ダンジョンにボンゴレ十代目が行くのは間違っているだろうか 作:薔薇餓鬼
時は少し戻り、迷惑をかけた借りを返す為にフィンと共に行動することを選んだツナは【ロキ・ファミリア】と合流する為に移動していた。
「それで、敵は
「ああ。その通り⋯⋯と言い切るのは間違いかな」
「どういうことだ?」
「
「一体、何者だ?」
いくら後衛職とはいえ、
「
「人と
「冷静だね⋯⋯普通ならもっと驚きそうなものだけど⋯⋯」
「いや⋯⋯俺の知り合いに似たような存在がいるというか⋯⋯」
「そ、そうか⋯⋯」
人と
【
「団長、に綱吉さん!?」
移動している最中、2人の前にレフィーヤが降り立つ。だがツナが一緒に行動していることにレフィーヤは困惑する。
「もう彼は敵じゃない。それよりもレフィーヤ、状況を説明してくれ」
「は、はい!! リヴェリア様から鍵を届けることと援軍を連れて来るように頼まれました!! 例の
「わかった。戦える者を集めてリヴェリア達の援軍に向かうことと沢田綱吉が味方についたことを伝えてくれ」
「はい!!」
フィンから指示を受けたレフィーヤは再び、フィンの指示を伝える為に駆け出した。
(フェルズがいてくれて本当に良かったな)
【ロキ・ファミリア】は団員の数も多く指揮の練度が高い。ただ一方で【ヘスティア・ファミリア】にはノータイムで情報伝達できる
そしてガレスと他の団員達が加わり、リヴェリア達への元へと向かう。
「礼を言うぞ。沢田綱吉」
「え⋯⋯!?」
満面の笑みを浮かべながらガレスは感謝の言葉を伝えるも、ツナはなぜガレスがそんなことを言うのか分からず困惑の表情を浮かべた。
「笹川了平じゃったか。あのような強者と戦う機会を与えてくれたことにじゃ」
「そんなに強かったのかい?」
ガレスをこれ程までに喜ばせた、笹川了平という男にフィンは興味を示した。
「ああ。この儂と小細工なしの殴り合いができる程じゃったからのう。間違いなく今までの生きてきた中で一番熱い戦いじゃったわい」
「君にそこまで言わせるなんて。僕としては複雑な気分だね」
長い付き合いのある自分と戦った時よりも、熱い戦いだとガレスが迷うことなく断言した為、フィンは少しだけ嫉妬していた。
一方でフィン以外の団員はガレスと小細工なしの殴り合いができる存在がいる事実に戦慄し、言葉を失っていた。
「僕からも1つ聞いていいかい?」
「何だ?」
「戦略的にてっきり君は僕を狙って来ると思っていたんだけど、どうして彼を僕と戦わせたんだい?」
最速で動けるツナが、1秒でも速く指揮官である自分を潰しにやって来るであろうとフィンは読んでいた。しかしフィンの予想に反してツナは来なかった。その理由を何度も考えたが分からなかった為、ツナに真意を尋ねた。
「本当は俺がお前と戦うつもりだった⋯⋯ただあの人の性格上の問題でああなっただけというか⋯⋯」
「性格?」
「あの人は生粋の
「それは答えが分からない訳だ⋯⋯」
効率ではなく、個人の性格を優先したのであれば理由が分からないのは無理はないと理解せざる得なかった。
────
「道を開けろぉおおおおお!!」
リドの叫び声が響き渡る。そこにはリド達、
リド達は無事に
「近づくな異端の
混戦の最中、アリシアが剣を構えながらレイに向かって叫ぶ。
「近づくな異端の
先程の交渉の際にレイ達に理性があり、人語を話せる存在だということを知った。しかしそれでも
一方で罵声を浴びせられたレイはアリシアに自分の存在を受け入れてもらえず、浮かない表情を浮かべる。そんなレイの表情を見て心が揺さぶられてしまう。
「我々を惑わすな!!」
我に返り再び罵声も浴びせるもアリシア。しかし言葉とは裏腹に動揺が隠せていなかった。
(並行詠唱が⋯⋯!!)
一方でリヴェリアは魔法を放つ為に詠唱を続けていたが、ただでさえ数の多い
「ここか」
すると奥の扉が開く。そこには一振りの剣を持った赤い髪の女性がいた。
この人物こそレヴィス。
「死ね」
現れて早々、レヴィスは感情もなく剣を投擲。
「アリシア!!」
剣は勢いを失うことなくアリシアへと一直線に飛んで行く。一早く気づいたリヴェリアがアリシアの名を叫んだことでアリシアは自身に振りかかる危険に気づくも、時すでに遅く避ける猶予はすでになかった。
「がぁああ⋯⋯!!」
だがレイが剣とアリシアの間に割って入った。そして投擲された剣がレイの身体に刺さり、鮮血が舞う。
「レイ!!」
レイがアリシアを庇ったことに気づき、リドはレイの名を叫ぶ。リドの声で他の
「⋯⋯なぜ?」
重傷を負い、自分の膝の上に横たわるレイ。アリシアはショックを隠せていない様子であり、同時に罪悪感で押し潰されそうになっていた。
「私の
動揺するアリシアを不安にさせまいと、笑顔を浮かべ、本心を語るレイ。
レイの想いが偽りなき本心であることはその身と行動が示した。ならそんな想いを踏みにじり剣を向ける自分は、
そしてアリシアと同じことを思ったのか、リヴェリア達にも迷いが生じる。
「外したか⋯⋯まぁいい。その出来損ない
だがそんな最中でもレヴィスは何も思うことなどなく、この場にいる者達を殲滅せんと再び剣を構え、歩を進める。
絶望の象徴たるレヴィスを前にその場にいた者達全員に緊張が走る。
その時だった
「悪いけど惨劇なんて見るつもりなんてないんだ。本物は英雄譚を目にした後なら尚更ね」
絶体絶命のタイミングでフィン達が後方の扉が開き、フィン達が到着する。
仲間達が現れたことで、【ロキ・ファミリア】の団員達に希望が戻る。
だがそんな一瞬の気の緩みをレヴィスは逃すことはなく、背後からリヴェリアを容赦なく振り下ろす。
「っ!?」
しかしレヴィスの前からリヴェリアの姿が消え、レヴィスは瞠目するも、すぐに背後に気配を感じ背後を振り返った。
「目の前で大事な仲間を失ったら……死んでも死にきれねぇ」
そこにはリヴェリアを抱え、リヴェリアの窮地をを救ったツナがいた。
という訳で次はレヴィスとの戦いです。
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