと推測し、槍を手にし戦闘体勢を取る。
「団長!!」
すると拠点に、右手で左腕を抑え、満身創痍になっているラウルが戻って来た。フィンはツナがラウルに化けている可能性がある為にすぐにジェスチャーを行い、ラウルもそれに応えた。
「何があったラウル?
「正体不明の男にやられました!! 今はみんなが……ガハッ!?」
「ラウル!?」
フィンへの報告の最中、背後からラウルの体が殴り飛ばされた。
「身長、100cmの金髪碧眼の槍使い……君がフィン・ディムナか」
すると学生服に身に纏い、右肩に風紀と書かれた腕章をつけ、両手に血が付着したトンファーを持った黒髪の青年が現れた。
「君、天才なんだって?」
───リリサイド
「はぁ……はぁ……」
変身魔法を連続使用し、冒険者を撹乱し続けていたリリ。ポーションで精神力マインドを回復していたとはいえ、かなりの疲労がリリを襲っていた。
(休んでいる暇などありません……)
こうしている間にもベルは戦っている。リリは再び魔法を発動する為に、詠唱を始めようとする。
その時だった
「っ!?」
リリはいつの間にかうつ伏せの状態に倒されていた。そして視線の先には、自身に覆い被さり、首元に突き付けているアキがいた。
冒険者達が撹乱されているという報告を聞いて、フィンはアキをみ向かわせたのである。
「何で……?」
「貴方1人だけ匂いがしないわ。消臭の匂い袋アイテム……よね? 隠密中ならまだしも集団の中にいると酷く浮く」
この場で匂いを消す意味などない。それがメリットになるのは、自分達と敵対している者のみ。故に匂いの存在は逆に目立ってしまったのである。
(不味い!! このまま捕まったら……!?)
自分が捕まったと皆に知られれば、皆に動揺が生まれし、作戦に支障が出てしまう。リリはなんとか逃げ出す方法はないかと頭をフル回転させるも、打開策が思いつく事はなかった。
「え……!?」
するとアキの体が宙に浮き始める。アキは自身の身に何が起きたのか理解する間もなく、アキはそのまま吹き飛んでいった。
「良かった。間に合って」
すると男の声がリリとアキの耳に入り、2人は声のする方に視線を移した。
「なっ……!?」
「嘘……!?」
リリとアキの視線の先には、額と両腕に装備したグローブに、澄色が混じった朱色の炎を灯した赤い髪の青年が立っていた。
違いこそあれ、ツナと似た存在がいる事に2人は驚愕を禁じ得なかった。
「リリルカさんで良かったよね?」
───ティオネ&ティオナサイド
「あー!! うざったいわねこの霧!!」
ただでさえ武装した
「霧に怒っても意味ないよーティオネ」
「うっさいわね!! というか
ウィーネがはぐれ、ベルと春姫と再会する前にティオナはウィーネと出会っている。その際にウィーネは崩壊した建物に押し潰されそうになっている子供を助け、その一部始終をティオナは見ていた。そしてウィーネが自らの意思で子供を助けたと知って、ティオナはウィーネを見逃した。
「ティオネ、ティオナ!!」
すると自分達の名を呼ぶ声がし、振り向くとそこにはフィンがいた。
「黒いミノタウロスが現れた!! すぐに……「ざっけんじゃないわよ!!」」
フィンの事を誰よりも想っているティオネが、なぜかフィンに対して敬語を止め激怒した。
「よくも団長に化けて騙そうとしやがったな!! 死ぬ覚悟はできてんだろうなツナ!!」
幻術で味方を騙す事を想定し、フィンはあらかじめ決めていたジェスチャーを徹底するように団員達に命じていた。しかしフィンの事を愛しているティオネは目の前にいるのが、フィンではない事を見抜いていた。
「
返ってきたのは聞き慣れない言葉と女性の声音であった。
「
すると偽物のフィンの全身を藍色の炎が包んでいく。
「
炎が晴れるとそこには右目を髑髏の顔面で覆い、右肩にフクロウを乗せ、
「え!? ツナじゃない!?」
てっきりツナだと思っていた為、ティオナは驚きの隠せずにいた。
「誰だろうと、どうでもいい!! 団長を騙る奴はぶっ殺す!!」
「お前の相手は俺だ」
少女に対して殺意を募らせているティオネ。すると上空からやって来たツナが、ゆっくりと少女の隣に降り立った。
「俺との戦いに集中しろ」
という訳で守護者集結です。
本当は
という訳でここからはボンゴレ守護者vsロキ・ファミリア幹部です。
一応、対戦カード載せときます。
X(旧Twitter)→https://twitter.com/husuikaduti
評価→https://syosetu.org/?mode=review&nid=340850