ダンジョンにボンゴレ十代目が行くのは間違っているだろうか   作:薔薇餓鬼

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標的(ターゲット)52 限界突破(エクシード)

 

 

 

 

 

 

 

 その後、【ヘスティア・ファミリア】と【タケミカヅチ・ファミリア】の話し合いに決着がつき、無事に和解することに成功した。

 

「無事に終わったみたいだね」

 

「ああ。なんとかね」

 

 テントから出て来たヘスティアにツナが話しかける。テントから出て来たベルたちがテントに入る前の緊迫した雰囲気が完全ではないが無くなっており、お互いが憎しみ合うという最悪の事態は避けられた。

 

「話し合いが終わったばかりなのに悪いんだけど、ちょっと話したいことがあるんだけどいい?」

 

「ん? 何だい?」

 

「ちょっと2人で話したいんだ」

 

「わかった。いいよ」

 

 ツナの話し方から他の人に聞かれたくない話であることを察したヘスティア。2人は先程まで話し合いで使っていたテントへと入る。

 

「話す前に僕から言いたいことあるんだけど、いいかい綱吉君?」

 

「何?」

 

「約束通り無事に帰って来てくれたね」

 

「ヘスティア……」

 

「ベル君たちのことばかり心配してるように見えたかもしれないけど、君のことだって同じくらい心配してたんだぜ」

 

 ツナが尋常ならざる強さを持っていることはヘスティアもわかっていた。それでも59階層という想像すらできない危険地帯に行くツナに対して、ヘスティアが何も思わない訳がなかった。

 

「僕の言いたいことは以上だ。それで君の話を聞こうじゃないか」

 

「うん。ステイタスのことなんだけど」

 

「ステイタスがどうかしたのかい?」

 

「俺、スキルに目覚めてるんだよね?」

 

「っ!?」

 

 スキルに目覚めていたことは自分だけの秘密にしていた。にも関わらずそのことをツナが知っていることにヘスティアは動揺を隠せないでいた。

 

「やっぱりそうなんだね」

 

「ああ……君はすでにスキルに目覚めている」

 

 ヘスティアの表情から自分がスキルに目覚めていることが本当だと悟り、ヘスティアは隠し通せないと判断し正直に白状した。

 

「それにしてもどうやって気づいたんだい?」

 

「戦ってたらなんとなく気づいたっていうか……」

 

「なんとなくって……」

 

 なんとなくで自分にスキルが目覚めていることに気づくとは思ってもみなかった為、ヘスティアは唖然としてしまっていた。

 

「魔法を吸収して自分の力に変換できるスキルであってるんだよね?」

 

「ああ。ちなみにスキル名は【死ぬ気零地点突破改】だ」

 

「そ、そう……」

 

 スキル名がまさか元々、自身が使っていた技と同じ名前とは思っていたいなかった為、ツナは複雑な気分になってしまう。

 

「それならもう1つのスキルが存在にも気づいているかい?」

 

 ここまで来たら隠し事はしないと決めたヘスティアは、ツナのもう1つのスキルである【ボンゴレの血(ブラッド・オブ・ボンゴレ)】について触れる。

 

「え!? 俺にもう1つスキルがあるの!?」

 

「流石に気づいていなかったか……まぁ本来なら自分で気づくなんてことはありえないんだけど……」

 

「そ、それで……俺のもう1つのスキルって……?」

 

「このスキルは君に恩恵(ファルナ)を刻んだ際にすでに発現していたんだ。スキル名は【ボンゴレの血(ブラッド・オブ・ボンゴレ)】。成長速度を加速させるというスキルだ」

 

「そ、そう……」

 

 スキルの詳細よりもスキル名に【ボンゴレ】がついていることの方がツナにとって嫌で仕方がなかった。

 

「これらの2つのスキルはレアスキル。この存在が公に知られたら悪意のある者たちが君の力を利用すると踏んで僕が黙っておいたんだ」

 

「うん。フィンにも言われたよ。俺のスキルはレアだからヘスティアが隠したんだろうって」

 

「【勇者(ブレイバー)】君が……ということは【ロキ・ファミリア】の子たちは君のスキルのことは知っているのかい?」

 

「最初に目覚めたスキルの方は誰も知らないよ。魔法を吸収するスキルの方は【ロキ・ファミリア】の一部の人と【ヘファイストス・ファミリア】の椿だけだよ。でも俺のスキルのことは第3者に知られないようにしてくれるってフィンが言ってたよ」

 

「そうか」

 

 フィンが第3者にツナのスキルを漏らすような真似をするような人物ではないと知っている為、ヘスティアは安堵する。

 

「それとこれもフィンが言ってたんだけど、背中にあるステイタスって見えないようにする方法があるらしいよ」

 

「え!? そうなのかい!?」

 

「うん。本当なら地上に戻ってから言おうと思ってたんだけど、まさかヘスティアがここに来るとは思ってなかったから言っておこうかなって」

 

「わかった!! ちょっとヘルメスに聞いて来るから待っててくれ!!」

 

 このままではツナのスキルがバレてしまうかもしれないと知ったヘスティアは慌ててテントを飛び出し、ヘルメスにステイタスにロックをかける方法を聞きに行く。

 ヘスティアがテントを飛び出してから15分後。ヘスティアが息を切らしながら戻って来る。

 

「綱吉君!! ヘルメスからステイタスをロックする方法を聞いてきた!! 今すぐにしよう!! ついでにステイタスの更新も!!」

 

「う、うん……」

 

 ヘスティアの必死さに気圧されてツナはステイタスの更新とロックを行うことになる。

 いつものように上半身の服を脱いで半裸になり、うつぶせの状態になる。そしてヘスティアはツナの背中に自身の血を一滴垂らしステイタスの更新、及びロックを行った。

 

「終わったよ……」

 

「どうしたのヘスティア?」

 

 ステイタスの更新とロックが無事に終わったが、ヘスティアはあまり浮かない表情をしていた。ツナはヘスティアがなぜ浮かない表情をしているのかわからず疑問符を浮かべる。

 

「君のステイタスがとんでもないことになっているんだ……」

 

 そう言うとヘスティアはツナのステイタスを記した羊皮紙に再び目を通した。

 

 

 

沢田綱吉

 

 

 

 

 

 

 

Lv.1

 

 

 

 

 

 

 

力:F350→SSS1500

 

 

耐久:F300→SSS1300

 

 

器用:G200→SSS1200

 

 

敏捷:F330→SSS1600

 

 

魔力:Ⅰ0→Ⅰ0

 

 

 

 

 

 

 

《魔法》

 

 

 

 

 

 

 

【】

 

 

 

 

 

 

 

《スキル》

 

 

 

ボンゴレの血(ブラッド・オブ・ボンゴレ)

 

 

 

・早熟する

 

・戦う度に強くなる

 

・相手が強ければ強いほど効果向上

 

 

 

 

 

【死ぬ気の零地点突破改】

 

 

 

・相手の魔力を吸収して自分の力に変換する

 

・不純物が混ざった魔力は吸収できない

 

・魔力を吸収し過ぎると自傷する

 

 

 

大空の7属性(イ・フィルマメント・セッテ)

 

 

・炎の属性を任意で変えることができる

 

・使える属性は嵐、雨、雷、晴、雲、霧

 

・属性を変えると相棒も属性が変わる

 

・複数の属性を同時に使用することはできない

 

 

 

 

 

 

 

 

(そりゃ持っているスキルと59階層に行って帰って来たんだから覚悟してたさ……まさか魔力以外のアビリティが全て限界突破して新たなスキルの発現……もう僕は頭がおかしくなりそうだよ……)

 

 

 

 

 

 

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