ダンジョンにボンゴレ十代目が行くのは間違っているだろうか 作:薔薇餓鬼
一方ツナとフィンは。
「そうかい。そんなことが……」
現在、ベルとリリはバベルにある治療施設のベッドに眠っていた。ベッドの側には、ツナとフィンとツナの知らせを聞いてバイトを抜け出して来たヘスティアがいた。
ヘスティアはダンジョンにてベルとリリに起こったことを真剣な眼差しで聞いていた。
「申し訳ありません。僕が彼を遠征に誘ったばかりに。彼が一緒にいればこのような事態にはならなかった」
「君は悪くない。それに綱吉君が今日いないことはベル君だってわかっていたことだ」
フィンはベルとリリがこうなってしまった原因が自分にあると思い謝罪の言葉を述べたが、ヘスティアは責めるようなことはしなかった。
「う、う~ん……?」
「リリ!」
すると眠りについていたリリが目覚める。リリが目覚めたと知ってツナは慌ててリリの側に移動する。
「こ、ここは……?」
「バベルの治療施設だよ」
「治療施設……はっ!! ベル様は!?」
目覚めたばかりで意識が朦朧としていたリリであったが、すぐに自分たちの身に起ったことを思い出しリリはベッドから飛び起きる。
「ベルなら無事だよ。今は隣で寝てるよ」
「ベル様……よかった……」
ツナがベルの寝ている方へ視線が向けながら答えるとリリはツナの視線の先を向いた。そしてベルが無事だと知って安堵する。
「ごめんね。こんなことになったのに一緒にいられなくて」
「いえ……事前に綱吉様が来れないことはベル様から聞いていましたし……ですが綱吉様はなぜダンジョンに……?」
「え、えっと……」
リリはしばらくの間、ツナが自分たちと一緒ダンジョンに来れないとベルから聞いていた。何かしらの都合でダンジョンに行けないとリリは思っていたが、ツナはダンジョンにいた。だからこそツナが別の冒険者とダンジョンにいた理由がわからなかった。
ツナは【ロキ・ファミリア】と深層に行くということを伝えた方がいいのか迷ってしまっていた。
「僕が説明しよう」
「あなたは……!? フィン様!?」
フィンが名乗り出るとリリは驚きを隠せないでいた。オラリオにて知らない者がいない程の冒険者が目の前にいたのだから。
「実は彼には今日から僕らの【ファミリア】の遠征に協力してもらうことになっていてね」
「遠征……!? 綱吉様が【ロキ・ファミリア】の……!?」
「ああ。君も彼らのサポーターだから知っているとは思うが、彼の実力は駆け出しの冒険者としてはありえない程に強い。だから僕が協力を申し出たのさ。59階層に辿り着く為にね」
「59階層!?」
いくらツナの強さが普通ではないとは言っても、オラリオに来て間もないツナが59階層に行くと知って驚きの
声を上げた。
「そして彼と神ヘスティアは我々の遠征に協力することを許可した。だから今日、彼は君たちとではなく僕たちと一緒にいたという訳さ」
「ほ、本気で行くつもりですか綱吉様!?」
「ま、まぁ……」
「……」
初めてダンジョンに行ってから1週間程で59階層に行くというとんでもない展開にリリは開いた口が塞がらない状態になってしまっていた。
「という訳なんだ。今回このようなことになってしまったのは僕の責任でもある。すまない」
「いえ……ベル様から綱吉様が来れないことは聞いていましたし。それを知った上でリリたちはダンジョンに入ったのですから。それに駆け出しの冒険者が深層に行くなんてあまり公に言えることではありませんし……」
フィンはリリに対して謝罪の言葉を述べるが、リリもフィンを責めることはしなかった。
「申し訳ないが私たちはそろそろ失礼させてもらいます。18階層にみんなを待たせているものでして」
「ありがとう【
「じゃあ行ってくるよ」
「ああ。綱吉君。【
「うん」
「はい」
ヘスティアの言葉を聞いた後、ツナとフィンはバベルを出て、再びダンジョンへ戻って行くのだった。
余談ではあるがツナが遠征に行っている間に、ベルがオラリオの歴史の中で史上最速のランクアップするという偉業をなし得ることをツナたちはまだ知らない。
ダンジョンに戻ったツナとフィンは電光石火のごとく18階層へと向かって走って行く。10階層より先は行ったことはないツナであったが、難なく
「この先が18階層だ」
ダンジョンに戻ってから10分たらずでツナとフィンは18階層の手前の
そしてツナとフィンは歩いて18階層へと歩いて向かって行く。
「今から行く18階層は前に言った
「あれがどうかしたのか?」
「あの壁からは
ダンジョンにて生まれた
そして17階層の出口を通る。すると出口を出るとそこには、水晶と大自然に満たされた世界だった。
「凄いな……本当にダンジョンとは思えないな……」
殺伐としたダンジョンの中でこんな平和な所があるという事実がツナには信じられないでいた。
「その状態を解いて構わないよ。その状態は体に相当な負担がかかるんだろう?」
「いいのか?」
「この先の立ち回りを皆に説明してから先に行く。だから少しでも体を休めおいてくれ」
「わかった」
フィンにそう言われてツナは
2人は18階層を歩いて行く。
「ここには
「街? ダンジョンの中に?」
「ああ。リヴィラの街は冒険者たちが作った街だ。リヴィラの街には武器の装備を販売、ドロップアイテムの換金所や、宿泊施設がある」
「確かにダンジョン内で装備を買えるのは冒険者からしたらありがたいよね」
「それはそうなんだが……売っているような品はぼったくり値段な上に、換金所の買取り価格はギルドの換金所の半分以下だからデメリットは大きいんだ……」
「え……それって大丈夫なの?」
「ここはダンジョン内だからギルドの目が届かない。だから監視下に置くことも、統治することもできないのさ。それでも冒険者にとってはここは必要不可欠な場所だから、ここが無くなるのは僕らにとっても痛手なのさ」
「まぁ命には代えられないよね……」
ぼったくりのような値段でもそれで命が守れるのであれば、リヴィラの街の存在は必要不可欠なのだとツナは理解する。
「寄って行きたい所ではあるが今は用はないし、先に進まなければならない。悪いが寄るのは帰りだ」
「わかった」
原作だとこの後は一気に50階層に移るのですが、それだと面白みがないので色んな階層の話をやりたいと思います。
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