ダンジョンにボンゴレ十代目が行くのは間違っているだろうか 作:薔薇餓鬼
その後、ツナとフィンはリヴェリアたちと合流。そこから19階層へと入って行くと、そこから24階層へと一気に移動していく。
19階層から24階層は大樹の迷宮と呼ばれる森林タイプのダンジョンとなり、強力な状態異常攻撃や罠タイプのモンスターが出現するようになる階層である。
『ガッ!?』
ツナは雄鹿型の
そして今度は茸型の
『オオォォォォ……』
だがツナは毒の胞子に恐れることなく左手を前方に向け炎の壁を作りながらダーク・ファガスの群れに突入。大空の炎の特性である調和によって毒の胞子は浄化され、毒の胞子の無くなったダーク・ファンガスの群れはなす術もなくやられていく。
ダンジョンは下へ行けば行く程、
「全然、追い付けないよー!!」
「速過ぎんでしょ!!」
「クソッタレが!!」
「っ!?」
ベルとミノタウロスとの戦いを見て発破がかかったティオナ、ティオネ、ベート、アイズ。しかしツナの速度に追い付けない上に、次々に
その一方で他の団員たちはツナたちがあまりにハイスピードで進んでいく為、必死に追いかけているのにも関わらず置いてけぼりの状態になってしまっていた。
「一体どうなっとるんじゃあやつは……!?」
「彼の実力ならこれくらいは当然だよ。といっても相変わらず流石に規格外なことに間違いはないんだが……」
ツナの戦うところを初めて見る椿は驚きを隠せないでいた。
全てではないとはいえツナの強さを知っているフィンからすれば、これくらいは当然だとわかってはいたがそれでも驚きを隠せないでいた。
「しかし妙だのう。初めて戦う
「今までの戦闘経験と類い稀なる戦闘センスがそれを可能にしているんだ」
椿がツナの強さに対する秘密について疑問を口にすると、フィンが椿の疑問に答えた。
「ただ彼の場合はそれだけじゃない」
「どういう意味だフィン? ツナ吉は何かしとるのか?」
「一度倒した
「いくら何でもそれは規格外過ぎやしないか……!?」
ただでさえ強いのに、そこから成長の速さが半端ではないと知って流石の椿は引いてしまっていた。
「それにしてもアイズたちが張り切っておるようじゃが、一体何があった?」
基本的に【ロキ・ファミリア】は若い団員に育成の為に、若い団員を優先して戦わせ経験を積ませる。
しかし今日は幹部格のアイズたちが浅い階層であるのにも関わらず前線に立っている。ガレスはそのことに違和感を覚える。
「面白い冒険者を見つけてね。その冒険者の戦いを見てから発破をかけられたのさ」
そう言うとフィンは思い出す。格上であるにも関わらず、ミノタウロスに臆することなく勇敢に立ち向かい勝利を収めたベルの姿を。
「じゃがあれでは若い連中が育たん。それに奴が
「今回ばかりは仕方がない。彼がいなくてもこうなっていたさ」
ガレスは若い団員たちが置いてけぼりにされている状況を嘆くも、フィンはどうすることもできないということを知っていた。
「それに彼に経験を積ませるのは悪いことだけじゃない」
「何を考えている?」
「この先、また彼の力が必要になるかもしれない。いくら強くとも冒険者としては駆け出し。だからここで彼に経験を積ませることは今後の為に役に立つ」
「
「ああ」
リヴェリアが遠回しに小声で尋ねると、フィンも小声で返事をした。
「それに彼の強さを見せつけて、団員たちに発破をかけるのも悪くないと思ってね。だから彼に頼んでおいたのさ。先頭に立って
「自信が無くなるかもしれないぞ」
「かもね。だがそれでもなお進み続ける者、自信を失っても這い上がる者だっているはずだ。真の強者とは負けたことのない者じゃない。悩み苦しみ、それでもなお這い上がる者のことだからね」
そう言うフィンの脳裏にはオッタルの姿が浮かんでいた。フィンはオッタルが負け続けてもなお這い上がり、都市最強と冒険者と呼ばれる男になったということを知っている。故にツナに先陣を切らせたのである。
「蜂?」
ツナが最前に立って次々と
この
(あれは……)
大量のデッドリー・ホーネットの先にある木の枝にぶら下がっている松ぼっくりのような形の何かがツナの視界へ入る。
この
しかもブラッディー・ハイヴは、自身が倒されない限りデッドリー・ホーネットを無尽蔵に生み出す。デッドリー・ホーネットに手間取っている間に他の
(成る程な。
ツナはブラッディー・ハイヴの習性を即座に理解。このまま真正面から倒すこともできない訳ではないが、それでも厄介だと感じていた。
するとツナは右手に装着している動物の顔とボンゴレのマークが彫られたリングを見つめる。
このリングは【ボンゴレギア】。【ボンゴレファミリー】のボスに代々、受け継がれる【ボンゴレリング】というリングがある。価値のつけられない程のリングであり、このリングを守る為に多くの人間の血が流れたという曰く付きのリングである。ツナの持つ【ボンゴレギア】は【ボンゴレリング】をパワーアップさせたものである。
(なら……)
するとツナは【ボンゴレギア】に炎を灯す。するとがリングが光り輝き始める。
死ぬ気の炎を扱うには炎を灯すことができるリングと覚悟が必要。これができなければ死ぬ気の炎を使って戦うことは不可能。死ぬ気の炎を使える者と使えない者では実力に天と地程の差が存在するといっていい。
「ガウ!!」
「
するとツナの右肩に炎の
このライオンの名はナッツ。ツナの相棒であり、
ただツナの場合は
「GURURU……GAOOOO!!」
ナッツが咆哮が上げると、ナッツの口から大空の炎が放たれる。すると前方にいたデッドリー・ホーネット、ブラッディー・ハイヴの体が木に覆われ、動きを止める。そして宙を舞っていたデッドリー・ホーネットは地面へと落下し、地面に落ちた衝撃で体が粉々になる。
今のは
今回の場合は周囲の木々と調和させることで
そしてツナはブラッディー・ハイヴのぶらさがっている枝の目の前まで一気に移動すると、右ストレートでブラッディー・ハイヴの体を粉々に破壊する。
(あらかた片付いたな)
ブラッディー・ハイヴのぶらさがっていた枝の上に立って、他に